2020年06月21日

『盤上の向日葵』

柚月裕子著『盤上の向日葵』(2017)中央公論新社

文化・教養・芸術・グルメなど指南くださる師匠より
オススメメッセージをいただき、読破。

将棋をめぐるミステリー。
柚月裕子さんの真骨頂である刑事ものですが、扱う領域の広いことよ。
将棋のルールも作法も全く知らないまま、長らえてきたことを
口惜しく感じました。

とても魅力的な世界のようです。
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2020年05月13日

『蟻の菜園』

柚月裕子さんシリーズ
『慈雨』(2016、集英社)と『蟻の菜園』(2019、角川文庫)、読み飛ばしながら読みました。

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『慈雨』は私には冗長な感じだったけれど
(すみません、せっかちなので)
『蟻の菜園』は、なるほど、こういうことか!と。

以上 覚書。
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そらまめくんのベッド

そらまめを開きながら、
そらまめくんのベッド』という絵本を思い出した。

豆によって「さや」が異なり、そらまめの「さや」はふわふわして気持ちよい!というモノだったと思う。
確かにふわふわしていて、贅沢な造り。
おまけに「さや」の大きさと比べて、豆の小さい事よ。

人間でいうところの、ラグジュアリーなホテルか!

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2020年05月04日

『孤狼の血』の次の『凶犬の眼』

柚月裕子さんの小説『凶犬の眼』拝読。
我らが呉市が舞台の『孤狼の血』の続編ですよ。

主人公(映画では松坂桃李が演じてましたわ)が、前回の一件で
広島県の北の比婆郡に飛ばされたというところからの話。

ストーリーが面白いのは当たり前なので、皆さまにはオススメも当たり前。

話の中で、広島のお酒 白鴻(はくこう) が出てくる。
しらん!
というので調べました。
盛川酒造株式会社のお酒らしい。
どこかで必ず飲みたいと思います。

それから、主人公が警察の研修としていったところが、
江田島の国立江田島青少年交流の家
中高と暗黒の時代を送った私の、より一層深い闇の思い出が、
呉三津田高校時代にここでした辛い研修。
それがまざまざと思い出された。

なにせ集団行動が苦手、命令られるのが絶対的にイヤ、アウトドアも不得手なので、
私は二度と行きたくないところの一つ。
(そう言いながら、マツダ時代に仕事で行っているのですが・・・・)

といった具合に、ストーリー以外でも楽しめた。

こてこて広島弁も楽しめるけー読んでみたらえーわ。
いうて、ホンマの広島弁は、こがーなもんじゃなーで。
抑揚がつくけーね。

ま、私は広島弁は使いませんけどね。
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2020年04月26日

コロナ疲れの廃人 小説二冊を読む

数日前のこと、文化・教養・芸術・グルメなど指南くださる師匠が、
小説『孤狼の血』(2017)を読みましたよと、
続編もあるようですねと、
メッセージをくださった。

最近は小説なんて、全く手に取っていないが、
あの小説は最高に面白かったことを思い出した。

そこで、昨今は図書館で本を借りる、ということができないし、
StayHomeだしと、
著者 柚月裕子さんの小説を、続編も含め7冊購入。

コロナ疲れで何もする気の起きなかった昨日は、
廃人のようになりながらも、
ベッドで寝転がり、二冊読破。
どちらも面白かった。

『パレートの誤算』(2017)祥伝社
『あしたの君へ』」(2019) (文春文庫)

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特に『パレートの誤算』のパレートは、経済学のパレート最適のそれで、
一生懸命勉強したことが思い出された。
また、舞台が架空の港町ながら広島弁で、
「孤狼の血」程ではないけれど、危ないグループも出てくるので、
故郷の呉が思い出される。

そんなこんなで、廃人(私ね)の目に涙。



それにしても、柚月裕子さんの小説は素晴らしい。
無駄で冗長な描写が一切無く、飛ばし読みをする余地がない。
さくさくとストーリーが進むのでイライラしないし、
ストーリー展開も、ワクワクする。

廃人(私ね)は、3冊目にも手を伸ばしたが、
楽しみはまた後日と、我慢。

一日ゆっくりしたら、今日は回復。
廃人から、お仕事&飯炊き係へと復活。
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2020年03月20日

『「民族」で読み解く世界史』その4 日本のこと

楽しく読んできました
宇山卓栄著『「民族」で読み解く世界史』(2018)日本実業出版社
今回で最終回のはず。

当ブログにメモしているのは、ほんの一部で、
同書にはもっと広範囲のことがわかりやすく詳しく書かれています。

さて、ゲルマン民族のことばかりメモしてきましたが、
日本の民族のことも触れましょう。

というのが、出張で北海道に行った際、お会いした方に必ず、
その方の祖父母のご出身をお伺いするのです。
(差支えない範囲で)
北海道には、明治時代に大志をもって本州から渡った方が多く、
そのあたりに興味があるからです。

中には、先祖より北海道、の方が数人おられるのですが、
総じて皆さん、沖縄の方と顔が似ている。
つまり、顔立ちがはっきりしているのです。

そこで、私は仮説を立てた。
かつて、日本はドーナツのように北と南がくっついていた!
だから、北海道と沖縄の人はルーツが一緒、と。

これを地学の専門家に話すと、一笑に付されました。
そんな歴史は、無い!と。

それでも地球は丸い、ではないが、それでも北と南と似ている、なぜ?
と思っていた疑問を、この本が教えてくれました。

はい、70ページ開いてください。

もともと日本人は濃い顔だったそうです。
弥生時代に、大陸から北方系の人が日本列島に移住。
ここで、もともと濃いのと、入ってきた薄いのとの混血が生じ、今に至るわけです。

しかし、
「渡来人は沖縄や北海道へはほとんど入らなかったため、
 これらの地域では濃い顔の先住日本人の血統が保たれてます」(p.70)
とのこと。

そうだったのか!
おでこと、ひざをポン!

土地ではなく、人の流れが顔を変えたようですし、
おまけに変わったのは本州、とのこと。
疑問が一つ解決で、よく眠れそうです。

4回に分けて、『「民族」で読み解く世界史』より学ばせてもらいました。
お逢いしたことありませんが、著者の宇山卓栄さん、
ありがとうございました♪
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『「民族」で読み解く世界史』その3 WASP

宇山卓栄著『「民族」で読み解く世界史』(2018)日本実業出版社

もう少し続きます。
ゲルマン民族が気になって、読み進めた書籍。
今回はアメリカ Chapter9(pp.240-250)から気づいた箇所をメモメモ・・・


アメリカは複数の国籍、民族の人が移民してきた国ですが、
(移民については、同僚が専門家なので、時々教えてもらいます)
WASPという層があることは有名。
White Anglo- Saxon Protestant、
つまり白人でアングロ・サクソン系、またプロテスタント信者 のこと。

アングロ・サクソンはイギリスにドイツから流れてきた人たち。
よってWASPもゲルマン民族 ということになります。

そうはいえ、先述したように多様な人種、言語、文化の集合国ですから、
アメリカには悲しい歴史がたくさんあります。
先般みた「風と共に去りぬ」で描かれていた奴隷制度然り、
追いやられるインディアン然り。

今では、そんな歴史の浅いアメリカが、歴史深い中国と同等の影響力なのですから、
ローマ帝国もびっくりでしょう。

続く・・・
(まだ続くんかい! とお思いでしょうが、次回で最後 の予定)
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『「民族」で読み解く世界史』その2 ビッケ知ってます?

気になるゲルマン民族。
引き続き、『「民族」で読み解く世界史』で気になる箇所をメモメモ。
(capter9 pp.101-111、私の方で抜粋しています)


カール大帝の死後、800年代には、
ゲルマン民族の文化は、
・西フランク王国(フランス)
・東フランク王国(ドイツ)
に引きつがれる。

Franceはラテン語のFrancia(フランク人に支配されたところ)に由来するが、
言語までは支配できず、ラテン語文化が残ったと(フランス語ね)。
人口の大半はラテン人となったと。


ここで、イギリスは?と言う疑問がでてきます。
進めます。

6世紀後半以降、ゲルマン人がヨーロッパの内陸部など開発し成長。
経済も発展し、陸路のみでなく海路が生まれる。

バルト海や北海のヨーロッパ北部沿岸の物流を担ったのが、
ヴァイキングと呼ばれるゲルマン人の一派。

つまり、ビッケはゲルマン人だったのです!!!
(「小さなバイキング ビッケ」をご存知か?)

もとい。
彼らは北部に住んでいたのでノルマン人(北部の人)と呼ばれたと。
このノルマン人が、イギリスやロシアに国を作ったそうです。
よって、イギリス王室の始祖は、ビッケ!、失礼、海賊ノルマン人だったわけです。

ルフィもびっくり♪

ただ、イギリスはノルマン王朝が成立する前に、
アングロ・サクソン人が定住していたとのこと。

アングロ・サクソン人とは
「5世紀ごろ、第一次ゲルマン人移動でドイツの北西部から
 ブリテン島に移住したアングル人とサクソン人の総称」(p.110)

つまり、ノルマン人も、アングル人も、サクソン人も
元はドイツなわけで、イギリスの民族は皆ゲルマン人。
ということです。


世界史に詳しい方は、ご存知のことばかりかもしれませんが、
私は、おでこをパチンと打ってばかり!
勉強になります。

続く・・・
posted by H.A at 12:00| Comment(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

『「民族」で読み解く世界史』その1

ゲルマン系に憧れるのよ、と友人に話しながら、
だからパリジェンヌは素敵よね、と言ったところ、
フランスやイタリアはラテン系だよと友人。
ではイギリスやロシアは何?なぜ違う? と雑談ながら疑問がふつふつ。

その夜、その友人より、この本が詳しそうだとラインあり、で読んでみたのがこちら。
宇山卓栄著『「民族」で読み解く世界史』(2018)日本実業出版社

これは非常に面白い!お勧めの本です。
吸い込まれるように読破!

以下、気になった点をメモメモ・・・(すぐ忘れるからね)

(1)人種、民族、国民は以下の特徴によって導き出されカテゴリー化される、そうです。
 人種:DNA、血統、肉体
 民族:言語、文化、慣習
 国民:国家、法律、制度
 *人種は内的要因が、国民では外的要因が強い ということ(pp.16-17)

(2)ヨーロッパ人は、言語の文法などにより大きく3つの系列がある、そうです。
 @ラテン人
   ラテンは「ラティウム」(ローマ郊外の地名)に由来
   ラテン語を母国にし、ローマ人やその末裔にあたる
   イタリア、フランス、スペイン、ポルトガルなど
   ローマ帝国時代に、ローマ人がそれらの国に移住し、言語や文化を拡散
   15世紀末以降、スペインが南アメリカ大陸を植民地支配したことから、
   ラテンアメリカ と呼ばれる  とのこと。

 Aスラヴ人
   ロシア、ポーランド、チェコなど東欧、セルビア、クロアチアなどのバルカン半島
   スラブは英語のslave(奴隷)の意
   ギリシア、ローマ時代は、スラブ人は奴隷だった そう。なるほど。

 Bゲルマン人
   英語のGerman、ドイツのこと
   ドイツ系の人々で、イギリス人、オランダ人、北欧諸国など
   ラテン人の創ったローマ帝国の台頭の次は、ゲルマン人がヨーロッパを制覇します(pp.88-100)

面白い。
続く・・・
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2020年01月31日

小説『父からの手紙』

覚書・・・読んだことをすぐ忘れるので。

久しぶりに最後まで読めた小説。
『父からの手紙』(2006)小杉健治著 光文社文庫

サスペンス風の長編小説。
謎解きしながら、楽しく読めました。

これを映画化するなら、お父さん役は今話題の渡辺謙さんでしょうか。
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2020年01月16日

しみちゃん

私はいつも髪の毛を後ろに束ねている。
最近は、前髪も伸ばしている。
今朝、鏡の中の自分を見て、ふと思った。

漫画「あたしンち」のしみちゃんに似ている。
髪型が。

ちなみに、「あたしンち」とは、けらえいこさん作の漫画。
母、みかん、ユズヒコ、父の4人家族・タチバナ家を中心とした、日常の物語。

しばらくお休みされていたが、最近、AERAで連載が再開したらしい。
で、しみちゃんとは、みかんの高校の友達。

(「あたしんち」コミック 7巻17ページより)
前髪はこんな感じ。
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横の姿はこんな感じ。
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「あたしンち」は我が家の愛読書
今日も一日滞りなく終わりましたとさ。はい!
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2019年12月30日

2019年にできなかったこと

読書好き、小説好きだったのに、
2019年は小説に一切食指が進まなかった。

それでもと。手に取ってみた大人の恋愛を描いたであろう「マチネの終わりに」。
映画化もされているようだ。

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読み進めることに、とても苦労する。
活字で描かれた言葉が、頭に入ってこないし、
無理やり入れこんだとしても、
それを脳内で膨らませることができないのだ。

というので、1/3で断念。
私の小説脳が、どこにいったのでしょうね。
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2019年11月07日

『マリコ、うまくいくよ』

随分前に何かで見かけて、読みたいと思って、図書館で予約して、
ようやく番が回ってきて、借りることができた書籍。
『マリコ、うまくいくよ』(2018)新潮社 益田ミリ

実はこれはコミック。
社会人2年目のマリコ、
社会人12年目のマリコ、
社会人20年目のマリコ、
と、同じ企業で働く20代、30代、40代の一般職の女性 3人のマリコさんの話。
(総合職の女性も一人絡んできます)

企業で働くってのは、仕事の負荷以外の、組織の一員で働くという意味で大変で、
その大変さは年代によって、キャリアによって異なる、ということが
描かれている。

社会人2年目のマリコは、
「登ってきた山の向こう側にあった景色は、
 のっぺりとした平地だった」
と就職して、働いて感じている。
平地の向こう側に、もう若くない人がいる。

社会人2年目のマリコは、若さが強みであり、
年を取っている人若くなくてかわいそうと思う。
同時に、彼女らの経験値は絶対的に羨ましい。

社会人12年目のマリコは「女子枠」で飲み会に呼ばれることに安堵し、
社会人20年目のマリコが呼ばれないことに、優越感を感じる。
でも、明日は我が身と思う。

社会人20年目のマリコは、いろんなことを達観しながらも、
このまま今が続くのかと不安になる。



読みながら、ああそうだったと、過去の自分が、過去の企業勤務時代が思い出された。
それにしても今の私は、
「若い」人に「若くなくてかわいそう」と思われる立場になって久しいが、
全くかわいそうに自分で感じない。
少しくらい、若さに嫉妬したほうがよいのだろうか・・・
(決して今も若いと思っているわけではない、
 まだまだ若いもんには負けん、などと思ったことも無い。)

お米を噛み続けたら甘くなるように、
平地をただただ歩き続けるというのは、
何かしらのスイーツな気分が生じてくるのかも。
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2019年10月06日

『ケーキの切れない非行少年たち』

先日会った女性社長さんが、面白いよと教えてくれた新書。
『ケーキの切れない非行少年たち』(2019)宮口幸治著 新潮新書

表には見えない認知力、これが低い少年が、世の理を理解できずに、
「悪い」といわれることをしてしまう。
が、それがいかに悪い事かを他者が説いても、
認知力が低いので、理解できていない。
その事例が、ケーキを3つに切るということができない。
(等分に切るという術を知らないし、考えつかない)
その認知力の低さは、小学校低学年に顕れているが、
現在の制度ではなんともできない、そのまま大きくなる、悪いことをする・・・

ということが書いてある。

この認知力を「運動能力」とか「体力」に置き換えると、
私は非常に低い、ということになる。

〇〇力が高い人も低い人も、みんな違ってみんなよい世界がよいのだろうけど、
認知力が低い人は、低いということを認知できないことが、
どうしようもない、ということになるのだろう。

いろんなことを考えさせられる一冊。
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2019年08月05日

『大家さんと僕 これから』

先般読んだ『大家さんと僕』の続編。

大家さんと僕 これから』(2019)矢部太郎 新潮社

筆者の矢部太郎さん、先のブログで私は、
「売れないお笑い芸人さん」と書いてしまったけど、
お写真を拝見するに、テレビでよく見る顔でした…すみません、私がモノを知らずに。

さて、同書、ふっと笑えて、ほっこりして、そして泣けます。
つい、待ちきれなくて電車の中で読んでしまったけど、
一人の部屋で、コーヒーでも飲みながら、一人でゆっくり読むほうがよい。

大家さんのようなおばあちゃんになりたいものです。

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2019年08月04日

『お金や人脈、学歴はいらない!情報だけ武器にしろ。』

『お金や人脈、学歴はいらない!情報だけ武器にしろ。』2019、堀江貴文著、村上峻亮編集、株式会社ポプラ社
ゼミ生が、面白かったですよ、と貸してくれた。
ホリエモンさんの本は、過去にも多々、目を通してきた。
彼は若い頃より、随分角が取れてきた感じがする。
加齢による変化もあるだろうし、いろいろご苦労があったことも推察される。

そうはいえ、彼の主張は変わらない。

常識へのアンチテーゼ。
もっと自分的に楽な働き方、生き方をしようよ、というもの。

今回の書籍は、情報リテラシーによる生活の質、人生の質の差異を述べたもの。

情報リテラシーの低い人は、過去の意味の無い常識やマスコミの言にとらわれて、
それを押し付けてくるから害になる、とも述べられていた。
そしてそれは、例えば田舎にいる親である笑笑
全く同感。

人として大事なものは変わらないけれど、
つまらん思い込みや決まりごととされているものに振り回されるのは、
一度の人生、もったいないね。
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『大家さんと僕』

芸人さんが、大家さんとの日常を描いた漫画。
矢部太郎著『大家さんと僕』2017、新潮社

二世帯住宅に一人で住む80代後半の大家さんと、
そこまで売れてるわけではないお笑い芸人さんとの、
価値観、生活スタイル、興味関心のギャップが、
面白い。

かつ、芸人さんと大家さんが、相互に大事にしている気持ちが、ほんわかして、なんだか優しい気持ちになる。

続編も出ているよう。

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2019年05月17日

『バカとつき合うな』

『バカとつき合うな』(2018)徳間書店
堀江貴文・西野亮廣 著

人や過去に惑わされず、
いじいじ、がたがた言わず、
したいことをやったらいいよ! という内容。

堀江氏が以前より言われていることを、
共著で、
かつ
上記のことをできない人、
上記をしようとする人の邪魔をする人を
「バカ」と称して叙述されたもの。

おっしゃる通り!と納得。
他方でそういう生き方もあるし、そうでない生き方もある。
そうでない生き方を好きで選ぶ人は、
いじいじ、がたがた言いませんからね。
「バカ」ではない。と私は思います。

居丈高な論調で進むのですが、
後半はガンバっているお二人の温かい人間性が行間に顕れて
ホッとしました。
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2019年05月13日

『子育てはもう卒業します』

『子育てはもう卒業します』(2013)祥伝社 垣谷美雨著

故郷を離れた18歳から40年、女性3人の
青春から結婚、子育て、そして子離れのストーリー。

子どもに対する期待は、
自身が親から受けた教育と育てられ方、
そして自身の失敗体験が基軸となってることを
40年の歳月で示した書籍。

とても面白く読みました。

秋元康さんが、親が子育てでしてはいけないことは、
自分のリベンジを我が子にさせること、

のようなことを言っていたことを思い出した。

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2019年04月29日

『自己プロデュース力』

最近youtubeで、島田紳助さんのトークを楽しんでいる。
私は彼が大好きだった。
http://bouchukan.seesaa.net/article/46468401.html
http://bouchukan.seesaa.net/article/113417307.html

大人気だった紳助さんは、非社会的な組織との接触があったことに責任を取り、
2011年に、さくっと引退された。
理由云々は別として、その潔さは見事だった。

他方で、彼の流暢なトークによる大爆笑と、
時に涙を誘う人間哲学がお茶の間から消えたことは、
非常に残念。

だから、というのではないが、
『自己プロデュース力』(2009)島田紳助著 ヨシモトブックス 読了。

同書は、紳助さんが若手にレクチャーした内容を活字化したもの。
先輩や同僚のお笑いのリサーチと分析、
自分のポジショニング、
ターゲット、
戦い方、
紳助さんの働き方は、経営学の戦略理論の実践そのものだ。

デビュー時、「紳助・竜介」でコンビを組んでいて、
漫才ブームだったこともあり、若い女子たちがキャーキャーと応援してくれる。
しかし、自分たちのお笑いターゲットは同世代の男性。
(なぜなら、共に年を取るから、笑いのポイントが同じままだから)
よって、ファンの女性が笑ってくれることはありがたいけれど、
自分たちの成長を阻むのも彼女たちだから、勘違いしてはいけないと思った、
などと書かれている。

ほかにもM1グランプリで買っていくための戦術など、
何のための戦いで、誰を落とすのが大事かを、わかるやすく説明されていた。

やはり、もったいないな。
紳助さんのトークをもう一度拝聴したいものだ。
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2019年04月21日

『卒婚のススメ』

『卒婚のススメ 人生を変える新しい夫婦のカタチ』(2014)静山社文庫
杉山 由美子 (著)


少し前より、「卒婚」という言葉を耳にするようになった。
この本がきっかけらしい、というので、読んでみた。
人生後半戦を迎えたいくつかの夫婦を取材した内容。

ここでいう「卒婚」とは、
「離婚までではないが、別居」といったものではなく、
「後半生の結婚をソフトに変えていって、
 自分たちの身の丈に合ったライフスタイルにする」(p.21)という意味のようだ。

つまりこの発想には、
夫婦はいつも一緒に住む、という昔ながらの家族の形が前提となる。

データでとらえれば、一緒に住んでいる夫婦のほうがダントツに多いだろうけれど、
私の周囲の友人・知人は、夫婦それぞれの仕事柄、二か所生活というのをは、
よく耳にした。
(転勤でメインのマンションは残したまま、夫婦がそれぞれ違うところに住む、
という三か所生活もある)

おまけに、私自身が長い間、週末婚だったので、
「卒婚」的なライフスタイルは、意図せずともしていた、ということになる。

既存の価値観にとらわれることも無く、多様性が受容される世の中。
結婚、離婚、卒婚、独身、
みんな違って、みんないい。ということね。
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2019年03月22日

『大人恋愛塾』『コーヒーが冷めないうちに』『独学という道もある』

移動が多かったので、軽い本をサクサクッと完読。

大人恋愛塾』(2015)柴門ふみ著 新潮社
久しぶりに柴門節を楽しむ。
ノンフィクションの恋愛話のいろいろ。
男と女は年齢関わらずなかなか面白い。

『コーヒーが冷めないうちに』(2015)川口俊和 著 サンマーク出版
映画化もされた原作ですね。
うーん。
過去に戻るや、亡くなった人に会えるといった類似の話はこれまでにもいくつかある。
なので、もはや感動できず・・・
経験を積む、というのは、センサーが鈍くなるということかな、仕方ないな。

『独学という道もある』(2009)柳川 範之著 ちくまプリマー新書
お父様の都合で海外に行かれ、高校の勉強は独学。
大検をとり、大学も慶應の通信。
その後東大の大学院へ、で現在は東大の教授をされている。
ご本人も書かれているが、独学が向く人もいる、といったところか。
かつ、ご本人が地頭が良いのでしょう。
そうはいえ、さらっと書かれているが、ご苦労は相当だと思われる。

以上、3冊覚書。
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2019年02月27日

ヨーロッパが環境先進国な理由

環境ビジネスを研究する私は、
ヨーロッパが環境先進国と言われることが、何とも疑問だった。

ヨーロッパに住んだ経験のある友人知人に、
その理由を聞いて回ったが、
わかったのは、国によって違う、ということだった。
そりゃそーだ。

と、先日、著者の一人である友人より
『SDGsが問いかける経営の未来』(2018)日本経済新聞出版社
をいただいた。

ポストイットだらけになるほど、気になる箇所が多々あった。
その中で、先の疑問に対する解が述べられていた。
抜粋し、以下にまとめたい(pp.176-179)。


・欧州では、秩序やビジネス環境は「選択し、形成するもの」
  日本では、それらは所与
・EUの経済体制の大枠は資本主義を土台、
 しかし、市場と社会の具体的な考え方は、
 アングロサクソン的な市場万能主義から、
 北欧に典型的な社会民主主義モデルまで、多様な考え方がある
・市場万能主義のアメリカ、その模倣をした日本と比べ、多様性あり
・加えて欧州では、
 政府、産業界、宗教界、科学・アカデミア、市民社会などによる
 クロス・セクターの議論・対話の習慣が深く根付いている
・社会が抱える長期的な課題や、国家や国際社会として採るべき戦略的方向性も
 セクターを超えた議論をする公式・非公式な場が数多く設定されている

なるほど。
アダム・スミスのイギリスから
豊かな福祉政策の北欧と、
ヨーロッパと言っても、いろいろあるが、
いろいろあって、それでよい、の多様性を受容する寛大さが
環境対策を促進する要因の一つなのでしょう。

あーーー、ヨーロッパ―行きたいわーーー。
とりあえず、スペインのバスク行きたいわーーー。
イタリアも行きたいわーーー。
そういえば、昨年の今頃はドイツにいたわーーー。
ヨーロッパ大寒波で超寒かったわーーー。



・・・日本でいっか。
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2019年02月25日

女性として働くこと

『不格好経営 チームDeNAの挑戦』(2013)南場智子著 日本経済新聞社



この最後のあたりに「女性として働くこと」の節がある(pp.233-234)。
女性として働いて、苦労したことは何か?と聞かれても困るという。

職場で女性であることを意識したことは無いが、
得をすることはよくあったと。

今はどうかわからないが、南場さんが若い頃(私も若い頃)の時代は、
「女性が経営の話をするだけで珍しがられ、耳を傾けてもらえた。」と。
よって、一定の下駄を履かせてもらえていたという。

そこから先は、実力勝負。

ただ、下駄を履かせてもらっているので、土俵に上がりやすいが、
それを「自分の実力と勘違いすると、不幸な顛末」になると。

また
「女性であることを振りかざして権利意識や被害者意識の固まりになると、
 たんに厄介な人になる。」


そうそう、これこれ。
私の日ごろ思っていることを、
南場さんが上手に綴ってくれました!

そういえば、ツイッターで、ビジネスをしている見知らぬ女性が
自分は美人だと言われるので、仕事がたくさん入ってきたと、
もしも自分がブスだったら、こんなに仕事がうまくいかなかったのではないか、
ということは、自分の実力より、顔に仕事が集まってきたのではないか、
それは不本意だ。

のようなことを書いているのを見かけた。
何か、ずれていると思ったのだけど、
こういうことだな。
最初の仕事の入り口は、見た目も左右するかもしれないけれど、
そのあとは実力次第なのだから、
もっと自信を持ってね、とそのツイートした「美人な」女子に
言ってあげたい。
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2019年02月24日

『不格好経営 チームDeNAの挑戦』

『不格好経営 チームDeNAの挑戦』(2013)南場智子著 日本経済新聞社

DeNAの立ち上げのご苦労から成長へのこもごもを
紐解いて叙述されたエッセイ本。

加えて、南場さんの人格を形成する生い立ちにも触れられていて、
こてこて昭和のお父様の存在が泣かせる。
進学時にもめ、留学時にもめ、何かあるごとにお父様が障壁となる。
それでも会社がピンチの時には、お父様は
「生き甲斐は処した困難の大きさに比例する」との言葉を贈られる。

そして配偶者の病気、社長を退任し病気に寄り添うという生き方のシフト。

と、さらさら読めるのに、公私ともに密度が濃いので、
読み応えありです。
全く見知らぬ人なのに、くすっと笑えて、時折泣けます。

また、ベンチャー企業の仕事の仕方が、
大企業と全く異なることがよくわかる。
ベンチャーでは、〇〇の件、よろしく、と言われたら、
リサーチし、企画書を作り、提案する。
会社としてGoサインがでtララ、実行し、成功させなければならない。
という流れ。
自主自立的に働ける人でないと、務まらないですね。

大企業では、なかなかこうは・・・。

南場さんは、私より年齢的に輩ですが、
ザクッと捉えれば、ほぼ同世代。
人生いろいろです。
オススメ。
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2019年02月04日

『人生の勝算』

『人生の勝算』(2017)前田裕二著 幻冬舎

ゼミ生が「中小企業論」の演習で、
前田裕二氏のSHOWROOM株式会社についてプレゼンし、
同書を紹介していましてね。
興味をもったので、早速読破。

さらさら読めますが、
前田氏が苦労人であること、
頑張ったこと、
仕事を一生懸命していること、
試行錯誤しながら工夫していること、がわかります。
そして何より、仕事は愛が大事、人は優しいことが大事、と言っているので、
とても嬉しい。
強く共感です。

経営学は人間学ですから。

だから、前田氏はお客様が何を考えているか、
何を欲しているか考える。
アダム・スミスと一緒です。

IMG_0780.JPG

前田氏、ぱっと見がちゃらちゃら見えますが、
非常に聡明で骨太の好青年だということが、同書から透けて見えます。

石原さとみちゃんが、好きになるのもわかるぜ。
って、私には全く無関係ではありますが、
優しい人の本は、読後感も温かい空気に包まれて、良いです。
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2019年01月27日

『少数株主』

何かで、同書が面白いという記事を見かけたので、読んでみました。
『少数株主』(2017)牛島 信著 幻冬舎

牛島氏の小説は、ご自身の司法経験を生かして、面白く、
過去に数冊、読破した記憶が。
読んだけど、内容はあまり覚えていませんが。
http://bouchukan.seesaa.net/article/107333335.html
http://bouchukan.seesaa.net/article/108115317.html

さて、同書の言う少数株主とは、
非上場の、多くはファミリー企業と言われる中小企業の
株を数パーセント持っている株主のこと。

コーポレート・ガバナンスの概念が、大企業のみではなく、
こうした中小企業にも重要だということが書かれている。

私もいろいろな社長様のお話を伺うに、
牛島氏と同様のことを感じていたので、
強く共感しながら読み進めました。

面白いのです。
面白いのですが、このたび
大木弁護士(牛島氏の書く小説に出てくる弁護士)に相談に来た同書の主人公が、
多くの男性の理想ではないかと、女性より推測される、そうした人生を歩んでおられる。
あまり書くと、ネタバレになりますが、
貧しい家に生まれながら、
上手に不動産で稼ぎ、
バブル前には売りはらって大枚を手に入れ、
海外で豪遊し、
その後日本に戻って、中小企業のコーポレート・ガバナンス改革に乗り出す・・・

という話。
最初の妻、次の妻、老いらく時に心を寄せる女性、
そして、その女性たちが理解してくれる、という。
そんな、ムシの良い話、そうそうはないでしょう。

と、一種の男のロマンというか、夢が描かれている小説。
私はビジネス書として、面白かったですよ。
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2018年11月29日

『この世でいちばん大事な「カネ」の話』

『この世でいちばん大事な「カネ」の話』(2011)西原理恵子 角川文庫

著者の壮絶な生まれ育ちを通して得たキャリア意識も含めながらのエッセイ。
絵を描くしかできなくて、
食べるために、どうしたら売れる絵を描くかを
20歳そこそこで考え、実現している。
また、お金が無い中で、娘に持ち金を大半を持たせて東京に行かせた
お母さまが素晴らしい。
子育ての究極と思う。

強く共感したフレーズ以下。

 人が喜んでくれる仕事っていうのは長持ちすんだよ。
 いくら高いお金をもらっても、そういう喜びがないと、
 どんな仕事であれ、なかなかつづくものじゃない。

 自分にとっての向き不向きみたいな視点じゃなくて、
 そういう他人にとって自分の仕事はどういう意味を持つのかっていう視点も、
 持つことができたらいいよね。

 自分が稼いだこの「カネ」は、誰かに喜んでもらえたことの報酬なんだ。
 そう実感することができたら、それはきっと一生の仕事にだって、
 できると思う。
(p.162)


著者の漫画『女の子が生きていくときに、覚えていてほしいこと』
http://bouchukan.seesaa.net/article/461617175.html
と重複する箇所は多いが、
こちらのエッセイのほうが、より詳しい。

さらっと読めるので、オススメの一冊。
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2018年11月07日

漫画『あなたのことはそれほど』

『あなたのことはそれほど』いくえみ綾 
祥伝社  全6巻 2010年10月号 - 2017年8月号


ドラマ化されていた原作ですが、
なぜか家にあったので6巻読破。

ドラマはながら見をしていたので、結局どうなったのか覚えていませんが
漫画は面白い!

2夫婦の動向が話の中心ですが、
両夫婦とも、夫は妻が大事でした(笑)

中学時代に好きだった人との再会で、
こもごもあるのですが、
30歳前後だと、まだ昔の美男美女は継続かもしれません。
なので、恋愛心が再燃!もありかも。

ところが、安心してください(?)
30も半ばを過ぎると
紅顔の美少年も、マドンナも、平均値に近づく。
再会して、あーーーーという残念感を覚える確率が高くなりますから。

反対に、青春時代にぱっとしなかった人が、
良い仕事をすることでキラキラしていたりして、
別の、えーーーーーーという良い意味での驚きもある確率も少しあります。
(あまりないけど)

などと考えながら読了。
片方の夫婦は継続を選択し、
もう片方は離別。
離別した女子は大丈夫だろうか・・・と余計な心配中。
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『母のあしおと』

『母のあしおと』(2018)神田 茜著 集英社

いつだったか、日経新聞で紹介されていた小説。
気になっていて、ようやく読みました。

一人の女性について、
現在から過去にさかのぼる時系列で、
かついろんな人の目線で
描いた小説。

夫から見た妻、
息子から見た母、
息子の結婚予定の女性から見た将来の義母、
従妹、
本人、
親、
と、同じ人間でも年齢や立場が異なると、
印象が違うのねと再認識。

特に面白かったのは、
自分の彼氏のお母さんとの出会いの印象。
これはお見事!といった描き方。
おそらく、結婚を控えて彼のご実家に挨拶に行った時の
彼の母親の目線や行動は、どの人も近いものがあるのではないかと
苦笑。

さらっと読める一冊です。


さてさて、自分のことに顧みると、
とある知人について、
一緒に仕事をした人たちが、口々に批判をしていましてね。
私にとっては、その知人は、感謝に値する人だったので、
「そんなことはないでしょう」とか
「そこまで言わなくても」などと
かばっていたのですが、
このたび、とあることで、その知人が私の案件についていろいろ言ってきたことで、
なるほどと。
これは確かに批判に値すると納得。
立場違うと、その人に対する印象も変わるものです。
posted by H.A at 07:32| Comment(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年10月21日

私の一番好きな本『人生の結論』小池一夫著 朝日新書

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ツイッターでのメッセージが気になり、
図書館でも(別の)書籍を借り、
http://bouchukan.seesaa.net/article/462053115.html
このたび、最新刊の新書を購入。

『人生の結論』(2018)小池一夫著 朝日新書

80歳を迎える著者の言葉に、
救われたり、
いさめられたり、
大丈夫だよと頭をポンポンされて、
一人で勝手に踏ん張ってきてたつまらぬ意地が
溶け出すような本です。
静かな希望を持てる本です。

◇時間の一番の節約は、急ぐことではなく、確実にやること(p.68)

◇「あの時の自分にできたことができなくなる」という覚悟と、
 「あの時に自分はあれだけできた」という自信。
 成熟した大人の仕事とは、この二律背反を受け入れることなのです。(p.88)

◇自分にできる限りの正しい意思決定の蓄積が運なのです。
 運とは能動的なものであり、受動的なものではないのです。(p.97)

◇なくしたら「同じものを買いたい」と思えるものだけ買う(p.159)

・・・

まだまだ他にも抜き出したいセンテンスはあるのですが、
後日、徐々に。


同書は、持ち歩き用、保管用、ともう一冊買おうかな。
心が干からびてきた時に、
潤いを与えてくれる同書に出会えたことに感謝。
もちろん著者にも感謝。
そして何より、見つけた自分を褒めてあげたい。
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2018年10月07日

『ふりまわされない』

『ふりまわされない』小池一夫著 ポプラ社
https://www.amazon.co.jp/dp/B01MZ0K7A8/ref=dp-kindle-redirect?_encoding=UTF8&btkr=1

ツイッターのつぶやきが心に染みたので、
そのつぶやきを集めたとされる本を読んでみました。
80歳の著者の言葉は重くて優しい。

私が気になった言葉をいくつか抜粋して、
いくつかブログ記事を書いたのに、
私の操作ミスですべて消えてしまって萎え・・・( ノД`)シクシク…

よって、以下に一つだけ。

・僕は自分を人前で卑下しない。
 自分を立派だと思っているからではなく、
 まったく逆の理由だからだ。
 たとえば、自分の生い立ちや老年であることや
 自分の現状などあらゆることについて。
 そのことを口にした途端、相手に
 「そんなことないですよ」と言わせる責任を負わせてしまうから。(p.134)



卑下は相手に配慮の責任を産む、の件。
この卑下に満ち溢れたブログが音を立てて崩れます!
ただ、当ブログにおける卑下は、笑いを狙ったもの。
笑えないは、責任は負わされるわ!で踏んだり蹴ったりなブログを読んでくださって、
ありがとうございます!

以上、小池一夫さんの言葉に和んで救われた、というご報告でした。
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2018年09月25日

『円満相続をかなえる本 』

『円満相続をかなえる本 』(2017)幻冬舎
石川 宗徳 , 佐藤 良久 , 島根 猛 , 森田 努 ,近藤 俊之 , 幾島 光子 著

何かを相続するから読んだのではなく、
友人が著者の一人なので、読んでみました。

まずは、友人の章から読んでみて、とても面白かったので、
他の方の章も読んで、気づくとすべて読了していた、という感じです。

友人曰く
いろんな「士」業の方と仕事をする機会が多いのですよ、
とのことで、なるほどねと。
何か手続きをしようとすると、それぞれのプロが必要になる、
ということがよくわかりました。

かつ、何をするにも情報戦であることを再認識。

勉強になりました。
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2018年09月24日

『危険なビーナス』

『危険なビーナス』(2016)講談社
安定の東野圭吾氏の小説。

途中まで読んで、眠りについたが、
気になって仕方が無くて、
眠れなくて、夜中に起き出して、最後まで読んで、寝不足。

ドラマ化できそうな内容。
私なら配役をどーするかと考えてみて、楽しんでいる。
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2018年09月22日

『フランス人は10着しか服を持たない』

『フランス人は10着しか服を持たない』(2017)
ジェニファー・L・スコット (著), 神崎朗子 (翻訳)


昨年、話題になった本。
図書館で借りてみました。

留学でホームステイをしたパリのお宅の暮らし方が
「シック」で素敵と感じた筆者が、
その生活の粋を紹介した書籍。

原著のタイトルは、’’Lessons from Madame Chic’’
よって、非常に意訳の、インパクトを狙ったタイトルがつけられています。
パリの一マダムのシックな暮らし方 というのが実に沿ったところでしょう。

本当に10着ではありませんが、
無駄をせず、だけど楽をせず、家でもボロ着たりせずにちゃんとする、というあたり、
いたく反省。

家だから、色が剥げてても古くてもこの洋服でいっか、
とか
これ高かったからな、すでに時代遅れで着ないけどタンスに入れておこう、
とか
もしかしたら、また痩せて着れるかも
といった感じで、使わないものが増える我が生活の、なんと愚かなことよ。
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2018年09月21日

『西の魔女が死んだ』

今更ながら『西の魔女が死んだ』を読了。
映画化もされていますし、
読書感想文のテッパンだと、娘に教えてもらいました。

『西の魔女が死んだ」 (2001) 梨木 香歩 新潮文庫

不登校になった中学生がおばあちゃんと共に過ごした一か月。
ハーフのおばあちゃんから学んだ生きる知恵、という話。

ちゃんと規則正しく生活すること、
思い込みに惑わされないこと、
自然の恵みを大事にすること、
等共感できることばかりです。

難を言えば、タイトルがインパクトを狙いすぎ。
「世界の中心で愛を叫ぶ」もそれ。

そうした内容とギャップのあるタイトルは、
出版社の意図なのか、原作者のこだわりなのかわかりませんが、
そんな奇をてらわなくても、ちゃんと読むから安心してください、と言いたい。
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2018年09月20日

『食べる女』

明日からキョンキョン主演で映画公開。
http://www.taberuonna.jp/

おそらく映画館には観に行かないだろうけど、
原作は読んでみましょう。
『食べる女』(2007)筒井ともみ著 新潮文庫

読んでみました。
いろんな立場の男女(特に女性)の、食を通してみる孤独との優しい向き合い方。
孤独と言っても、一人暮らしというだけではなく、
結婚しても、親と同居でも、離婚しても、抱える一人で生きていく感のようなもの。

子ども向け、大人向け、洋食、和食、手の込んだもの、買ってきたものと
お料理にもいろいろあるけれど、
食事というのは大事ですね、と改めて感じた次第。


私は、時折
何か食べさせてと、厚かましく友人の家に行くのだけど(ちゃんとアポって)、
美味しいお料理を作ってくれる友人は大事。
友人にも会いたいが、あなたのお料理が食べたいと思う。

胃袋掴むの大事だな。
数人の友人に胃袋を掴まれている私は、
男性のような発言をしているが、
同小説にはお料理の得意な男性が、女性に作ってあげるという話もあり、
今後はそうしたお料理得意な男友達との出会いを期待したい。

あ、そういえば、二年のゼミ生で、料理が得意と言っていた男子が数人いたような・・・
食材負担するから、彼らにお料理を作ってもらおうかな。
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2018年09月14日

漫画『義母と娘のブルース』

『義母と娘のブルース』(2011)ぶんか社 桜沢鈴

TBSのドラマ『義母と娘のブルース』は見ごたえがあります(上から目線ですみません)。
http://www.tbs.co.jp/gibomusu_blues/

毎回笑って泣けますし。
そこで、原作が気になり購入し読了。

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うーん。
原作の漫画の設定、ストーリーは、
オリジナルとしてリスペクトします。
が、ドラマはそれ以上に面白い。
ドラマ制作側が、原作のオリジナリティを、
脚本と演出で盛り上げているからと思われます。

かつ、綾瀬はるかちゃんだからこその
演技力、透明感、声が良いし、かわいいし。
竹野内豊さにゃ、今を時めく佐藤健君含め、
キャスティングも秀逸なのでしょう。

そうはいえ、オリジナルあってのドラマとしての「盛り」。
アダム・スミスのいう「分業」が、付加価値を産んだのでしょう。

ささ、いよいよ来週は最終回。
楽しみです。
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2018年09月13日

『33年後のなんとなくクリスタル』

『33年後のなんとなくクリスタル』 (2014)田中康夫 河出書房新社

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装丁がティファニーブルーっぽいですね。

『何となくクリスタル』の33年後。
大学生だった主人公たちも、大人になり、
結婚したり、子どももったり、働いたり。

相変わらずリッチな皆さま。

ただ、話題が社会的になり、何か社会のためにできないか、
ということを議論するように。
田中氏も、県知事だったり、国会議員だったりの経験より、
女性のことやグルメのことに加え、
いかに社会をよくするか、という視点でモノを考えられて
HPなどで情報発信をされているよう。

学生もいつかは大人になる、という現実を、この二冊で認識できます。

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先のことばかり考えていても面白くは無いですが、
変化は自分にも起こることを認識するのに
2冊を読んでみるのも、良いかと思います。
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2018年09月12日

今更ながら『なんとなくクリスタル』

近所の図書館で借りたい書籍が貸し出し中で、
手ぶらで帰るのもしゃくなので、何か無いかなと検索していて、
見つけた『なんとなくクリスタル』。

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この書籍をご存知のあなたは、そこそこオトナ。
『なんとなくクリスタル』(1981)田中康夫 河出書房新社

まだバブル期前の、1981年発刊。
日本興業銀行に就職の決まってた田中氏は、
いろいろあって卒業間際に停学となり、1年留年。
内定もパー。

卒業単位はそろっているし、アルバイトもすべてやめていたしで、
時間つぶしに書いた小説が、同書であり、それが新人賞を受賞。
大学生が書いた、今どきの大学生の話で、当時一世を風靡した(らしい)。
いかんせん、当時の私は地方の幼子。
その後大学生になった私は、読んでみたが、よく理解できなかった。

というので、あらためましてこんにちは。
読んでみました。

神戸出身でモデルのアルバイトをしている大学生の主人公は、
彼氏と同棲し、野菜やお肉の買い物は青山の紀伊国屋、
魚は広尾の明治屋か築地、パンもケーキもいちいちこだわるという、
ほんまいかい!のような、とにかくお洒落でリッチな生活。

(私は昨夜、隣のスーパーに高いお米しかなかったから、
 もう少しリーズナブルなお米がほかのお店にあったら買ってきてねとオットに頼んだら、
 結局、私が買わなかった隣のスーパーのお米を買ってきたというので、
 喧嘩になったぞ)

その主人公を中心としたオシャレでリッチな大学生の様子が描かれているので、
いちいち鼻につくのだけれど、
そうはいえ将来への不安と、自分とは何かの模索といった大学生時代の
こもごもが伺える。

22歳だった田中氏の頭の良さと、洞察力の鋭さは、圧巻。
かっこいいアルバイトとして出てくるモデルも、
アイデンティティが無くてもできる、と一刀両断。

そして、
「あと10年わたしたったら、私はどうなっているんだろう」(p.147)


同書は、今の私の年齢で読むと、単なるチャラチャラ小説ではなく、
非常に骨太な印象を受けた。

また、大学生が書いただけあって、論文風に脚注が多い。
きっと当時の田中氏の卒業論文は、先行研究にのっとった
立派なものだったろう。


1981年から37年経って、当時の書籍はあめ色になっていた。
文庫本ではなくハードカバーのあめ色は、なんだかいい。

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『女の子が生きていくときに、覚えていてほしいこと』

『女の子が生きていくときに、覚えていてほしいこと』
(2017)西原 理恵子 角川書店

愛読している同世代の方(見知らぬ人)のブログで
絶賛していたので、その方自身も娘に勧めたと書いてあったので、
それは読んでみようと購入。

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西原氏は、漫画家で、キョンキョンで映画化された「毎日かあさん」などが有名。
今は、高須クリニック創業者で東京院院長の高須克弥氏と「パートナー」とのこと。

西原氏は、お父様もお金に困り、お母さまに流血するほどの手をあげ、
オットも酒乱でひどい目にあっている。
にもかかわらず、がんになった元オットを看取ってる。

そうした壮絶な人生を過ごして同氏が、
女子も一人で生きることができるように働け、頑張れ、と
女子にメッセージを贈るという本。

したがって、私のようにずっと働いてきたものとしては、
なにを当たり前のことを?という感じがある。
(すみません、上から目線で)

そもそも、なぜ暴力をふるう人と一緒にいるのか?
そうした人となぜ結婚したのか?
という疑問が生まれるが、
女子は「バカ男、ダメ男、ワル男」が好きなので、
仕方ないと、だからこそ、自分で稼ぐ力をつけよ、とも解釈できる。
http://bouchukan.seesaa.net/article/77046615.html

というので、帯に書いてあるような、
「女子の新バイブル」の文言には疑問を覚えるのだ。

ただ、オットや仕事(するかしないかも含めて)は自分で選ぶことができるが、
人間は親を選べない。
この宿命は不条理この上ないと思う。

大学進学時に父親が命を絶ったという
人生のスタート時に衝撃の経験をした西原氏と比べれば、
凡庸に生きてきた私などは、あまちゃんともいえる。

よって、同書の行間に見え隠れする
西原氏の頑張りと、子育てする親としての心構えと、生き抜く覚悟のようなものは、
実は表紙の絵よりは、もっと厳しいものだろう。
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2018年09月05日

『極上の孤独』

『極上の孤独』(2018)下重暁子 幻冬舎新書

友人に勧められて読んだ本。

著者の言う「孤独」とは、自分で自分の人生の責任をとること の意味のようだ。
帯の著者の写真はお若い時のようで、すでに81歳とのこと。

著者は既婚者してオットさんと一緒に行動されているようだし、
ご友人も多い。

81歳の世代では、おそらく他者(親とかオットとか)に依存し、
周囲に常に人がいて、生きることが普通だった中で、
彼女は働き、働き続け、お金もあるし自由もある、だから一人で決めることも多かいのであろう。
それが著者の同世代の女性の中では異質だったのかもしれない。

同書に書かれていることは、私も含め周囲の友人知人たちはすでに
当たり前に行っていることと思われる。
よって、もっととんがったことを書かれているかと思ったが、
そうでもなかった。

上野千鶴子先生の『おひとりさまの老後』(2007) 法研 のほうが、
より切実な「独り」との上手な付き合いかたが書かれている、と感じた。
http://bouchukan.seesaa.net/article/437026334.html
http://bouchukan.seesaa.net/article/142821883.html

そうはいえ、一人で物事を決めることができない日本。
学校に教科書を置いて帰ってよい、と文部科学省が学校に指示する、という
理解不能なことが当たり前に行われる我々の社会で、
実は、自分のことを一人で決めることをする、というのは、
稀有なことなのかもしれない。
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2018年08月26日

日経新聞夕刊の岸本葉子氏のエッセイ

不本意ながら届く日経新聞の夕刊。
http://bouchukan.seesaa.net/article/454050109.html

木曜日に岸本葉子氏のエッセイ「人生後半はじめまして」がある。
調べるに、私よりは人生の先輩のようだが、
彼女に共感する箇所が多い。

例えば、出張時にデパートによるというエッセイ。
「出張の締めはデパート」
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO34204560W8A810C1KNTP00/

都内でデパートに洋服を買いに行く、というのは
わざわざ感があり、腰が重いが、
出張時の交通機関の時間調整に、ふらっと現地のデパートにより、
好みのブランドの洋服を買う、というのは実は私もしばしばしている。
家まで宅配で送ってもらうこともよくある。

また、岸本氏が目に留まったという女性雑誌、
女性雑誌の記事は、近藤サトさん。
実は私も美容院で舐めるようにして読んだ記事だった。
「グレーヘアもむずかしい」
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO34446850S8A820C1KNTP00/

近藤サトさんはフジテレビのアナウンサーだったが、
私と同世代のようだ。
美形は変わらないが(芸能人がよくする切ったり、うったりなどの顔の所作調整はなさっていない)、
あえての髪染め無し選択が潔いと、びっくりしながら読んだ記事だった。

のように、不本意ながら届く夕刊も、楽しんでいる。
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2018年07月26日

『人魚の眠る家』

久しぶりに東野圭吾ワールドを楽しみました。
『人魚の眠る家』(2018)幻冬舎文庫


さすが東野圭吾氏、ストーリーも面白いのですが、
持ち前の理系の知識がふんだんに取り入れられた骨太のテーマが含まれています。
同書には、人が命を絶えると判断されるのは、いつか?という問いがある。
脳死か、心臓が止まった時か?

そしてIT技術の進歩で、脳が機能していなくても、
身体を動かすことができるという。
この技術が小説の中だけなのか、現実にあるのかはわかりませんが、
科学技術の進歩により、人の死の区切りが異なってくる可能性がある。
生命倫理を問うている小説です。

なにせ、使用済自動車も、廃車の定義が人により国により異なる。
よって日本で「廃車」とされた車が、他国で息を吹き返す。

製造されたブツなら、それはリユースで歓迎される。
人の命はいかに?

繰り返しますが、ストーリーも面白いので、
さらっと読むにはオススメ。
難しく真面目に考えると大変なことになるので、さらっとどうぞ。

11月公開で映画化もされているようです。
http://ningyo-movie.jp/index.html
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2018年07月16日

『女の機嫌の直し方』その5 多様性が必要

その1
http://bouchukan.seesaa.net/article/460462261.html

その2
http://bouchukan.seesaa.net/article/460471411.html

その3
http://bouchukan.seesaa.net/article/460527414.html

その4
http://bouchukan.seesaa.net/article/460527587.html

黒川氏曰く
対話には、
女性の好むプロセス指向共感型と
男性の好むゴール指向問題解決型の
二種類がある。

人工知能に搭載する時、別の対話エンジンとして搭載することになる。

かつ、両者の対話をシミュレートすると、
二体は情報共有に失敗して、対話は破綻する。
よって、生身の夫婦の会話は成立しにくい、とのこと。(pp.35-37)

なるほど。

ということを読んだ後の、先日のとある会合では、
男性同士の会話が成立しなかった。
所謂「老害」という別の知能が加わったのだ。
男性、女性と二分するのみでは、人口知能の分類は不足のようだ。

続く・・・
posted by H.A at 17:00| Comment(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年07月15日

『贖罪』

わざわざスマホで予約して、図書館で借りた小説は、
一度読んだものだった・・・
http://bouchukan.seesaa.net/article/370250534.html

『贖罪』 (2012)湊かなえ、双葉社


一度読んていることは覚えているけれど、
内容はすっかり忘れているので、楽しめた。

キョンキョン主役でWOWWOWでドラマ化されていたようで、
アマゾンプライムで観ることができるので、
時間を作ってみてみたい。
posted by H.A at 23:41| Comment(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

『女の機嫌の直し方』その4 共感してね

その1
http://bouchukan.seesaa.net/article/460462261.html

その2
http://bouchukan.seesaa.net/article/460471411.html

その3
http://bouchukan.seesaa.net/article/460527414.html


黒川氏の主張は納得する面が多いのだが、
男女差ではなく、人による、という点もある。

例えば、女性は時系列に経緯を話すという点。
結論が後回しになるということである。
ただ私の経験上、これは、男性にも多い。
長々話して、たいしたことではない、ということはしばしばある。
(イライラする)

結論を先に話して、その会話を効率的に進める、ということができるか否かは、
訓練や、相手が何を聞きたいかを忖度して、配慮することが
できるか否かの違いであって、男女差ではないと思うのだ。
もちろん、長々話す女性もいる。

ただ女性は、時系列に経緯を追うことで、
そこに潜む真実や心理をあぶり出し、
自己で解決する という思考回路を持つ、ということを黒川氏は指摘されたようだ。
(pp.24−25)

よって、女性は相談事をしつつ、自己解決しているのだ。
よって、男子の皆様、
女子は自己解決できるので、相談したとしても、問題解決型返答は求めていない。

では相談の意図は何か!
これは私の自論だが、
相談することで、男子と良いコミュニケーションをとりたいと思っている。

そして黒川氏は、女性は共感を求めているとする。
例えば、こけてないのに、こけそうになった話をする。
そして「そうだよね、あそこ危ないよね」とか「大丈夫?」とか言って欲しい。
なぜか。

それは
その3
http://bouchukan.seesaa.net/article/460527414.html
で述べたが、女性は新たな命を産むため不快な感情のセンサーは、滅茶苦茶高い。

そしてこの不快な感情を解消するには、話して共感してもらう、という
一連の手続きが必要となるらしい。

(黒川氏の主張を、ずいぶん私なりの言い方で説明しています)

共感されれば、守ってもらえているという安心感を得、
自分の感情を客観視できる、とのこと。(p.33)

男性は、狩りをしないといけないため、そんな不快な感情を引きずっていたのでは
狩りができない。
よって、そうした不快な感情は、すぐ忘れる。(pp.33−34)


らしいよ。

ということで、私がブログに胃腸が悪い悪いと、やたら書くのは、
以上のような脳の動きがあるからだ。
ちっ!またか!とお思いでしょうが、人間の生態の理屈に合った
イタイ、ワルイ なので、ご容赦くださいませ。

続く・・・
posted by H.A at 12:00| Comment(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

『女の機嫌の直し方』その3 男女脳の根本的な相違

その1
http://bouchukan.seesaa.net/article/460462261.html

その2
http://bouchukan.seesaa.net/article/460471411.html

さて、いよいよ男女差について書きたい。

黒川氏いわく
人工知能研究の立場からいえば、男女の脳は統一できるモデルではない、とのこと。


男性は、狩りをし、家族を危険から守るために、
近くより遠くに意識が働く。

女性は、子どもを産まなければならないので、
我が身を守ることがまずは大事。
産んだ後は、子どもを育て守ることが大事。
よって、遠くよりも目の前のことに意識が働く。


といった絶対的な差異がある。
この差異により、考え方や態度、行動が異なってくる。

しばしばいわれるのは、
男性は問題解決のために対話を紡ぐ。
女性は共感を求めて話をする。


なぜか。
男は・・・
 これは、長らく狩りをしてきた性だからか、
 向こうから飛んできたものに即座に照準を合わせるために、
 全体を俯瞰して、モノの位置関係と距離感を正確に把握することを
 してきたからではないか。
 よって、大事なものとか目の前のもののみに、
 配慮しているわけにはいかない。(p.27−28)

女は・・・
 怖い、ひどい、つらいなどのストレス信号が、
 男性の何十倍も強く働き、何百倍も強く残る。
 なぜならば、哺乳類のメスなので、
 自己保全が第一。
 自分が健康でなければ、産めないし授乳もできないから。
 そして、そのストレスを何度も思い出して、
 もしもの時に、自分や子どもたちを守るために活用する。
 そして、そのストレスは、共感してもらうと、余剰な信号が沈静化するようにできている。(p.33-34)

なる。
超納得。

続く・・・
posted by H.A at 06:23| Comment(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年07月13日

駅の近くに図書館

少し体調も復活したようで、
喪失していた読書欲が、むくむくと復活しつつある。
我ながら嬉しい。

仕事がらみの本も気になるが、
駅の本屋さんを眺めるに、文庫の小説も気になるのがチラホラある。

今の住まいの良い所の一つに図書館が近いことが挙げられる。
それも駅の横にあるので、便利さも倍になる。

おまけに東京都の図書館貸し出しシステムの楽チンなことよ。

さっそく、電車内でスマホで読みたい本を3冊予約した。
加えてメルカリでも安価で購入した。
楽しい夏の夜長になりそうだ。

そうはいえ、夏の終わりには学会報告がある。
これを何とか形にしてしなければならない。
やらねばならない現実逃避からの読書欲だとすれば、
喜んでいるばかりではいられない。

あら、困ったな。
posted by H.A at 17:36| Comment(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年07月11日

『女の機嫌の直し方』その2 AIと男女

その1
http://bouchukan.seesaa.net/article/460462261.html

著者の黒川伊保子さんは人工知能(AI)の研究者。
現在、猫も杓子もAI、AI。
私も歩けばAIにあたる、くらい、あっちこっちでAI議論の花が咲いている。

黒川さん曰く(pp.17−20ね)、
AI(Artifical Intelligence)すなわち人工知能は、
1950年代に第一次ブーム、
1980年代に第二次ブーム、
そして現在は2016年以降の第三次AIブーム真っ只中というわけである。

第一次ブームでは、想念のAIが研究の対象。
機械が知性を持つかについて、世界の知識人たちが議論したらしい。

第二次ブームの中核は、テクノロジーとしてのAI。
音声認識、画像認識、自然言語解析、ニューラルネットワークなど
人工知能の基礎技術が実現したらしい。
ちなみに、ニューラルネットワークとは、脳神経回路をモデル化した構造を持つ、
学習するコンピュータシステムらしい(言われても、よくわからんが)。
ディープラーニングと言われるものらしい。

第三次ブームの今は、単なるブームではない、そうだ。
ここから先、人工知能と共に人類は生きていく、そうだ。
まさに産業革命、人工知能シンドロームだと 黒川氏は述べる。


といった中で、黒川氏は1980年代半ばにロボット開発に着手された。
AIは人工知能であるから、まずは人類の知能研究が必要だ。
人類の脳の機能をモデル化するのに、
男女ではその機能が異なることに、気づかれたらしい。

男性脳のモデル化のみでは、AIとしては不完全なのだ。

ということより、黒川氏は男女脳の差異に気づき、
研究を進めておられるそうである。

よって、私がこの度、秀逸と勧める『女の機嫌の直し方』(2017)の書籍は
科学的分析に裏付けされているものなのである。

続く・・・
posted by H.A at 21:05| Comment(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

『女の機嫌の直し方』その1

『女の機嫌の直し方』(2017)黒川 伊保子著 インターナショナル新書

この書籍は、昨今読んだ中で秀逸の一冊。
黒川伊保子さんは著名な方なので、ご存知の方も多いと思いますが、
人工知能(AI)の研究者。

脳科学やAIの知見に照らして「男性脳」と「女性脳」の違いを論じたのがこれ。
過去にも類似の本は書かれていますし、
他の著者による男女の違いの書籍はありますが、
これは、面白かった!

よって、何回かにわたって、気になる文言をメモっていきます。

同書は、突然怒り出す女性の扱いに困る男性向けに書かれていますが、
女性が読むにも最適。
自分の感情の要因や、友人女子の振る舞いや言動の意味が、
明らかになります。

かつ、比較対照して描かれる男性の生態が、
これまた笑えるくらい腑に落ちる。
そうだったのか!!!

ということで、次回より・・・
失礼しました。

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posted by H.A at 09:22| Comment(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年06月04日

小説「西郷どん!」

大河ドラマの原作 林真理子著 小説「西郷どん!」を
飛ばし読みした。

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日本の大変革期である幕末を舞台にした歴史小説は多く、
歴史に疎い私も、なんとなくの当時の感覚を得ることはできる。

当時の論点は
・統治者の交代
・国際化の是非
になるが、この組み合わせの相違が、戦いの基になっていることは、言うまでもない。

今と違って、国際化と言っても、さっぱり想像もできなかったであろう。
島国であるというのは、島国だけですごすには楽であるが、
海を渡った他国との交流は、今も難しい。
物理的にも、精神的にも。

そんなこんなで、当時の日本は、お江戸から遠くなはれた、
鹿児島、山口、高知の皆さんの努力により変革がなされた。
徳川家としては、遠くに追いやって、参勤交代で疲れさせて、などと考えたことが、
結局は裏目にでたわけだ。

小説の中で、西郷さんに誰かが放つセリフ
「いつの世でも勝者というのは、なんと傲慢なのでしょうか。
 なあ、西郷さん。
 勝者と敗者などどというものは、あっけなく入れ替わるものだと、
 あなたはよくご存じでしょう。」

現世において、勝者として君臨している、おそらく歴史を学んだであろう大人たちも、
年を取るごとに、平家物語から言われてきた、驕るもの久しからずの道理を、
忘れてしまうのだろうか。
テレビニュースに登場する方々に、問うてみたい。
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2018年05月19日

小説「孤狼の血」

私の故郷 広島県は呉市が舞台の映画「孤狼の血」を鑑賞した後は、
原作の小説「孤狼の血」(2017)角川文庫 柚月裕子著を読書。


ウーーー、私は小説のほうが好きです。
映画を先に観たからだろうか・・・

映画では泣けなかったのだけど、
小説は読みながら総武線で泣きました。

どうぞ、映画と小説を比較してみてください!

IMG_7102.JPG

ところで、TBS日曜日9時からのドラマは、初夏より『この世界の片隅に』。
http://www.tbs.co.jp/konoseka_tbs/

これも、私の故郷、広島県は呉市を舞台にした漫画が原作で、
映画は泣きながら観ました
http://bouchukan.seesaa.net/article/444276758.html

すずの夫は松坂桃李さんもよいけれど、私がプロデューサーならば、











綾野剛さん。
漫画でも、一見とっつにくい感を醸し出しているのがすずの夫。
ならば、松坂桃李さんではまっすぐすぎると思う。
ちょっと、陰のある綾野剛さんがよいかなと。

よし、
来世は、自分の思い通りのドラマを作るTVのプロデューサーになります。

医者になったり、プロデューサーだったり、来世は忙しい。
現世はゆっくり休んで、エネルギーを蓄えておきたいと思います。
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2018年04月08日

『夫の後始末』

『夫の後始末』(2017)曽野綾子著 講談社

母が父を自宅で看取ったその直後に、同書が販売された。
病院ではなく、自宅で看取ったというのは、
同居していない娘の私も想像できないくらい壮絶だったと思う。
よって、あまりに身近すぎて同書を読めなったが、ようやく手に取った。

アマゾンの紹介文を引用するに
「作家・曽野綾子が80代なかばにして直面した、90歳になる夫の在宅介護。
 工夫と試行錯誤を重ねながら、「介護とは」「看取りとは」そして
 「老いとは何か」を自問自答する日々が始まった。
 家族の介護をしている人も、これからするかもしれない人も、
 超高齢社会を迎えるすべての日本人に知ってほしい「夫婦の愛のかたち」がここにある。
 2017年2月の三浦氏逝去を越えて続いた、「週刊現代」大人気連載が待望の単行本化。」

人間とは愚かで可愛いもので、加齢しても、頭の中は20代のころだったりする。
少なくとも私は、ああそうか、とよく自分の年齢を再確認する。
しかし、最近はようやく「死」について考えるようになった。

数年前に、女子の先輩に
「何のために生きるか」と人生の目的を聞いたら、
「いつ死んでもいいと思って生きる」と答えが返ってきた。
http://bouchukan.seesaa.net/article/256976656.html

禅問答のようだが、最近は、この言葉をよく思い出し、
真意が心身にしみこんでいるような気がする。

悔いのない人生であるよう今を生きると同時に、
加齢による体の衰えをカバーできる準備を、
個人として自宅なり制度なりを整えておく必要がある。

死に様というのは、生き様であり、生きてきた全てがあらわになるのであろう。
少なくとも来世の自分に恥じるような「ざま」にはしたくない。
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2018年03月23日

白いコーヒーカップ

JALラウンジで、毎日楽しみな日経新聞連載小説を読む。
挿絵はコーヒーカップ。
ラウンジで必ず読む雑誌クロワッサンの特集はお茶。
シンクロしています。

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2018年03月13日

男の愚かさと女の浅はかさ

先週の金曜日の夜に香港から帰国し、
土曜日は、がんばって少し仕事をしに立教大学に行った後、
オリ(澱・滓) のように体にはりついた疲労が、徐々に心身に表れ、
泥のように眠っておりました。
日曜日夜まで。

何もする気が起きず、その元気も体力も無い中、
どうしても気になるのは、日経新聞朝刊の連載小説「愉楽にて」。
(これをデジタルで読めるようにしていただきたいものです。)

家族には、新聞は捨てずに私の部屋に置いておいてね、と頼んでいたので、
パソコンの上に日経新聞が二週間分積み上げられております。

ストーリーも面白いのですが、林真理子氏の表現が上手い。
(すみません、上から目線で)
男の愚かさと女の浅はかさを、巧みな語彙使いで、シュールに表現しており、
「いやこりゃまいった!」と、おでこをパチンと叩きたくなるような納得感を
味わえるのです。

IMG_6690.JPG

そして何より挿絵が、色っぽい。

というので、少し元気になったので、まとめて読みました。
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2018年02月18日

『朗読者』

『朗読者』(2003) 新潮文庫
ベルンハルト シュリンク (著),‎ Bernhard Schlink (原著),‎ 松永 美穂 (翻訳)

映画「愛を読む人」の原作。
その1
http://bouchukan.seesaa.net/article/456894105.html
その2
http://bouchukan.seesaa.net/article/456895038.html

映画を鑑賞後、読んだので入り込みやすい。
映画より、本のほうが、相互に思いあっていたことがよくわかる。
映画では、男子の成人後が、ちょっといまいちだったな。

ベルンハルト シュリンクさんは、大学の法学部の先生、とのこと。
ベルンハルト先生は、
ナチスドイツが行ったことが、
戦後に
法律という制度と、
軍に従うしか生きるすべがなかった人間と、
倫理観、道徳観の矛盾を描きたかったのだと思う。

こうした年上の女性と若い男子との恋物語は、
日本では女性作家によって書かれる。
しかし、ドイツでは男性が21歳差の恋を描いたというところに、
大きな拍手を送りたい!
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2018年02月13日

『技術の街道をゆく』

読書仲間の同僚が貸してくれた書籍。
畑村 洋太郎著『技術の街道をゆく』(2018)岩波新書

現地、現物、現人の三現を哲学として、
技術系の著者が現場を訪ね歩いた記録のような本。

第一章の鉄は、「鉄は国家なり」を謳った日本が今後どうするかを
問うている。

また第二章の「たたら」という言葉は、以前勤務していたマツダを彷彿させた。
なぜならば、自動車メーカーのマツダは、広島に根付いたたたら技術に由来すると、
当時、私は先輩より学んだからだ。

http://www2.mazda.com/ja/about/dealer/recruit/about/stance.html
「近代まで、国内の鉄の半分以上が広島を中心とする地方で生産されていました。
 「たたら製鉄」と呼ばれた当時の最先端技術を育てた職人たちのこだわりが、
 広島に“モノづくり文化”を根付かせたのです。
 この鉄を利用し、「安芸十り(あきてんり)」と呼ばれるヤスリ・ハリ等の手工業が栄え、
 やがて自動車産業を生みました。
 蓄積された“鉄”技術が、“モノづくり”の基盤となったのです。」

第五章の、技術の系譜をたどるでは、
2004年に起きた六本木ヒルズの回転ドアの死亡事件に触れられていた。
回転ドアの技術はヨーロッパから入ってきたものらしいが、
重くてはよくない、ということっはヨーロッパでは常識だったらしい。
しかし、日本に入ってきたところで、日本の建物にあうように
アルミからステンレスに素材が変わり(重くなり)、
かつ製造元の合弁会社が経営破綻したために、技術者が離散した。
という条件が負に重なり、悲しい結果をもたらすことになったらしい。

と、いろいろ興味深く読み進めることができた。

畑村先生がご自身のご意見を、ご自分の言葉でオリジナルに述べられている。
そうした思考は、実は経営学ではすでに理論化されているものが多い。
すなわち、理論は普遍であり、どの角度から見ても、本質は同じということであろう。
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2018年02月06日

世界の中の日本を考える その4『神と革命』

同僚(読書仲間)のお父様の著書『神と革命』(2017)薩摩書房。
ロシア研究の権威である下斗米伸夫先生の著書。

1973年の修士論文を骨子にされた章もあり、
研究者として、長期にわたり研究対象を地道に考察していらしたことが伺える。
文章も重厚でありながらリズミカルで、こうした叙述ができるようになりたいものだ。

と、非常に興味深い著書でありながら、私のロシア、ソ連はもちろん、
世界史の知識や、それらをとりまく知見が乏しいがために、
読みこなすことができない・・・申し訳ありません。

ご子息曰く、ロシア革命に宗教がいかに関与したかの研究とのこと。

この宗教というのが、日本人は理解しづらい(と私は常々考えている)。
現在NHK教育テレビで「欲望の資本主義2018」が、
5回か6回かにわたって放送されている。
https://www.nhk.or.jp/docudocu/program/2443/2225527/index.html

(この番組が滅茶苦茶面白い。そこらへんのドラマより面白い。)
いかに資本主義が生まれ発達し、どのようなメリットとリスクを生んでいるのかを
まとめたドキュメンタリー番組なのだが、
西洋では、お金とかビジネスとか利子などの考え方に、宗教が大きく絡んだことが描かれている。

翻って
人が亡くなればお経をあげ、
クリスマスにはお祝いをし、
お正月にはニ礼二拍手一礼とお参りをする日本人には、
他国の宗教の重さがわからない。

だからこそ、下斗米先生の書かれた『神と革命』、
読みたいと手に取ったのですが、
力不足で残念・・・
posted by H.A at 19:00| Comment(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年12月19日

『歴史学ってなんだ?』

『歴史学ってなんだ』(2004)PHP研究所
小田中直樹著

面白いですよと、経済史専門の同僚が貸してくれました。

歴史学、よく知らなかったのですが、読んでみるに
文書としてのこっているものを根拠に構築された学問のようです。
根拠がある史実を「真実性」というそうです。(p.128)

だとすると、昨今の国会の発言の「記録に残っていない」というのが事実であるならば、
将来から見た過去である現在の「真実」をゆがめることになる由々しき事態、ということです。
果たして「真実性」は「真実」なのか?という疑問がわいてきます。

また、「構造主義」という思想があるそうで、これまた面白い。
小田中先生は、私の大好きな内田 樹先生の説明を引用されていますが、
要は、我々は何がしかの集団に属しており、その所属する集団により、
見えるものが決まってくる という意のようです。(p.68)

そもそも物事は球体ですからね、見る場所によって角度によって見えるものが違う。
見えないところもある。
それを承知して、発言しないと、たんなる偏った考えの列挙になる。
ということですね。

時空を超えて歴史を科学する「歴史学」は、
根拠を追求しつつ、その根拠の正当性も担保しなければならない、という
なかなか奥深い、怖い学問であると感じた次第。

だから、面白いのでしょう。
posted by H.A at 19:00| Comment(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする