2019年10月06日

『ケーキの切れない非行少年たち』

先日会った女性社長さんが、面白いよと教えてくれた新書。
『ケーキの切れない非行少年たち』(2019)宮口幸治著 新潮新書

表には見えない認知力、これが低い少年が、世の理を理解できずに、
「悪い」といわれることをしてしまう。
が、それがいかに悪い事かを他者が説いても、
認知力が低いので、理解できていない。
その事例が、ケーキを3つに切るということができない。
(等分に切るという術を知らないし、考えつかない)
その認知力の低さは、小学校低学年に顕れているが、
現在の制度ではなんともできない、そのまま大きくなる、悪いことをする・・・

ということが書いてある。

この認知力を「運動能力」とか「体力」に置き換えると、
私は非常に低い、ということになる。

〇〇力が高い人も低い人も、みんな違ってみんなよい世界がよいのだろうけど、
認知力が低い人は、低いということを認知できないことが、
どうしようもない、ということになるのだろう。

いろんなことを考えさせられる一冊。
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2019年08月05日

『大家さんと僕 これから』

先般読んだ『大家さんと僕』の続編。

大家さんと僕 これから』(2019)矢部太郎 新潮社

筆者の矢部太郎さん、先のブログで私は、
「売れないお笑い芸人さん」と書いてしまったけど、
お写真を拝見するに、テレビでよく見る顔でした…すみません、私がモノを知らずに。

さて、同書、ふっと笑えて、ほっこりして、そして泣けます。
つい、待ちきれなくて電車の中で読んでしまったけど、
一人の部屋で、コーヒーでも飲みながら、一人でゆっくり読むほうがよい。

大家さんのようなおばあちゃんになりたいものです。

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2019年08月04日

『お金や人脈、学歴はいらない!情報だけ武器にしろ。』

『お金や人脈、学歴はいらない!情報だけ武器にしろ。』2019、堀江貴文著、村上峻亮編集、株式会社ポプラ社
ゼミ生が、面白かったですよ、と貸してくれた。
ホリエモンさんの本は、過去にも多々、目を通してきた。
彼は若い頃より、随分角が取れてきた感じがする。
加齢による変化もあるだろうし、いろいろご苦労があったことも推察される。

そうはいえ、彼の主張は変わらない。

常識へのアンチテーゼ。
もっと自分的に楽な働き方、生き方をしようよ、というもの。

今回の書籍は、情報リテラシーによる生活の質、人生の質の差異を述べたもの。

情報リテラシーの低い人は、過去の意味の無い常識やマスコミの言にとらわれて、
それを押し付けてくるから害になる、とも述べられていた。
そしてそれは、例えば田舎にいる親である笑笑
全く同感。

人として大事なものは変わらないけれど、
つまらん思い込みや決まりごととされているものに振り回されるのは、
一度の人生、もったいないね。
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『大家さんと僕』

芸人さんが、大家さんとの日常を描いた漫画。
矢部太郎著『大家さんと僕』2017、新潮社

二世帯住宅に一人で住む80代後半の大家さんと、
そこまで売れてるわけではないお笑い芸人さんとの、
価値観、生活スタイル、興味関心のギャップが、
面白い。

かつ、芸人さんと大家さんが、相互に大事にしている気持ちが、ほんわかして、なんだか優しい気持ちになる。

続編も出ているよう。

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2019年05月17日

『バカとつき合うな』

『バカとつき合うな』(2018)徳間書店
堀江貴文・西野亮廣 著

人や過去に惑わされず、
いじいじ、がたがた言わず、
したいことをやったらいいよ! という内容。

堀江氏が以前より言われていることを、
共著で、
かつ
上記のことをできない人、
上記をしようとする人の邪魔をする人を
「バカ」と称して叙述されたもの。

おっしゃる通り!と納得。
他方でそういう生き方もあるし、そうでない生き方もある。
そうでない生き方を好きで選ぶ人は、
いじいじ、がたがた言いませんからね。
「バカ」ではない。と私は思います。

居丈高な論調で進むのですが、
後半はガンバっているお二人の温かい人間性が行間に顕れて
ホッとしました。
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2019年05月13日

『子育てはもう卒業します』

『子育てはもう卒業します』(2013)祥伝社 垣谷美雨著

故郷を離れた18歳から40年、女性3人の
青春から結婚、子育て、そして子離れのストーリー。

子どもに対する期待は、
自身が親から受けた教育と育てられ方、
そして自身の失敗体験が基軸となってることを
40年の歳月で示した書籍。

とても面白く読みました。

秋元康さんが、親が子育てでしてはいけないことは、
自分のリベンジを我が子にさせること、

のようなことを言っていたことを思い出した。

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2019年04月29日

『自己プロデュース力』

最近youtubeで、島田紳助さんのトークを楽しんでいる。
私は彼が大好きだった。
http://bouchukan.seesaa.net/article/46468401.html
http://bouchukan.seesaa.net/article/113417307.html

大人気だった紳助さんは、非社会的な組織との接触があったことに責任を取り、
2011年に、さくっと引退された。
理由云々は別として、その潔さは見事だった。

他方で、彼の流暢なトークによる大爆笑と、
時に涙を誘う人間哲学がお茶の間から消えたことは、
非常に残念。

だから、というのではないが、
『自己プロデュース力』(2009)島田紳助著 ヨシモトブックス 読了。

同書は、紳助さんが若手にレクチャーした内容を活字化したもの。
先輩や同僚のお笑いのリサーチと分析、
自分のポジショニング、
ターゲット、
戦い方、
紳助さんの働き方は、経営学の戦略理論の実践そのものだ。

デビュー時、「紳助・竜介」でコンビを組んでいて、
漫才ブームだったこともあり、若い女子たちがキャーキャーと応援してくれる。
しかし、自分たちのお笑いターゲットは同世代の男性。
(なぜなら、共に年を取るから、笑いのポイントが同じままだから)
よって、ファンの女性が笑ってくれることはありがたいけれど、
自分たちの成長を阻むのも彼女たちだから、勘違いしてはいけないと思った、
などと書かれている。

ほかにもM1グランプリで買っていくための戦術など、
何のための戦いで、誰を落とすのが大事かを、わかるやすく説明されていた。

やはり、もったいないな。
紳助さんのトークをもう一度拝聴したいものだ。
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2019年04月21日

『卒婚のススメ』

『卒婚のススメ 人生を変える新しい夫婦のカタチ』(2014)静山社文庫
杉山 由美子 (著)


少し前より、「卒婚」という言葉を耳にするようになった。
この本がきっかけらしい、というので、読んでみた。
人生後半戦を迎えたいくつかの夫婦を取材した内容。

ここでいう「卒婚」とは、
「離婚までではないが、別居」といったものではなく、
「後半生の結婚をソフトに変えていって、
 自分たちの身の丈に合ったライフスタイルにする」(p.21)という意味のようだ。

つまりこの発想には、
夫婦はいつも一緒に住む、という昔ながらの家族の形が前提となる。

データでとらえれば、一緒に住んでいる夫婦のほうがダントツに多いだろうけれど、
私の周囲の友人・知人は、夫婦それぞれの仕事柄、二か所生活というのをは、
よく耳にした。
(転勤でメインのマンションは残したまま、夫婦がそれぞれ違うところに住む、
という三か所生活もある)

おまけに、私自身が長い間、週末婚だったので、
「卒婚」的なライフスタイルは、意図せずともしていた、ということになる。

既存の価値観にとらわれることも無く、多様性が受容される世の中。
結婚、離婚、卒婚、独身、
みんな違って、みんないい。ということね。
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2019年03月22日

『大人恋愛塾』『コーヒーが冷めないうちに』『独学という道もある』

移動が多かったので、軽い本をサクサクッと完読。

大人恋愛塾』(2015)柴門ふみ著 新潮社
久しぶりに柴門節を楽しむ。
ノンフィクションの恋愛話のいろいろ。
男と女は年齢関わらずなかなか面白い。

『コーヒーが冷めないうちに』(2015)川口俊和 著 サンマーク出版
映画化もされた原作ですね。
うーん。
過去に戻るや、亡くなった人に会えるといった類似の話はこれまでにもいくつかある。
なので、もはや感動できず・・・
経験を積む、というのは、センサーが鈍くなるということかな、仕方ないな。

『独学という道もある』(2009)柳川 範之著 ちくまプリマー新書
お父様の都合で海外に行かれ、高校の勉強は独学。
大検をとり、大学も慶應の通信。
その後東大の大学院へ、で現在は東大の教授をされている。
ご本人も書かれているが、独学が向く人もいる、といったところか。
かつ、ご本人が地頭が良いのでしょう。
そうはいえ、さらっと書かれているが、ご苦労は相当だと思われる。

以上、3冊覚書。
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2019年02月27日

ヨーロッパが環境先進国な理由

環境ビジネスを研究する私は、
ヨーロッパが環境先進国と言われることが、何とも疑問だった。

ヨーロッパに住んだ経験のある友人知人に、
その理由を聞いて回ったが、
わかったのは、国によって違う、ということだった。
そりゃそーだ。

と、先日、著者の一人である友人より
『SDGsが問いかける経営の未来』(2018)日本経済新聞出版社
をいただいた。

ポストイットだらけになるほど、気になる箇所が多々あった。
その中で、先の疑問に対する解が述べられていた。
抜粋し、以下にまとめたい(pp.176-179)。


・欧州では、秩序やビジネス環境は「選択し、形成するもの」
  日本では、それらは所与
・EUの経済体制の大枠は資本主義を土台、
 しかし、市場と社会の具体的な考え方は、
 アングロサクソン的な市場万能主義から、
 北欧に典型的な社会民主主義モデルまで、多様な考え方がある
・市場万能主義のアメリカ、その模倣をした日本と比べ、多様性あり
・加えて欧州では、
 政府、産業界、宗教界、科学・アカデミア、市民社会などによる
 クロス・セクターの議論・対話の習慣が深く根付いている
・社会が抱える長期的な課題や、国家や国際社会として採るべき戦略的方向性も
 セクターを超えた議論をする公式・非公式な場が数多く設定されている

なるほど。
アダム・スミスのイギリスから
豊かな福祉政策の北欧と、
ヨーロッパと言っても、いろいろあるが、
いろいろあって、それでよい、の多様性を受容する寛大さが
環境対策を促進する要因の一つなのでしょう。

あーーー、ヨーロッパ―行きたいわーーー。
とりあえず、スペインのバスク行きたいわーーー。
イタリアも行きたいわーーー。
そういえば、昨年の今頃はドイツにいたわーーー。
ヨーロッパ大寒波で超寒かったわーーー。



・・・日本でいっか。
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2019年02月25日

女性として働くこと

『不格好経営 チームDeNAの挑戦』(2013)南場智子著 日本経済新聞社



この最後のあたりに「女性として働くこと」の節がある(pp.233-234)。
女性として働いて、苦労したことは何か?と聞かれても困るという。

職場で女性であることを意識したことは無いが、
得をすることはよくあったと。

今はどうかわからないが、南場さんが若い頃(私も若い頃)の時代は、
「女性が経営の話をするだけで珍しがられ、耳を傾けてもらえた。」と。
よって、一定の下駄を履かせてもらえていたという。

そこから先は、実力勝負。

ただ、下駄を履かせてもらっているので、土俵に上がりやすいが、
それを「自分の実力と勘違いすると、不幸な顛末」になると。

また
「女性であることを振りかざして権利意識や被害者意識の固まりになると、
 たんに厄介な人になる。」


そうそう、これこれ。
私の日ごろ思っていることを、
南場さんが上手に綴ってくれました!

そういえば、ツイッターで、ビジネスをしている見知らぬ女性が
自分は美人だと言われるので、仕事がたくさん入ってきたと、
もしも自分がブスだったら、こんなに仕事がうまくいかなかったのではないか、
ということは、自分の実力より、顔に仕事が集まってきたのではないか、
それは不本意だ。

のようなことを書いているのを見かけた。
何か、ずれていると思ったのだけど、
こういうことだな。
最初の仕事の入り口は、見た目も左右するかもしれないけれど、
そのあとは実力次第なのだから、
もっと自信を持ってね、とそのツイートした「美人な」女子に
言ってあげたい。
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2019年02月24日

『不格好経営 チームDeNAの挑戦』

『不格好経営 チームDeNAの挑戦』(2013)南場智子著 日本経済新聞社

DeNAの立ち上げのご苦労から成長へのこもごもを
紐解いて叙述されたエッセイ本。

加えて、南場さんの人格を形成する生い立ちにも触れられていて、
こてこて昭和のお父様の存在が泣かせる。
進学時にもめ、留学時にもめ、何かあるごとにお父様が障壁となる。
それでも会社がピンチの時には、お父様は
「生き甲斐は処した困難の大きさに比例する」との言葉を贈られる。

そして配偶者の病気、社長を退任し病気に寄り添うという生き方のシフト。

と、さらさら読めるのに、公私ともに密度が濃いので、
読み応えありです。
全く見知らぬ人なのに、くすっと笑えて、時折泣けます。

また、ベンチャー企業の仕事の仕方が、
大企業と全く異なることがよくわかる。
ベンチャーでは、〇〇の件、よろしく、と言われたら、
リサーチし、企画書を作り、提案する。
会社としてGoサインがでtララ、実行し、成功させなければならない。
という流れ。
自主自立的に働ける人でないと、務まらないですね。

大企業では、なかなかこうは・・・。

南場さんは、私より年齢的に輩ですが、
ザクッと捉えれば、ほぼ同世代。
人生いろいろです。
オススメ。
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2019年02月04日

『人生の勝算』

『人生の勝算』(2017)前田裕二著 幻冬舎

ゼミ生が「中小企業論」の演習で、
前田裕二氏のSHOWROOM株式会社についてプレゼンし、
同書を紹介していましてね。
興味をもったので、早速読破。

さらさら読めますが、
前田氏が苦労人であること、
頑張ったこと、
仕事を一生懸命していること、
試行錯誤しながら工夫していること、がわかります。
そして何より、仕事は愛が大事、人は優しいことが大事、と言っているので、
とても嬉しい。
強く共感です。

経営学は人間学ですから。

だから、前田氏はお客様が何を考えているか、
何を欲しているか考える。
アダム・スミスと一緒です。

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前田氏、ぱっと見がちゃらちゃら見えますが、
非常に聡明で骨太の好青年だということが、同書から透けて見えます。

石原さとみちゃんが、好きになるのもわかるぜ。
って、私には全く無関係ではありますが、
優しい人の本は、読後感も温かい空気に包まれて、良いです。
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2019年01月27日

『少数株主』

何かで、同書が面白いという記事を見かけたので、読んでみました。
『少数株主』(2017)牛島 信著 幻冬舎

牛島氏の小説は、ご自身の司法経験を生かして、面白く、
過去に数冊、読破した記憶が。
読んだけど、内容はあまり覚えていませんが。
http://bouchukan.seesaa.net/article/107333335.html
http://bouchukan.seesaa.net/article/108115317.html

さて、同書の言う少数株主とは、
非上場の、多くはファミリー企業と言われる中小企業の
株を数パーセント持っている株主のこと。

コーポレート・ガバナンスの概念が、大企業のみではなく、
こうした中小企業にも重要だということが書かれている。

私もいろいろな社長様のお話を伺うに、
牛島氏と同様のことを感じていたので、
強く共感しながら読み進めました。

面白いのです。
面白いのですが、このたび
大木弁護士(牛島氏の書く小説に出てくる弁護士)に相談に来た同書の主人公が、
多くの男性の理想ではないかと、女性より推測される、そうした人生を歩んでおられる。
あまり書くと、ネタバレになりますが、
貧しい家に生まれながら、
上手に不動産で稼ぎ、
バブル前には売りはらって大枚を手に入れ、
海外で豪遊し、
その後日本に戻って、中小企業のコーポレート・ガバナンス改革に乗り出す・・・

という話。
最初の妻、次の妻、老いらく時に心を寄せる女性、
そして、その女性たちが理解してくれる、という。
そんな、ムシの良い話、そうそうはないでしょう。

と、一種の男のロマンというか、夢が描かれている小説。
私はビジネス書として、面白かったですよ。
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2018年11月29日

『この世でいちばん大事な「カネ」の話』

『この世でいちばん大事な「カネ」の話』(2011)西原理恵子 角川文庫

著者の壮絶な生まれ育ちを通して得たキャリア意識も含めながらのエッセイ。
絵を描くしかできなくて、
食べるために、どうしたら売れる絵を描くかを
20歳そこそこで考え、実現している。
また、お金が無い中で、娘に持ち金を大半を持たせて東京に行かせた
お母さまが素晴らしい。
子育ての究極と思う。

強く共感したフレーズ以下。

 人が喜んでくれる仕事っていうのは長持ちすんだよ。
 いくら高いお金をもらっても、そういう喜びがないと、
 どんな仕事であれ、なかなかつづくものじゃない。

 自分にとっての向き不向きみたいな視点じゃなくて、
 そういう他人にとって自分の仕事はどういう意味を持つのかっていう視点も、
 持つことができたらいいよね。

 自分が稼いだこの「カネ」は、誰かに喜んでもらえたことの報酬なんだ。
 そう実感することができたら、それはきっと一生の仕事にだって、
 できると思う。
(p.162)


著者の漫画『女の子が生きていくときに、覚えていてほしいこと』
http://bouchukan.seesaa.net/article/461617175.html
と重複する箇所は多いが、
こちらのエッセイのほうが、より詳しい。

さらっと読めるので、オススメの一冊。
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2018年11月07日

漫画『あなたのことはそれほど』

『あなたのことはそれほど』いくえみ綾 
祥伝社  全6巻 2010年10月号 - 2017年8月号


ドラマ化されていた原作ですが、
なぜか家にあったので6巻読破。

ドラマはながら見をしていたので、結局どうなったのか覚えていませんが
漫画は面白い!

2夫婦の動向が話の中心ですが、
両夫婦とも、夫は妻が大事でした(笑)

中学時代に好きだった人との再会で、
こもごもあるのですが、
30歳前後だと、まだ昔の美男美女は継続かもしれません。
なので、恋愛心が再燃!もありかも。

ところが、安心してください(?)
30も半ばを過ぎると
紅顔の美少年も、マドンナも、平均値に近づく。
再会して、あーーーーという残念感を覚える確率が高くなりますから。

反対に、青春時代にぱっとしなかった人が、
良い仕事をすることでキラキラしていたりして、
別の、えーーーーーーという良い意味での驚きもある確率も少しあります。
(あまりないけど)

などと考えながら読了。
片方の夫婦は継続を選択し、
もう片方は離別。
離別した女子は大丈夫だろうか・・・と余計な心配中。
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『母のあしおと』

『母のあしおと』(2018)神田 茜著 集英社

いつだったか、日経新聞で紹介されていた小説。
気になっていて、ようやく読みました。

一人の女性について、
現在から過去にさかのぼる時系列で、
かついろんな人の目線で
描いた小説。

夫から見た妻、
息子から見た母、
息子の結婚予定の女性から見た将来の義母、
従妹、
本人、
親、
と、同じ人間でも年齢や立場が異なると、
印象が違うのねと再認識。

特に面白かったのは、
自分の彼氏のお母さんとの出会いの印象。
これはお見事!といった描き方。
おそらく、結婚を控えて彼のご実家に挨拶に行った時の
彼の母親の目線や行動は、どの人も近いものがあるのではないかと
苦笑。

さらっと読める一冊です。


さてさて、自分のことに顧みると、
とある知人について、
一緒に仕事をした人たちが、口々に批判をしていましてね。
私にとっては、その知人は、感謝に値する人だったので、
「そんなことはないでしょう」とか
「そこまで言わなくても」などと
かばっていたのですが、
このたび、とあることで、その知人が私の案件についていろいろ言ってきたことで、
なるほどと。
これは確かに批判に値すると納得。
立場違うと、その人に対する印象も変わるものです。
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2018年10月21日

私の一番好きな本『人生の結論』小池一夫著 朝日新書

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ツイッターでのメッセージが気になり、
図書館でも(別の)書籍を借り、
http://bouchukan.seesaa.net/article/462053115.html
このたび、最新刊の新書を購入。

『人生の結論』(2018)小池一夫著 朝日新書

80歳を迎える著者の言葉に、
救われたり、
いさめられたり、
大丈夫だよと頭をポンポンされて、
一人で勝手に踏ん張ってきてたつまらぬ意地が
溶け出すような本です。
静かな希望を持てる本です。

◇時間の一番の節約は、急ぐことではなく、確実にやること(p.68)

◇「あの時の自分にできたことができなくなる」という覚悟と、
 「あの時に自分はあれだけできた」という自信。
 成熟した大人の仕事とは、この二律背反を受け入れることなのです。(p.88)

◇自分にできる限りの正しい意思決定の蓄積が運なのです。
 運とは能動的なものであり、受動的なものではないのです。(p.97)

◇なくしたら「同じものを買いたい」と思えるものだけ買う(p.159)

・・・

まだまだ他にも抜き出したいセンテンスはあるのですが、
後日、徐々に。


同書は、持ち歩き用、保管用、ともう一冊買おうかな。
心が干からびてきた時に、
潤いを与えてくれる同書に出会えたことに感謝。
もちろん著者にも感謝。
そして何より、見つけた自分を褒めてあげたい。
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2018年10月07日

『ふりまわされない』

『ふりまわされない』小池一夫著 ポプラ社
https://www.amazon.co.jp/dp/B01MZ0K7A8/ref=dp-kindle-redirect?_encoding=UTF8&btkr=1

ツイッターのつぶやきが心に染みたので、
そのつぶやきを集めたとされる本を読んでみました。
80歳の著者の言葉は重くて優しい。

私が気になった言葉をいくつか抜粋して、
いくつかブログ記事を書いたのに、
私の操作ミスですべて消えてしまって萎え・・・( ノД`)シクシク…

よって、以下に一つだけ。

・僕は自分を人前で卑下しない。
 自分を立派だと思っているからではなく、
 まったく逆の理由だからだ。
 たとえば、自分の生い立ちや老年であることや
 自分の現状などあらゆることについて。
 そのことを口にした途端、相手に
 「そんなことないですよ」と言わせる責任を負わせてしまうから。(p.134)



卑下は相手に配慮の責任を産む、の件。
この卑下に満ち溢れたブログが音を立てて崩れます!
ただ、当ブログにおける卑下は、笑いを狙ったもの。
笑えないは、責任は負わされるわ!で踏んだり蹴ったりなブログを読んでくださって、
ありがとうございます!

以上、小池一夫さんの言葉に和んで救われた、というご報告でした。
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2018年09月25日

『円満相続をかなえる本 』

『円満相続をかなえる本 』(2017)幻冬舎
石川 宗徳 , 佐藤 良久 , 島根 猛 , 森田 努 ,近藤 俊之 , 幾島 光子 著

何かを相続するから読んだのではなく、
友人が著者の一人なので、読んでみました。

まずは、友人の章から読んでみて、とても面白かったので、
他の方の章も読んで、気づくとすべて読了していた、という感じです。

友人曰く
いろんな「士」業の方と仕事をする機会が多いのですよ、
とのことで、なるほどねと。
何か手続きをしようとすると、それぞれのプロが必要になる、
ということがよくわかりました。

かつ、何をするにも情報戦であることを再認識。

勉強になりました。
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2018年09月24日

『危険なビーナス』

『危険なビーナス』(2016)講談社
安定の東野圭吾氏の小説。

途中まで読んで、眠りについたが、
気になって仕方が無くて、
眠れなくて、夜中に起き出して、最後まで読んで、寝不足。

ドラマ化できそうな内容。
私なら配役をどーするかと考えてみて、楽しんでいる。
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2018年09月22日

『フランス人は10着しか服を持たない』

『フランス人は10着しか服を持たない』(2017)
ジェニファー・L・スコット (著), 神崎朗子 (翻訳)


昨年、話題になった本。
図書館で借りてみました。

留学でホームステイをしたパリのお宅の暮らし方が
「シック」で素敵と感じた筆者が、
その生活の粋を紹介した書籍。

原著のタイトルは、’’Lessons from Madame Chic’’
よって、非常に意訳の、インパクトを狙ったタイトルがつけられています。
パリの一マダムのシックな暮らし方 というのが実に沿ったところでしょう。

本当に10着ではありませんが、
無駄をせず、だけど楽をせず、家でもボロ着たりせずにちゃんとする、というあたり、
いたく反省。

家だから、色が剥げてても古くてもこの洋服でいっか、
とか
これ高かったからな、すでに時代遅れで着ないけどタンスに入れておこう、
とか
もしかしたら、また痩せて着れるかも
といった感じで、使わないものが増える我が生活の、なんと愚かなことよ。
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2018年09月21日

『西の魔女が死んだ』

今更ながら『西の魔女が死んだ』を読了。
映画化もされていますし、
読書感想文のテッパンだと、娘に教えてもらいました。

『西の魔女が死んだ」 (2001) 梨木 香歩 新潮文庫

不登校になった中学生がおばあちゃんと共に過ごした一か月。
ハーフのおばあちゃんから学んだ生きる知恵、という話。

ちゃんと規則正しく生活すること、
思い込みに惑わされないこと、
自然の恵みを大事にすること、
等共感できることばかりです。

難を言えば、タイトルがインパクトを狙いすぎ。
「世界の中心で愛を叫ぶ」もそれ。

そうした内容とギャップのあるタイトルは、
出版社の意図なのか、原作者のこだわりなのかわかりませんが、
そんな奇をてらわなくても、ちゃんと読むから安心してください、と言いたい。
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2018年09月20日

『食べる女』

明日からキョンキョン主演で映画公開。
http://www.taberuonna.jp/

おそらく映画館には観に行かないだろうけど、
原作は読んでみましょう。
『食べる女』(2007)筒井ともみ著 新潮文庫

読んでみました。
いろんな立場の男女(特に女性)の、食を通してみる孤独との優しい向き合い方。
孤独と言っても、一人暮らしというだけではなく、
結婚しても、親と同居でも、離婚しても、抱える一人で生きていく感のようなもの。

子ども向け、大人向け、洋食、和食、手の込んだもの、買ってきたものと
お料理にもいろいろあるけれど、
食事というのは大事ですね、と改めて感じた次第。


私は、時折
何か食べさせてと、厚かましく友人の家に行くのだけど(ちゃんとアポって)、
美味しいお料理を作ってくれる友人は大事。
友人にも会いたいが、あなたのお料理が食べたいと思う。

胃袋掴むの大事だな。
数人の友人に胃袋を掴まれている私は、
男性のような発言をしているが、
同小説にはお料理の得意な男性が、女性に作ってあげるという話もあり、
今後はそうしたお料理得意な男友達との出会いを期待したい。

あ、そういえば、二年のゼミ生で、料理が得意と言っていた男子が数人いたような・・・
食材負担するから、彼らにお料理を作ってもらおうかな。
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2018年09月14日

漫画『義母と娘のブルース』

『義母と娘のブルース』(2011)ぶんか社 桜沢鈴

TBSのドラマ『義母と娘のブルース』は見ごたえがあります(上から目線ですみません)。
http://www.tbs.co.jp/gibomusu_blues/

毎回笑って泣けますし。
そこで、原作が気になり購入し読了。

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うーん。
原作の漫画の設定、ストーリーは、
オリジナルとしてリスペクトします。
が、ドラマはそれ以上に面白い。
ドラマ制作側が、原作のオリジナリティを、
脚本と演出で盛り上げているからと思われます。

かつ、綾瀬はるかちゃんだからこその
演技力、透明感、声が良いし、かわいいし。
竹野内豊さにゃ、今を時めく佐藤健君含め、
キャスティングも秀逸なのでしょう。

そうはいえ、オリジナルあってのドラマとしての「盛り」。
アダム・スミスのいう「分業」が、付加価値を産んだのでしょう。

ささ、いよいよ来週は最終回。
楽しみです。
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2018年09月13日

『33年後のなんとなくクリスタル』

『33年後のなんとなくクリスタル』 (2014)田中康夫 河出書房新社

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装丁がティファニーブルーっぽいですね。

『何となくクリスタル』の33年後。
大学生だった主人公たちも、大人になり、
結婚したり、子どももったり、働いたり。

相変わらずリッチな皆さま。

ただ、話題が社会的になり、何か社会のためにできないか、
ということを議論するように。
田中氏も、県知事だったり、国会議員だったりの経験より、
女性のことやグルメのことに加え、
いかに社会をよくするか、という視点でモノを考えられて
HPなどで情報発信をされているよう。

学生もいつかは大人になる、という現実を、この二冊で認識できます。

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先のことばかり考えていても面白くは無いですが、
変化は自分にも起こることを認識するのに
2冊を読んでみるのも、良いかと思います。
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2018年09月12日

今更ながら『なんとなくクリスタル』

近所の図書館で借りたい書籍が貸し出し中で、
手ぶらで帰るのもしゃくなので、何か無いかなと検索していて、
見つけた『なんとなくクリスタル』。

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この書籍をご存知のあなたは、そこそこオトナ。
『なんとなくクリスタル』(1981)田中康夫 河出書房新社

まだバブル期前の、1981年発刊。
日本興業銀行に就職の決まってた田中氏は、
いろいろあって卒業間際に停学となり、1年留年。
内定もパー。

卒業単位はそろっているし、アルバイトもすべてやめていたしで、
時間つぶしに書いた小説が、同書であり、それが新人賞を受賞。
大学生が書いた、今どきの大学生の話で、当時一世を風靡した(らしい)。
いかんせん、当時の私は地方の幼子。
その後大学生になった私は、読んでみたが、よく理解できなかった。

というので、あらためましてこんにちは。
読んでみました。

神戸出身でモデルのアルバイトをしている大学生の主人公は、
彼氏と同棲し、野菜やお肉の買い物は青山の紀伊国屋、
魚は広尾の明治屋か築地、パンもケーキもいちいちこだわるという、
ほんまいかい!のような、とにかくお洒落でリッチな生活。

(私は昨夜、隣のスーパーに高いお米しかなかったから、
 もう少しリーズナブルなお米がほかのお店にあったら買ってきてねとオットに頼んだら、
 結局、私が買わなかった隣のスーパーのお米を買ってきたというので、
 喧嘩になったぞ)

その主人公を中心としたオシャレでリッチな大学生の様子が描かれているので、
いちいち鼻につくのだけれど、
そうはいえ将来への不安と、自分とは何かの模索といった大学生時代の
こもごもが伺える。

22歳だった田中氏の頭の良さと、洞察力の鋭さは、圧巻。
かっこいいアルバイトとして出てくるモデルも、
アイデンティティが無くてもできる、と一刀両断。

そして、
「あと10年わたしたったら、私はどうなっているんだろう」(p.147)


同書は、今の私の年齢で読むと、単なるチャラチャラ小説ではなく、
非常に骨太な印象を受けた。

また、大学生が書いただけあって、論文風に脚注が多い。
きっと当時の田中氏の卒業論文は、先行研究にのっとった
立派なものだったろう。


1981年から37年経って、当時の書籍はあめ色になっていた。
文庫本ではなくハードカバーのあめ色は、なんだかいい。

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『女の子が生きていくときに、覚えていてほしいこと』

『女の子が生きていくときに、覚えていてほしいこと』
(2017)西原 理恵子 角川書店

愛読している同世代の方(見知らぬ人)のブログで
絶賛していたので、その方自身も娘に勧めたと書いてあったので、
それは読んでみようと購入。

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西原氏は、漫画家で、キョンキョンで映画化された「毎日かあさん」などが有名。
今は、高須クリニック創業者で東京院院長の高須克弥氏と「パートナー」とのこと。

西原氏は、お父様もお金に困り、お母さまに流血するほどの手をあげ、
オットも酒乱でひどい目にあっている。
にもかかわらず、がんになった元オットを看取ってる。

そうした壮絶な人生を過ごして同氏が、
女子も一人で生きることができるように働け、頑張れ、と
女子にメッセージを贈るという本。

したがって、私のようにずっと働いてきたものとしては、
なにを当たり前のことを?という感じがある。
(すみません、上から目線で)

そもそも、なぜ暴力をふるう人と一緒にいるのか?
そうした人となぜ結婚したのか?
という疑問が生まれるが、
女子は「バカ男、ダメ男、ワル男」が好きなので、
仕方ないと、だからこそ、自分で稼ぐ力をつけよ、とも解釈できる。
http://bouchukan.seesaa.net/article/77046615.html

というので、帯に書いてあるような、
「女子の新バイブル」の文言には疑問を覚えるのだ。

ただ、オットや仕事(するかしないかも含めて)は自分で選ぶことができるが、
人間は親を選べない。
この宿命は不条理この上ないと思う。

大学進学時に父親が命を絶ったという
人生のスタート時に衝撃の経験をした西原氏と比べれば、
凡庸に生きてきた私などは、あまちゃんともいえる。

よって、同書の行間に見え隠れする
西原氏の頑張りと、子育てする親としての心構えと、生き抜く覚悟のようなものは、
実は表紙の絵よりは、もっと厳しいものだろう。
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2018年09月05日

『極上の孤独』

『極上の孤独』(2018)下重暁子 幻冬舎新書

友人に勧められて読んだ本。

著者の言う「孤独」とは、自分で自分の人生の責任をとること の意味のようだ。
帯の著者の写真はお若い時のようで、すでに81歳とのこと。

著者は既婚者してオットさんと一緒に行動されているようだし、
ご友人も多い。

81歳の世代では、おそらく他者(親とかオットとか)に依存し、
周囲に常に人がいて、生きることが普通だった中で、
彼女は働き、働き続け、お金もあるし自由もある、だから一人で決めることも多かいのであろう。
それが著者の同世代の女性の中では異質だったのかもしれない。

同書に書かれていることは、私も含め周囲の友人知人たちはすでに
当たり前に行っていることと思われる。
よって、もっととんがったことを書かれているかと思ったが、
そうでもなかった。

上野千鶴子先生の『おひとりさまの老後』(2007) 法研 のほうが、
より切実な「独り」との上手な付き合いかたが書かれている、と感じた。
http://bouchukan.seesaa.net/article/437026334.html
http://bouchukan.seesaa.net/article/142821883.html

そうはいえ、一人で物事を決めることができない日本。
学校に教科書を置いて帰ってよい、と文部科学省が学校に指示する、という
理解不能なことが当たり前に行われる我々の社会で、
実は、自分のことを一人で決めることをする、というのは、
稀有なことなのかもしれない。
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2018年08月26日

日経新聞夕刊の岸本葉子氏のエッセイ

不本意ながら届く日経新聞の夕刊。
http://bouchukan.seesaa.net/article/454050109.html

木曜日に岸本葉子氏のエッセイ「人生後半はじめまして」がある。
調べるに、私よりは人生の先輩のようだが、
彼女に共感する箇所が多い。

例えば、出張時にデパートによるというエッセイ。
「出張の締めはデパート」
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO34204560W8A810C1KNTP00/

都内でデパートに洋服を買いに行く、というのは
わざわざ感があり、腰が重いが、
出張時の交通機関の時間調整に、ふらっと現地のデパートにより、
好みのブランドの洋服を買う、というのは実は私もしばしばしている。
家まで宅配で送ってもらうこともよくある。

また、岸本氏が目に留まったという女性雑誌、
女性雑誌の記事は、近藤サトさん。
実は私も美容院で舐めるようにして読んだ記事だった。
「グレーヘアもむずかしい」
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO34446850S8A820C1KNTP00/

近藤サトさんはフジテレビのアナウンサーだったが、
私と同世代のようだ。
美形は変わらないが(芸能人がよくする切ったり、うったりなどの顔の所作調整はなさっていない)、
あえての髪染め無し選択が潔いと、びっくりしながら読んだ記事だった。

のように、不本意ながら届く夕刊も、楽しんでいる。
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2018年07月26日

『人魚の眠る家』

久しぶりに東野圭吾ワールドを楽しみました。
『人魚の眠る家』(2018)幻冬舎文庫


さすが東野圭吾氏、ストーリーも面白いのですが、
持ち前の理系の知識がふんだんに取り入れられた骨太のテーマが含まれています。
同書には、人が命を絶えると判断されるのは、いつか?という問いがある。
脳死か、心臓が止まった時か?

そしてIT技術の進歩で、脳が機能していなくても、
身体を動かすことができるという。
この技術が小説の中だけなのか、現実にあるのかはわかりませんが、
科学技術の進歩により、人の死の区切りが異なってくる可能性がある。
生命倫理を問うている小説です。

なにせ、使用済自動車も、廃車の定義が人により国により異なる。
よって日本で「廃車」とされた車が、他国で息を吹き返す。

製造されたブツなら、それはリユースで歓迎される。
人の命はいかに?

繰り返しますが、ストーリーも面白いので、
さらっと読むにはオススメ。
難しく真面目に考えると大変なことになるので、さらっとどうぞ。

11月公開で映画化もされているようです。
http://ningyo-movie.jp/index.html
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2018年07月16日

『女の機嫌の直し方』その5 多様性が必要

その1
http://bouchukan.seesaa.net/article/460462261.html

その2
http://bouchukan.seesaa.net/article/460471411.html

その3
http://bouchukan.seesaa.net/article/460527414.html

その4
http://bouchukan.seesaa.net/article/460527587.html

黒川氏曰く
対話には、
女性の好むプロセス指向共感型と
男性の好むゴール指向問題解決型の
二種類がある。

人工知能に搭載する時、別の対話エンジンとして搭載することになる。

かつ、両者の対話をシミュレートすると、
二体は情報共有に失敗して、対話は破綻する。
よって、生身の夫婦の会話は成立しにくい、とのこと。(pp.35-37)

なるほど。

ということを読んだ後の、先日のとある会合では、
男性同士の会話が成立しなかった。
所謂「老害」という別の知能が加わったのだ。
男性、女性と二分するのみでは、人口知能の分類は不足のようだ。

続く・・・
posted by H.A at 17:00| Comment(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年07月15日

『贖罪』

わざわざスマホで予約して、図書館で借りた小説は、
一度読んだものだった・・・
http://bouchukan.seesaa.net/article/370250534.html

『贖罪』 (2012)湊かなえ、双葉社


一度読んていることは覚えているけれど、
内容はすっかり忘れているので、楽しめた。

キョンキョン主役でWOWWOWでドラマ化されていたようで、
アマゾンプライムで観ることができるので、
時間を作ってみてみたい。
posted by H.A at 23:41| Comment(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

『女の機嫌の直し方』その4 共感してね

その1
http://bouchukan.seesaa.net/article/460462261.html

その2
http://bouchukan.seesaa.net/article/460471411.html

その3
http://bouchukan.seesaa.net/article/460527414.html


黒川氏の主張は納得する面が多いのだが、
男女差ではなく、人による、という点もある。

例えば、女性は時系列に経緯を話すという点。
結論が後回しになるということである。
ただ私の経験上、これは、男性にも多い。
長々話して、たいしたことではない、ということはしばしばある。
(イライラする)

結論を先に話して、その会話を効率的に進める、ということができるか否かは、
訓練や、相手が何を聞きたいかを忖度して、配慮することが
できるか否かの違いであって、男女差ではないと思うのだ。
もちろん、長々話す女性もいる。

ただ女性は、時系列に経緯を追うことで、
そこに潜む真実や心理をあぶり出し、
自己で解決する という思考回路を持つ、ということを黒川氏は指摘されたようだ。
(pp.24−25)

よって、女性は相談事をしつつ、自己解決しているのだ。
よって、男子の皆様、
女子は自己解決できるので、相談したとしても、問題解決型返答は求めていない。

では相談の意図は何か!
これは私の自論だが、
相談することで、男子と良いコミュニケーションをとりたいと思っている。

そして黒川氏は、女性は共感を求めているとする。
例えば、こけてないのに、こけそうになった話をする。
そして「そうだよね、あそこ危ないよね」とか「大丈夫?」とか言って欲しい。
なぜか。

それは
その3
http://bouchukan.seesaa.net/article/460527414.html
で述べたが、女性は新たな命を産むため不快な感情のセンサーは、滅茶苦茶高い。

そしてこの不快な感情を解消するには、話して共感してもらう、という
一連の手続きが必要となるらしい。

(黒川氏の主張を、ずいぶん私なりの言い方で説明しています)

共感されれば、守ってもらえているという安心感を得、
自分の感情を客観視できる、とのこと。(p.33)

男性は、狩りをしないといけないため、そんな不快な感情を引きずっていたのでは
狩りができない。
よって、そうした不快な感情は、すぐ忘れる。(pp.33−34)


らしいよ。

ということで、私がブログに胃腸が悪い悪いと、やたら書くのは、
以上のような脳の動きがあるからだ。
ちっ!またか!とお思いでしょうが、人間の生態の理屈に合った
イタイ、ワルイ なので、ご容赦くださいませ。

続く・・・
posted by H.A at 12:00| Comment(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

『女の機嫌の直し方』その3 男女脳の根本的な相違

その1
http://bouchukan.seesaa.net/article/460462261.html

その2
http://bouchukan.seesaa.net/article/460471411.html

さて、いよいよ男女差について書きたい。

黒川氏いわく
人工知能研究の立場からいえば、男女の脳は統一できるモデルではない、とのこと。


男性は、狩りをし、家族を危険から守るために、
近くより遠くに意識が働く。

女性は、子どもを産まなければならないので、
我が身を守ることがまずは大事。
産んだ後は、子どもを育て守ることが大事。
よって、遠くよりも目の前のことに意識が働く。


といった絶対的な差異がある。
この差異により、考え方や態度、行動が異なってくる。

しばしばいわれるのは、
男性は問題解決のために対話を紡ぐ。
女性は共感を求めて話をする。


なぜか。
男は・・・
 これは、長らく狩りをしてきた性だからか、
 向こうから飛んできたものに即座に照準を合わせるために、
 全体を俯瞰して、モノの位置関係と距離感を正確に把握することを
 してきたからではないか。
 よって、大事なものとか目の前のもののみに、
 配慮しているわけにはいかない。(p.27−28)

女は・・・
 怖い、ひどい、つらいなどのストレス信号が、
 男性の何十倍も強く働き、何百倍も強く残る。
 なぜならば、哺乳類のメスなので、
 自己保全が第一。
 自分が健康でなければ、産めないし授乳もできないから。
 そして、そのストレスを何度も思い出して、
 もしもの時に、自分や子どもたちを守るために活用する。
 そして、そのストレスは、共感してもらうと、余剰な信号が沈静化するようにできている。(p.33-34)

なる。
超納得。

続く・・・
posted by H.A at 06:23| Comment(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年07月13日

駅の近くに図書館

少し体調も復活したようで、
喪失していた読書欲が、むくむくと復活しつつある。
我ながら嬉しい。

仕事がらみの本も気になるが、
駅の本屋さんを眺めるに、文庫の小説も気になるのがチラホラある。

今の住まいの良い所の一つに図書館が近いことが挙げられる。
それも駅の横にあるので、便利さも倍になる。

おまけに東京都の図書館貸し出しシステムの楽チンなことよ。

さっそく、電車内でスマホで読みたい本を3冊予約した。
加えてメルカリでも安価で購入した。
楽しい夏の夜長になりそうだ。

そうはいえ、夏の終わりには学会報告がある。
これを何とか形にしてしなければならない。
やらねばならない現実逃避からの読書欲だとすれば、
喜んでいるばかりではいられない。

あら、困ったな。
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2018年07月11日

『女の機嫌の直し方』その2 AIと男女

その1
http://bouchukan.seesaa.net/article/460462261.html

著者の黒川伊保子さんは人工知能(AI)の研究者。
現在、猫も杓子もAI、AI。
私も歩けばAIにあたる、くらい、あっちこっちでAI議論の花が咲いている。

黒川さん曰く(pp.17−20ね)、
AI(Artifical Intelligence)すなわち人工知能は、
1950年代に第一次ブーム、
1980年代に第二次ブーム、
そして現在は2016年以降の第三次AIブーム真っ只中というわけである。

第一次ブームでは、想念のAIが研究の対象。
機械が知性を持つかについて、世界の知識人たちが議論したらしい。

第二次ブームの中核は、テクノロジーとしてのAI。
音声認識、画像認識、自然言語解析、ニューラルネットワークなど
人工知能の基礎技術が実現したらしい。
ちなみに、ニューラルネットワークとは、脳神経回路をモデル化した構造を持つ、
学習するコンピュータシステムらしい(言われても、よくわからんが)。
ディープラーニングと言われるものらしい。

第三次ブームの今は、単なるブームではない、そうだ。
ここから先、人工知能と共に人類は生きていく、そうだ。
まさに産業革命、人工知能シンドロームだと 黒川氏は述べる。


といった中で、黒川氏は1980年代半ばにロボット開発に着手された。
AIは人工知能であるから、まずは人類の知能研究が必要だ。
人類の脳の機能をモデル化するのに、
男女ではその機能が異なることに、気づかれたらしい。

男性脳のモデル化のみでは、AIとしては不完全なのだ。

ということより、黒川氏は男女脳の差異に気づき、
研究を進めておられるそうである。

よって、私がこの度、秀逸と勧める『女の機嫌の直し方』(2017)の書籍は
科学的分析に裏付けされているものなのである。

続く・・・
posted by H.A at 21:05| Comment(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

『女の機嫌の直し方』その1

『女の機嫌の直し方』(2017)黒川 伊保子著 インターナショナル新書

この書籍は、昨今読んだ中で秀逸の一冊。
黒川伊保子さんは著名な方なので、ご存知の方も多いと思いますが、
人工知能(AI)の研究者。

脳科学やAIの知見に照らして「男性脳」と「女性脳」の違いを論じたのがこれ。
過去にも類似の本は書かれていますし、
他の著者による男女の違いの書籍はありますが、
これは、面白かった!

よって、何回かにわたって、気になる文言をメモっていきます。

同書は、突然怒り出す女性の扱いに困る男性向けに書かれていますが、
女性が読むにも最適。
自分の感情の要因や、友人女子の振る舞いや言動の意味が、
明らかになります。

かつ、比較対照して描かれる男性の生態が、
これまた笑えるくらい腑に落ちる。
そうだったのか!!!

ということで、次回より・・・
失礼しました。

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2018年06月04日

小説「西郷どん!」

大河ドラマの原作 林真理子著 小説「西郷どん!」を
飛ばし読みした。

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日本の大変革期である幕末を舞台にした歴史小説は多く、
歴史に疎い私も、なんとなくの当時の感覚を得ることはできる。

当時の論点は
・統治者の交代
・国際化の是非
になるが、この組み合わせの相違が、戦いの基になっていることは、言うまでもない。

今と違って、国際化と言っても、さっぱり想像もできなかったであろう。
島国であるというのは、島国だけですごすには楽であるが、
海を渡った他国との交流は、今も難しい。
物理的にも、精神的にも。

そんなこんなで、当時の日本は、お江戸から遠くなはれた、
鹿児島、山口、高知の皆さんの努力により変革がなされた。
徳川家としては、遠くに追いやって、参勤交代で疲れさせて、などと考えたことが、
結局は裏目にでたわけだ。

小説の中で、西郷さんに誰かが放つセリフ
「いつの世でも勝者というのは、なんと傲慢なのでしょうか。
 なあ、西郷さん。
 勝者と敗者などどというものは、あっけなく入れ替わるものだと、
 あなたはよくご存じでしょう。」

現世において、勝者として君臨している、おそらく歴史を学んだであろう大人たちも、
年を取るごとに、平家物語から言われてきた、驕るもの久しからずの道理を、
忘れてしまうのだろうか。
テレビニュースに登場する方々に、問うてみたい。
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2018年05月19日

小説「孤狼の血」

私の故郷 広島県は呉市が舞台の映画「孤狼の血」を鑑賞した後は、
原作の小説「孤狼の血」(2017)角川文庫 柚月裕子著を読書。


ウーーー、私は小説のほうが好きです。
映画を先に観たからだろうか・・・

映画では泣けなかったのだけど、
小説は読みながら総武線で泣きました。

どうぞ、映画と小説を比較してみてください!

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ところで、TBS日曜日9時からのドラマは、初夏より『この世界の片隅に』。
http://www.tbs.co.jp/konoseka_tbs/

これも、私の故郷、広島県は呉市を舞台にした漫画が原作で、
映画は泣きながら観ました
http://bouchukan.seesaa.net/article/444276758.html

すずの夫は松坂桃李さんもよいけれど、私がプロデューサーならば、











綾野剛さん。
漫画でも、一見とっつにくい感を醸し出しているのがすずの夫。
ならば、松坂桃李さんではまっすぐすぎると思う。
ちょっと、陰のある綾野剛さんがよいかなと。

よし、
来世は、自分の思い通りのドラマを作るTVのプロデューサーになります。

医者になったり、プロデューサーだったり、来世は忙しい。
現世はゆっくり休んで、エネルギーを蓄えておきたいと思います。
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2018年04月08日

『夫の後始末』

『夫の後始末』(2017)曽野綾子著 講談社

母が父を自宅で看取ったその直後に、同書が販売された。
病院ではなく、自宅で看取ったというのは、
同居していない娘の私も想像できないくらい壮絶だったと思う。
よって、あまりに身近すぎて同書を読めなったが、ようやく手に取った。

アマゾンの紹介文を引用するに
「作家・曽野綾子が80代なかばにして直面した、90歳になる夫の在宅介護。
 工夫と試行錯誤を重ねながら、「介護とは」「看取りとは」そして
 「老いとは何か」を自問自答する日々が始まった。
 家族の介護をしている人も、これからするかもしれない人も、
 超高齢社会を迎えるすべての日本人に知ってほしい「夫婦の愛のかたち」がここにある。
 2017年2月の三浦氏逝去を越えて続いた、「週刊現代」大人気連載が待望の単行本化。」

人間とは愚かで可愛いもので、加齢しても、頭の中は20代のころだったりする。
少なくとも私は、ああそうか、とよく自分の年齢を再確認する。
しかし、最近はようやく「死」について考えるようになった。

数年前に、女子の先輩に
「何のために生きるか」と人生の目的を聞いたら、
「いつ死んでもいいと思って生きる」と答えが返ってきた。
http://bouchukan.seesaa.net/article/256976656.html

禅問答のようだが、最近は、この言葉をよく思い出し、
真意が心身にしみこんでいるような気がする。

悔いのない人生であるよう今を生きると同時に、
加齢による体の衰えをカバーできる準備を、
個人として自宅なり制度なりを整えておく必要がある。

死に様というのは、生き様であり、生きてきた全てがあらわになるのであろう。
少なくとも来世の自分に恥じるような「ざま」にはしたくない。
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2018年03月23日

白いコーヒーカップ

JALラウンジで、毎日楽しみな日経新聞連載小説を読む。
挿絵はコーヒーカップ。
ラウンジで必ず読む雑誌クロワッサンの特集はお茶。
シンクロしています。

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2018年03月13日

男の愚かさと女の浅はかさ

先週の金曜日の夜に香港から帰国し、
土曜日は、がんばって少し仕事をしに立教大学に行った後、
オリ(澱・滓) のように体にはりついた疲労が、徐々に心身に表れ、
泥のように眠っておりました。
日曜日夜まで。

何もする気が起きず、その元気も体力も無い中、
どうしても気になるのは、日経新聞朝刊の連載小説「愉楽にて」。
(これをデジタルで読めるようにしていただきたいものです。)

家族には、新聞は捨てずに私の部屋に置いておいてね、と頼んでいたので、
パソコンの上に日経新聞が二週間分積み上げられております。

ストーリーも面白いのですが、林真理子氏の表現が上手い。
(すみません、上から目線で)
男の愚かさと女の浅はかさを、巧みな語彙使いで、シュールに表現しており、
「いやこりゃまいった!」と、おでこをパチンと叩きたくなるような納得感を
味わえるのです。

IMG_6690.JPG

そして何より挿絵が、色っぽい。

というので、少し元気になったので、まとめて読みました。
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2018年02月18日

『朗読者』

『朗読者』(2003) 新潮文庫
ベルンハルト シュリンク (著),‎ Bernhard Schlink (原著),‎ 松永 美穂 (翻訳)

映画「愛を読む人」の原作。
その1
http://bouchukan.seesaa.net/article/456894105.html
その2
http://bouchukan.seesaa.net/article/456895038.html

映画を鑑賞後、読んだので入り込みやすい。
映画より、本のほうが、相互に思いあっていたことがよくわかる。
映画では、男子の成人後が、ちょっといまいちだったな。

ベルンハルト シュリンクさんは、大学の法学部の先生、とのこと。
ベルンハルト先生は、
ナチスドイツが行ったことが、
戦後に
法律という制度と、
軍に従うしか生きるすべがなかった人間と、
倫理観、道徳観の矛盾を描きたかったのだと思う。

こうした年上の女性と若い男子との恋物語は、
日本では女性作家によって書かれる。
しかし、ドイツでは男性が21歳差の恋を描いたというところに、
大きな拍手を送りたい!
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2018年02月13日

『技術の街道をゆく』

読書仲間の同僚が貸してくれた書籍。
畑村 洋太郎著『技術の街道をゆく』(2018)岩波新書

現地、現物、現人の三現を哲学として、
技術系の著者が現場を訪ね歩いた記録のような本。

第一章の鉄は、「鉄は国家なり」を謳った日本が今後どうするかを
問うている。

また第二章の「たたら」という言葉は、以前勤務していたマツダを彷彿させた。
なぜならば、自動車メーカーのマツダは、広島に根付いたたたら技術に由来すると、
当時、私は先輩より学んだからだ。

http://www2.mazda.com/ja/about/dealer/recruit/about/stance.html
「近代まで、国内の鉄の半分以上が広島を中心とする地方で生産されていました。
 「たたら製鉄」と呼ばれた当時の最先端技術を育てた職人たちのこだわりが、
 広島に“モノづくり文化”を根付かせたのです。
 この鉄を利用し、「安芸十り(あきてんり)」と呼ばれるヤスリ・ハリ等の手工業が栄え、
 やがて自動車産業を生みました。
 蓄積された“鉄”技術が、“モノづくり”の基盤となったのです。」

第五章の、技術の系譜をたどるでは、
2004年に起きた六本木ヒルズの回転ドアの死亡事件に触れられていた。
回転ドアの技術はヨーロッパから入ってきたものらしいが、
重くてはよくない、ということっはヨーロッパでは常識だったらしい。
しかし、日本に入ってきたところで、日本の建物にあうように
アルミからステンレスに素材が変わり(重くなり)、
かつ製造元の合弁会社が経営破綻したために、技術者が離散した。
という条件が負に重なり、悲しい結果をもたらすことになったらしい。

と、いろいろ興味深く読み進めることができた。

畑村先生がご自身のご意見を、ご自分の言葉でオリジナルに述べられている。
そうした思考は、実は経営学ではすでに理論化されているものが多い。
すなわち、理論は普遍であり、どの角度から見ても、本質は同じということであろう。
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2018年02月06日

世界の中の日本を考える その4『神と革命』

同僚(読書仲間)のお父様の著書『神と革命』(2017)薩摩書房。
ロシア研究の権威である下斗米伸夫先生の著書。

1973年の修士論文を骨子にされた章もあり、
研究者として、長期にわたり研究対象を地道に考察していらしたことが伺える。
文章も重厚でありながらリズミカルで、こうした叙述ができるようになりたいものだ。

と、非常に興味深い著書でありながら、私のロシア、ソ連はもちろん、
世界史の知識や、それらをとりまく知見が乏しいがために、
読みこなすことができない・・・申し訳ありません。

ご子息曰く、ロシア革命に宗教がいかに関与したかの研究とのこと。

この宗教というのが、日本人は理解しづらい(と私は常々考えている)。
現在NHK教育テレビで「欲望の資本主義2018」が、
5回か6回かにわたって放送されている。
https://www.nhk.or.jp/docudocu/program/2443/2225527/index.html

(この番組が滅茶苦茶面白い。そこらへんのドラマより面白い。)
いかに資本主義が生まれ発達し、どのようなメリットとリスクを生んでいるのかを
まとめたドキュメンタリー番組なのだが、
西洋では、お金とかビジネスとか利子などの考え方に、宗教が大きく絡んだことが描かれている。

翻って
人が亡くなればお経をあげ、
クリスマスにはお祝いをし、
お正月にはニ礼二拍手一礼とお参りをする日本人には、
他国の宗教の重さがわからない。

だからこそ、下斗米先生の書かれた『神と革命』、
読みたいと手に取ったのですが、
力不足で残念・・・
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2017年12月19日

『歴史学ってなんだ?』

『歴史学ってなんだ』(2004)PHP研究所
小田中直樹著

面白いですよと、経済史専門の同僚が貸してくれました。

歴史学、よく知らなかったのですが、読んでみるに
文書としてのこっているものを根拠に構築された学問のようです。
根拠がある史実を「真実性」というそうです。(p.128)

だとすると、昨今の国会の発言の「記録に残っていない」というのが事実であるならば、
将来から見た過去である現在の「真実」をゆがめることになる由々しき事態、ということです。
果たして「真実性」は「真実」なのか?という疑問がわいてきます。

また、「構造主義」という思想があるそうで、これまた面白い。
小田中先生は、私の大好きな内田 樹先生の説明を引用されていますが、
要は、我々は何がしかの集団に属しており、その所属する集団により、
見えるものが決まってくる という意のようです。(p.68)

そもそも物事は球体ですからね、見る場所によって角度によって見えるものが違う。
見えないところもある。
それを承知して、発言しないと、たんなる偏った考えの列挙になる。
ということですね。

時空を超えて歴史を科学する「歴史学」は、
根拠を追求しつつ、その根拠の正当性も担保しなければならない、という
なかなか奥深い、怖い学問であると感じた次第。

だから、面白いのでしょう。
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2017年12月05日

『東大から刑務所へ』

『東大から刑務所へ』(2017)幻冬舎新書
井川意高・堀江貴文 対談

興味があって読んでみた。
井川氏は会社法違反(特別背任)、堀江氏は証券取引法違反で、逮捕。
二人の生い立ちや、学び、仕事、そして罪、刑務所暮らし、出所後についての
対談が描かれている。
生まれながらに二人の地頭の良かったことが、よくわかる。

この対談本を出す、というのはきっと出版社でも議論があったと思う。
両者とも、実刑はtoo muchだったという思いをもっている。

堀江氏は、判決の是非は置いておいて、
自分自身に驕りがあったであろうと反省の辞を述べている。
堀江氏の好感度があがる内容だと私は解釈した。
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2017年12月04日

『これからの世界をつくる仲間たちへ』

社会システムや概念のアップデートについて参考にするために、
以下の書籍を読書。
落合陽一氏著『これからの世界をつくる仲間たちへ』小学館

気になった点をメモメモ・・・
◇我々の社会
・インターネットはすでに自由な場所ではない
・米国資本主義社会によって統一された
 イデオロギーの中で育ったプラットフォームの上で行動を起こすしかない(p.8)

◇コンピュータが資本主義を変えた
・これまでの資本家は、土地や工場や原材料や製品といった
 物理的なリソースを囲い込むことで利潤を得ていた。
 よって「持てる者」と「持たざる者」の間で貧富の差が広がった
・IT企業に必要な資本は、人間だけ
 ⇒これがIT革命 (pp.69−73)

◇クリエイティブ・クラス
・これまでの労働者「ホワイトカラー」「ブルーカラー」
・米国社会学者リチャード・フロリダ 「クリエイティブ・クラス」
 =創造的専門性を持った知的労働者 のこと
・米国経済学者レスター・C・サロー
 誰もが共有できる形式知ではなく、誰も盗むことのできない暗黙知こそ、資本
・これからは「専門的な暗黙知を持つクリエイティブ・クラス」を目指すべき
(pp.76−78)

◇自分が何がしたいか
テーマの価値の判断には、次の5つの質問
・それによって誰が幸せになるのか
・なぜいま、その問題なのか、なぜ先人たちはそれができなかったのか
・過去の何を受け継いでそのアイデアに到達したのか
・どこに行けばそれができるのか
・実現のためのスキルはほかの人が到達しにくいものか
(pp.107−111)

◇思考体力
解釈力と言語化力(pp.131-141)

◇人間が世界を回す
ことに、気づいていない人が、とくに日本人に多い(pp.151−153)

◇幸福の基準は自分で明示的に設定する
・成功と幸福は同じではない
・SNS:他人の生活が可視化される、リア充自慢され、他人が目立つメディア
・自分の幸福が曖昧だと、不満やみじめさがため込まれる(pp.159−161)

◇重要なことのまとめ
・言語化する能力
・論理力
・思考体力
・世界70億人を相手にすること
・経済感覚
・世界は人間が回しているという意識
・専門性(p.178)

◇独善的な利他性
=世界に変化を生み出すような執念を持った人に共通する性質
・独善的=たとえ勘違いだったとしても、自分は忠司と信じていることを疑わず
・利他性=それが他人のためになると信じてあらゆる努力を楽しんで行う
ことができる人(p.222)

以上

落合氏は、あの風貌からして突拍子もない方に見えるが、
そうではない。
コンピュータを駆使しつつ、
人の役に立つことをしようとなさっていることが、よくわかる。
ただ、彼が言いたいのは、ここ最近のITの進化で、
既存の常識の連続線上に現在から未来があるわけではないということ。

落合氏の理路整然とした説明に納得しつつ、
だけど、それを理解できていない人が多いね、と思う。
(私も含めね)
また、では私はどうする?という問いに対する解を、見つけねばならない、な。
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2017年11月13日

「愉楽にて」の伊藤彰剛氏の挿絵

日経新聞の朝刊、連載小説が、9月より
林真理子氏の「愉楽にて」だ。

林真理子氏の小説は私の好みではないので、どうかな?と思っていたら、
尊敬する某先生(男性ね)が、
あれは男心が的確に描かれているとおっしゃる。

どちらかというと林氏は、ドロドロとした女性の内面を叙述するタイプだと思っていたので、
びっくりして、最近は気にして読むようにしている。

登場人物の設定が、皆、経済的に豊か。
林氏も連載前より、ゴージャスな世界を描きたいとコメントされていたようなので、
きらびやかなモノがたくさん出てくるので、楽しませてもらっている。

さて、小説を読みながら、とても気になるのが挿絵。
「挿絵と題字は、透明感のある水彩画で知られるイラストレーターの伊藤彰剛氏」、
とのこと。
私は絵心が無いので、これまでの人生で、絵画に興味を持ったことは無かった。
しかし、今回は、なんだか染み込むのだ。

特にクラブのママが草履の先を、気になる男性の靴の先にあてるという描写。
この草履の色合いが柔らかいのに、なんともいえない色っぽさを感じさせる。

それ以来、私はこの挿絵を楽しみにしている。
伊藤彰剛氏の個展があれば、行ってみたいものだ。
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2017年10月22日

小説「ナラタージュ」

やたらに映画の宣伝をしているので、気になるけれども、
映画監督が「世界の中心で愛を叫ぶ」の人で、
(ドラマはよかった)
私にはちょっと、それが今一つの映画ったので、
わざわざ映画鑑賞に行くのはいかがなものかと、
しかし、気になるので、小説を買って読んでみた・・・

目の前にあるタスクからの逃避で・・・

小説は揺れる男心、女心、切ない恋心を描いていて、
なるほどと思えるもの。
若いっていいな。

さて映画は見てないが、映画が悪いのではなく、宣伝コピーが大げさだな。
http://www.narratage.com/
「壊れるくらい あなたが好きでした」
とか
「許されない、けれどすべてをささげた恋」
など、インパクト狙いすぎかなと。
鑑賞者を増やしたいのもわかるけれども、
もう少し優しい優しい表現のほうが、小説の世界観と合うと思います。
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2017年10月09日

『開示不正 その実態と防止策』

濱田先生から、出版日(2017.06.26)の一日前にいただきながら、
なんだかんだで読めず、ようやく手に取り拝読。
これは超面白いです。
『開示不正 その実態と防止策』(2017)白桃書房 八田進二編著
http://www.hakutou.co.jp/book/b297880.html

不正の事例検討なので、不正を面白いと表現するのは甚だ不適切ではありますが、
12件の事例を、概要、被害者、問題点、学ぶべきものの4つに統一して叙述されており、
丁寧でわかりやすいのです。

IMG_5198.JPG

ちなみに濱田先生は、
第5章 三井住友建設株式会社・旭化成建材株式会社─マンション杭基礎工事における施行データの不正─
をご担当。

不正はしてはいけないけれど、
慣性の法則や、人不足など諸所の要因で結果起きる。
なんとかしないといけません、ね。


【ご参考 目次は以下】
序章 報告不正とアカウンタビリティー
第I部 開示不正事案
第1章 ミートホープ株式会社─食品表示偽装事案─
第2章 九州電力株式会社─いわゆる「やらせメール問題」─
第3章 株式会社木曽路─銘柄牛偽装提供事案─
第4章 株式会社阪急阪神ホテルズ─メニューの不適切な表示と不祥事対応のまずさ─
第5章 三井住友建設株式会社・旭化成建材株式会社─マンション杭基礎工事における施行データの不正─
第6章 東洋ゴム工業株式会社─当局への報告不正と不正対応の未徹底
第7章 一般財団法人化学及血清療法研究所(化血研)─専門家の驕りがもたらした事件
第8章 三菱自動車工業株式会社─燃費不正問題と企業風土改革の難しさ─
第9章 フォルクスワーゲン(Volkswagen)─排ガス規制偽装事件─
第II部 会計不正事案
第10章 オリンパス株式会社─歴代3社長が関与した粉飾事件─
第11章 大王製紙株式会社─元会長への不当な貸付事件─
第12章 株式会社東芝─経営トップらの組織的関与による不適切会計─
終章 結論
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2017年09月28日

だけど

日経新聞の連載小説が、伊集院静氏の経済歴史小説から
林真理子氏の大人の恋愛小説になった。
林真理子氏のエッセイ「ルンルンを買っておうちに帰ろう」などは、
遠い昔のあの頃、よく読んでいたが、
彼女の小説は、実はあまり好みではない。
(すみません、上から目線で)

とか言いながら、一応毎日目を通している。
しかしながら、小説以上にセンセーショナルなのが「私の履歴書」の湯川れいこ氏。
まさに、事実は小説より奇なりだ。

しつけの厳しいお母さまに立てつきながら、なかなか激しい人生を謳歌されているようだ。
多くの作詞もなさっていて、「六本木心中」も湯川氏の作だ。

「六本木心中」の歌詞をあらためて思い返すと、
♪だけど心なんて・・・ から始まる。
「だけど」というのは逆説の接続詞で、何に対して「だけど」なのか?
と行ったことを想定したうえでの「だけど」導入かと思われるが、
その発想も枠を超えている。

そんなこんなで、日経新聞を楽しんでいる。
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2017年07月18日

『多動力』

『多動力』(2017)堀江貴文著 幻冬舎

要は、つべこべ言わずにDO!ということが書かれている。
そして、後半は自分が自分をマネジメントしろ、と書いてある。

後半は『嫌われる勇気』と趣旨は同じだなと。
人にどう思われるかは、自分のしたいことにとっては、たいしたことではないと。
http://bouchukan.seesaa.net/article/449550117.html

ホリエモンさんは教養の重要性も述べている。
この点を読み飛ばすと、ただ単に自由に好き勝手することと捉えてしまうので、
注意が必要。
基礎知識と全体構造を学び、その上で目前知識を増やせ、との主張は重要と思う。

私としては、
「多動」(いろいろ興味を持って動く)に、
「他動」(他人のために動く)
も加われば百人力と思うのだけど、
ホリエモンさんは、どう考えるかな。
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2017年05月30日

『捨てられる銀行2 非産運用』

2年前、初めて買った投資信託、二種類。
どちらも利益でず。
買ってすぐ、買値をグンと下回り、今は買値にようよう近づいてきたところ。
これなら、普通に普通預金でよかったなと。

それにしても、両方とも手数料がかかり、特に片方は高かった。
なぜですか?と聞くと、それだけ優秀な人が扱っているのです、とのこと。
信じた私。

しかし、利益出ず。どころか、買値を下回る状態。
悲惨運用です(´;ω;`)ウゥゥ
「優秀な人」よ。恥を知れ!
手数料をとったからには、何が何でも赤を出すな!

と強く感じていたろころ、H先生がオススメとSNSで書かれていたので、
早速読んでみました『捨てられる銀行2 非産運用』(2017)
橋本卓典著 講談社現代新書

同書では、日本の金融機関のシステムのもたれあい状態をビシバシ指摘しています。
特に森金融庁長官の出現が、日本の金融界の意識改革をうながすか否か!
http://www.fsa.go.jp/common/conference/danwa/20170407/01.pdf

それにしても、同書には気になるキーワードがいくつか。
利益相反
製販分離

結局、どのステークホルダーに向いて仕事をしているのか、
自分の仕事の意義は何なのか、
勤務する会社の役割は何なのか、
それを考えることが重要かなと。

あなたは、あなたの企業が作る商品やサービスを自信をもって人に勧めることができますか?
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2017年05月03日

『嫌われる勇気』

『嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え』(2013)
岸見 一郎、 古賀 史健 ダイヤモンド社

これは、よかった。
何が良かったかというと、これまでの人生の中でわが心に湧き出た
負の気持ちを整理できたから。

実はこれトイレにおいて、少しずつ読んだ。
読み終わっても、ぱっと開いて、また読む。
ああ、そうだった、と再確認すること、そのつど。

何でも自分次第で、客観的事実ではなく、幸も不幸も自分が決める。
そして、嫌われたくないのは、自分が可愛いから。
でもその気持ちが結局、自分を苦しめる。
なぜなら、私を世界の中心と思い込んでいるから。
そうではない。
「自己肯定ではなく自己受容」
「仕事の本質は他者への貢献」
そして
「人生とは連続する刹那」

最後のフレーズなんて、しびれます。
今を生きよ、ということ。

と、抜き出して書くと、あまたある人生の指南本みたいで、
またかい!と思われるでしょうが、そうではないので、読む価値ありあり。

そういえば、十数年前にある人から、アドラー心理学にハマっていると聞き、
ならばとアドラーの書籍を買ったは良いが、読まず。
こうして出会うことになるとは。

私の場合は「人生とは横着の連続」といったところでしょう。
GWの読書に、オススメ。
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2017年04月08日

『不平等社会日本―さよなら総中流』

『不平等社会日本―さよなら総中流』(2000) (中公新書) 新書
佐藤 俊樹先生著

以前買ってようやく手にした新書。
佐藤先生は広島出身ということで、一層親近感がわく。

そして、中流という言葉がまやかしで、自分ではどうしようもない親というか
それまでの系譜により、豊かさが決まってくることをデータで示している。

データで示す不平等の現実は、他にも多々書物はあるが、
佐藤先生のお考えが興味深い。
かつ文章がうまい!
(うまいなどと私が言わせていただくのも僭越ではありますが、
 うまい文章は、こういうことかとわかる、学びになるのですよ)

例えば、
−学歴社会や偏差値偏重教育を批判する大学教員や霞ヶ関のキャリア官僚は、
 「学歴社会はおかしい、だから私は大学教員(もしくは官僚)をやめます」とは言わないと(p.115)
 加えて、なぜ辞めないのかと聞く人もいないと(p.116)

そして
−自己の力の及ばない範囲まで「実績」にし、
 その「実績」を既得権するという日本の社会システム(p.121)
そうした日本社会を佐藤先生は、「母なるシステム」と表現されている(p.122)

こうした表現は、なかなか痛快だ。

また、佐藤先生は次のようにも述べている。
−階層社会や世代間移動や選抜システムは、
 努力すれば何とかなる、から、努力しても仕方ない、という空虚を生み出す。
 ならば、いっそ西ヨーロッパ型の階級社会を意識的に目指すということもありだと。
(佐藤先生は、これには反対だと明記されていますが)
−高度成長期以降の日本では、階級社会を反面教師としてきたが、
 あえて階級そのものの是非とは別に、その現実を踏まえたうえで、
 財や地位の公平な配分を考えたほうが、誰にとっても、良い状態になると(p.139)

そして、面白いのはブルーカラーのキャリア向上の新しいシステムとして、
同書発刊当時に流行った「カリスマ美容師」の存在を上げている(p.142−143)

なるほど!
カリスマ美容師は、ブルーカラーの熟練者だ。
となると、我々の社会も職業変革が起こっているわけで、捨てたものではない。
私が研究対象としている資源循環企業も、以前は「ゴミや」さんだった。
今では、立派な産業だ。

最後に佐藤先生は次のように書かれている。
−要するに、成功といえる成功をあげたすべての人が、
 胸を張って、「自分の実績だ」といえるしゃかいでありたいだけだ(p.175)

ということで、面白かったので、ついいろいろ引用してしまった。
他にも知見がいっぱい。
気になる方、お貸しします。
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2017年04月01日

『長女たち』

最近好きな女性作家 篠田節子氏の『長女たち』(2014)新潮社。
まだ文庫化されていないため、近所の図書館で検索したらあったので借りました。

これはね、滅茶苦茶面白いですね。
昨今、流行っている娘と、娘を管理する母親、を扱ったように思うでしょ。
まあ、そうっちゃそうですが、それ以上の深みがある。

長女と言うのは、いまやほとんどの女子が長女ですからね。
同書には3話入っていますが、姉妹の姉としての娘、お兄ちゃんのいる娘、弟のいる娘。
この三人、どれも長女。

内容を書いてしまうとネタバレになるので書きませんが、
超オススメです。
篠田節子さんの小説は、文体がどれも小気味よいので、読んでてリズムがあって好きです。
加えて、周辺情報の収集に抜かりなく、社会的な小説でもあります、どれも。
そして、特にこの書籍は読みごたえありあり。

春ですからね、桃色の風に吹かれながらの読書にどーぞ。
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2017年03月14日

小説『ファミレス』

重松清著 角川文庫(2016)の小説『ファミレス』、上下巻。

主人公が現在の私と同じような境遇なので読んでみた。
同書を原作に「恋妻家宮本」で映画化もされている。

さすが重松氏、私が最近感じていることを、上手に表現している。
下巻のP.144-145。
要約、引用が以下。

ニッポンのオヤジたちの大半は「足し算の思想」の信奉者である。と。
何かが増えることで幸せを実感する。と。
換言すれば、幸せに生きる=何かを増やす
例えば、年収、ウチの広さ、家族の数

しかし、足し算の思想には終わりが来る。と。

そして、
子どもたちが小さくて無邪気に甘えてきて、平日は仕事、休日は一家団欒という
家族の幸せのピークは人生の早い時期に来る、と。


なかなかシュールです。
今、家族の幸せを満喫している人も変化するし、
してきた人は、私のようにあたふたしている。
ではどうするかを、重松氏は以下のように書いている。
下巻のP.147-145。

足し算の発想をやめろ。と。
料理ならば直火ではなく湯煎、お風呂ならサウナではなくぬるめの半身浴。
つまり、家族の長持ちには、家族の外に半分出る、というのが必要だ。と。


なるほどね。

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2017年02月19日

『女たちのジハード』

広島の同世代の友人が、東京にある某大学の大学院の受験に来ている。
ホテルは乾燥するから、部屋のバスタブにお湯を張って、ドアを開けて寝たらよろし、
のようなメールを送りながら、
遠い昔、私も立教大学の大学院を受けに来たことを思い出した。

あれは30代の頃で、今より若くて、でも元気が無くて疲れていて、
実力もないのに夢ばかり大きくて、しかし未来に希望が無かった。
受験の前の日は眠れずに、池袋のメトロポリタンホテルで悶々と夜が行き過ぎるのを待った。
仕方がないので友人に電話につきあってもらったな、と。

その頃の私と、冒頭の友人とは同じではないが、何かどーにかしたくて、
という歯がゆい気持ちは共通だろう。

とか思いながら、篠田 節子さん著の『 女たちのジハード』(2000) (集英社文庫) を読んだ。
浅田次郎氏の『鉄道員(ぽっぽや)』と同時直木賞受賞した力作だ。
(審査員はどちらかを選べなかったらしい)

これは主に20代から30代のOLの、混沌を描いたもの。
20代は若くて綺麗だが、一番つらい。
なぜなら選択肢がありすぎるからだ。
私はこれ!と一つに決めてそれにまい進する人は、よい。
そうではなくて、自分に迷い、将来に迷い、
描く未来と現在の自分とのギャップを認めることや、
理想と現実のギャップを飲み込むことは、辛い。

そして仕事だけではなく、女子の場合は描く未来に結婚というものが大きく絡む。
なんだかんだで配偶者によって人生は大きく変わる。
そうすると、恋の駆け引きも20代の頃はいろいろあって、
こちらから電話するとか、誘うとか、待つとか・・・
(あーーー、そうだったな、20代の頃はそうだったなーーー)


タラレバ娘と趣旨は一緒ですが、『女たちのジハード』のほうが現実的。
(偶然出会う、などの連続は日常でないのだから)

これは大人の女子にオススメ。
20代女子は読むと、辛いと思うので。
posted by H.A at 19:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする