2015年06月29日

技術開発のススメ

日経株価が下がったとニュース。
ギリシャの影響とかあるのだろうけれど、
そもそも、日本の真骨頂、モノづくりの成果があって
株価が上がったわけではないのだから、仕方ない。

しかし、ゴパン以来、日本のモノづくりの画期的な面は見えていないのではないか。
その前はプリウスくらいか・・・

我が家の家族となっているルンバも他国の成果だし、
お布団をごーっとやる(名前忘れた)あれも他国だし。

ゴパンを作ったSANYOはすでに無いし
日本国よ、しゃっとせー。

技術者の皆様、まだまだ開発する余地はありますよ。
例えば、
神奈川から千葉まで、すぐに行ける「どこでもドア」。
「たけこぷたー」でも我慢しよう。
雨の日は傘をさすことは甘んじよう。
それでも神奈川―千葉間を15分くらいで移動できるようにしてくれないか。

それから、飲めば飲むほど健康になる、イタリアワイン バローロ。
他国とのコラボや。

それから、5分つかっても1時間くらいつかったような効能のあるお風呂。
時は金なりや。

その他にもまだまだ実現したいミラクルはある。
いざ書くとなると忘れてしまった。

技術者の皆さん、期待してます!
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2015年06月14日

多様性の受容とは何か

昨日行われた経営哲学学会関東部会、
テーマはざっくりいえば、今後の企業の課題。
報告者もコメンテータも司会も全員女性研究者。

非常に面白い議論となりました。

今後の企業に必要なことは多様性を受容すること、という方向に話が行ったところで、
主催のK澤先生より、
「多様性は効率性ではなく、公正性の追求だ」と。
すると別の先生からそうではなく「多様性は区別だ」と。

企業の利益追求という使命の中で、どう多様性を受容するのか、
興味深いところです。
必要でなければ、勇気をもって受容しない、という意思決定もあるかもしれません。
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2015年06月08日

豊島廃棄物処理事業のフィールド調査

先般、豊島廃棄物処理事業のフィールド調査に行ってきました。

私は、使用済自動車を再資源化している企業の研究をしています。
最初は一人で細々と研究をしていましたが、
縁あって、二つの研究会に入れていただきました。

大河ドラマではないですが、「志」をもって集まっている
産官学の皆様との研究会はとても有意義。
その研究会でのフィールド調査です。

豊島には参加企業のご配慮で高松から海上タクシーで移動。
海上タクシーと言っても、小さな漁船。
二隻に分乗して移動です。
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私は屋内におりましたが、甲板にいた人は、雨と波しぶきでびしょびしょ。
それも笑い話にして楽しむ皆様。

豊島に到着後は、皆でお金を出し合ってバスを借り上げ移動。
道はこんな細い道。
悪徳産廃業者は、こうして道なき道を通って、廃棄物を不法に捨てに行っていたわけです。
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現在は香川県主導(費用は香川県と国の負担)で、
不法に投棄された廃棄物の処理と資源化がなされています。
その見学。

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地球資源を地球から掘り出すのも大規模施設が必要ですが、
廃棄物という資源の塊を、それぞれの素材に分類するにも
技術と大規模施設が必要ですね。

地球資源の学びは地球のロマンの学び、
再資源化の学びは人間の品格の学びだと感じています。
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2015年05月04日

日経新聞「ConsumerX 2」に物申す

5月4日日経新聞朝刊の一面下のあたりの
「ConsumerX 2」。
バブル世代の娘息子は、親と買い物に行く、とのこと。

おっしゃる通りだと思う。
が、最後の「マーケティングライター」の女性の方のコメントは信憑性を疑う。
コメントでは「「バブル世代の女性は寿退社が当たり前」
ここまでは良しとしよう。

「夫は仕事に忙しく、愛情の向け先は子供だけだった」
とのこと。
この根拠は何か?

仕事に忙しい夫は、高度経済成長時代からの常だろう。
バブル世代に青春を迎えた世代は、その後のバブル崩壊も経験し、
ファミリーでキャンプが楽しいね♪というお金を使わずに
家族で楽しむ時代も味わってきた。
よって、「マーケティングライター」の女性の方のコメントは
疑問だらけだ。

文章量での制約もあるだろうから、言葉足らずの側面があることも理解できるが、
少なくとも、経済面では影響力の大きい新聞なだけに、
コメントをいただく相手や、
その根拠性には十分気を付けていただきたい。
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2015年02月05日

『ガバナンスと利潤の経済学―利益至上主義とは何か―』

指導教授の亀川雅人先生の新著です。
『ガバナンスと利潤の経済学―利益至上主義とは何か―』(2015)創成社

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これは社会の「あるべき姿」のために、経営学よりも広い経済学的視点で
組織だけでなく国やあらゆる集団のガバナンスについて言及した書籍。
学術書なので、ちょっと難しいですが、時にはこういった書籍を読むのも
脳を指圧してもらうようで良いかもしれません。

ちなみに、ありがたいことに私の書籍も引用してくださっており、
師匠として舎弟への配慮を感じます。
また、推敲の段階で読ませていただいたので私なりに感想を述べたのですが、
つたない感想にも拘らず、まえがきで謝意を書いてくださっており、
これまたありがたいことです。
バチが当たらないように、精進したいと思います。

そして、そろそろ私も新たな本を出したいなあ。。。
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2014年09月10日

ようやく夏休み・・・の気分

この夏の間、私の頭を悩ませていたビッグイベントがようやく終わった。
9月8日、9日と東京富士大学で開催された第31回経営哲学学会全国大会。

私は統一論題の論者としての重責を拝命。
統一論題のテーマは「経営哲学の論理的基礎」。
3名の若手・中堅研究者が報告をし、それに対して重鎮の先生3名様からコメントをいただき、
そのほかの先生方からもご意見ご質問を賜るというスタイル。

私はその「3名の若手・中堅研究者」として登壇させていただいたのです。
こういう場をいただけるというのは、指導教授の存在、
そして私を推薦してくださった学会トップの先生方のおかげと、日々感謝。

よって、浅い議論はできない。
話をいただいたのは6月半ば、そこから自分との闘い。
研究報告内容とにらめっこをし、眉間にしわをよせる毎日。

お陰様で、なんとか昨日任務完了しましたので、安堵・・・
ここ3カ月、読む気になれなかった大好きな小説を読んだり、
ここ3カ月、観に行く気になれなかった映画を観たり、
ここ3カ月、行く気になれなかった旅行に近場でいいから行ってみたり、
したい。

そうはいえ、後回しにしていた仕事がたまっているし、
そろそろ後期も始まるしで、そうはゆっくりできないよう。
それも中年の青春かな。
とにかく皆様に感謝。
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2014年07月22日

チョイモビ体験

自動車をめぐる社会環境は大きく変化していて、
その過渡期にある今は、なかなか楽しい。
その一環であるが、先日、チョイモビなるものに乗ってみた。

チョイモビとは、
「日産と横浜市の"環境と共存できる未来をつくる"という思いから生まれた
新しい移動のカタチ。
 100%電気自動車NISSAN New Mobility CONCEPTをちょこっと 借りて、
 さくっと好きな場所で返せる"ワンウェイ型カーシェアリング"です」らしい。
http://www.choi-mobi.com/

チョイモビとは、100%電気自動車NISSAN New Mobility CONCEPTのこと。

国土交通省の認定制度により、横浜市内でのみ走行が許可されているとのこと。
このチョイモビは昨秋より一年間期間限定で、現在横浜市で実証実験中。
無料の会員登録と講習会が必要。

チョイモビの駐車場が何か所があり、1分20円で乗車可能。
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レンタカーを借りるほどの距離でもない時、
レンタル自転車の要領で気軽に借りれるチョイモビはなかなか便利。
乗車人数は2名で、後ろは狭いから、大柄な方は乗れないかな。
あと前かがみで乗り込む形なので、腰痛の人も辛いかも。
また窓がないので、雨の日は雨が入るし、暑いときは暑いし、寒いときは寒い。
という注意点はあるが、なかなか楽しい。

車を持たないという選択が、交通インフラの整った都会では可能。
こうした移動手段があると、移動も楽でよいね。

車でないと移動手段のない地方都市では、車は絶対必需品なのですよね。
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2014年02月17日

「広島を訪れる観光者の動向〜宮島・大和ミュージアムでの調査を中心に〜」

時には、仕事の話を。

『中国電力潟Gネルギア総合研究所 エネルギア地域経済レポート No.475 2014年2月』に
寄稿文が掲載されました。

タイトルは
広島を訪れる観光者の動向〜宮島・大和ミュージアムでの調査を中心に〜」。

ご興味とお時間があれば、ご一読くださいませ♪
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2013年08月25日

ご興味があれば、お目通しください。

こちらに、私の研究報告書が掲載されています。
タイトルは、『中小企業の連携によるインテリジェント・デザイン型環境ビジネスの調査』 
(立教大学ビジネスクリエーター創出センター)
http://www.rikkyo.ac.jp/research/laboratory/CBCP/houkoku/2012_awaya_chusho.pdf
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2013年08月09日

人情も大事&一部の機械化も楽しむ、というハイブリッドな生活

いつも車がいっぱいのくら寿司、行ったことあります?
私は、ようやく行ってきました。
(行って初めて知ったのですが)一皿100円が基本の回転寿司なのですね。

入り口で席札を渡され自分で移動、カラオケボックスのようです。

流れているお寿司をピックアップしても良いのですが、
オーダーはタッチパネル方式。
下の写真、ピンクの⇒のとこです。
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オーダーしてしばらくすると、すごい勢いで商品が流れてきました。
お寿司屋で、天ぷらかい!
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生魚が食べられない私は、ひたすらガリを食べるか、
生魚以外のものをいただくのですが、
アサリ汁はアサリの量も多く美味しゅうございました。
180円くらいで、これはすごい!
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さて、食事終了後、どうしたもんかい?と思っていたら、
タッチパネルに「おあいそ」の文字がある。
しぶがき隊もびっくりでしょう。
加えて、取り込み口が!
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ここにお皿を入れるのですよ。
するとお皿をカウントしてくれる。
食べ終わらなくても、お皿がテーブルの上に並んで邪魔な場合は、どんどん入れていけばよいよう。
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そうはいえ、スタッフの方が来てくれて、寿司皿以外をカウントされ、レジでお支払。
店内は子供連れの大家族でいっぱい、賑わっていました。
愉しゅうございました。
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2013年06月25日

ターメリック

久しぶりにハウス「ウコンの力」を買おうとコンビニに行ったら、
ウコン系の品数が増えててビックリした。
悩んだあげく、
「ウコン飲料売上高No.1商品と比較し、クルクミン吸収量が3倍。」と
缶の横に書いてあるサントリーの「超ウコン」を買ってみた。

超ウコン.JPG

競合製品との比較広告を、横並びを重んじる日本で行うとは、サントリーもやる〜♪


さて、超効果があったかどうかは、わからない・・・
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2013年05月09日

第5章独立取締役と企業不正リスク管理

共に学位論文を書いた戦友の濱田眞樹人先生からいただいた書籍
『独立取締役の基礎知識』(2012)中央経済社 日本取締役協会編
濱田先生は第5章の独立取締役と企業不正リスク管理 を執筆。

冬に贈っていただいていたのですが、せっかくなのでゆっくり読もうと思っているうちに初夏。
しかし、ゆっくり読んだ甲斐があるというか、ゆっくり読んで面白い本です。

面白いというと語弊がありますが、濱田先生執筆の第5章は、
米国と日本のガバナンス構造の差異を述べ、
正しい企業経営をするために何をすべきか、わかりやすく書かれています。

その対策の一つに、ニュートラルで当たり前の社外の視点の重要性をあげ、
独立取締役の必要性を説いているもの。

独立取締役の議論には、人材が不足だ!とか、外の者にわかるか!
という典型的な反論もあるけれども、
「独立取締役に期待されているのは、コンサルティングではなく、経営者の監視である」
というもの。
なので、「候補者に欠くことはない」(p.150)

おススメ。

さて、読書のお供は、京都土産の茶団子。
独立取締役の基礎知識.jpg
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2013年04月23日

ビジネスの種

NPOというのは、ベンチャーの一つの形だと考えている。
最初はボランティア精神から始まった事業でも、
市場があれば、つまり需要と供給があれば、ビジネス化できると思う。
という私の考えを裏付けてくれる本が以下。

『社会をよくしてお金も稼げるしくみのつくりかた
 ――マッキンゼーでは気づけなかった世界を動かすビジネスモデル「Winの累乗」』
(2012)小暮 真久

とはいえ、著者は今行っているNPO活動は、NPOとして継続するようだ。
こうした書籍の印税で、ご本人はいくばくかの収入があるから、経済的には充足されているのだろう。

さて、著者は楽しい仕事の仕方について、NPOのスタッフを例に挙げながら述べている。
そのポイントは3つ。
@全体感をもって仕事をすること
A誰かのために役立つという実感を持ちながら仕事をすること
B自ら課題を設定し、解決する能力を発揮すること(p.94)
確かになと。
毎日面白くないとうじうじと仕事をしていた20代のころの自分に教えてあげたいものだ。
その頃は、言われても理解できなかっただろうけど。

また著者は日本の企業が世界で意義深い仕事をしていることも、述べている。
アフリカに行けば、一番頼りにされているのは日本の技術と製品。
つまり本業で十分社会貢献をしていると。
ただ、自社が世の中でどう見られているか、
世の中に対してなにができるかを真剣に考えている企業は少ないのではないかと(p.221)。

私の研究しているCSR,これはそもそも特別な概念ではなく、
企業が事業を全うに行うことをさすものであり、
まさにこのことだと思う。
ただ、社会環境は変化し、既存の市場は衰退する。
だから事業を遂行するためにも、新しい市場を開拓し創造しなければならない。
その着手が、人によって方法や表現が異なる。
ブルーオーシャン戦略であり、NPOであり、マーケティングであり、CSRであると。

どこに市場の種があるかは、オフィスにいてはわからない。
やはり、外を出てうろうろして、自分と文化の異なる人と会って、情報を得る、
こうした一見お金にならない活動が、種の発見につながるのでしょうね。
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2013年04月22日

書評書きました

大阪経済大学の論集(第63巻第6号2013年3月)に、書評を書かせていただきました。
http://www.osaka-ue.ac.jp/keidaigakkai/journal/63_1/63_6/

下の方にドラッグすると、私の名前が出てきます。
お時間あれば、お目通しくださいな。
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2013年04月07日

『物語でわかるベンチャーファイナンス入門』

京都産業大学 中井 透先生の、ファイナンスについて易しくわかりやすく書かれた著書。
『物語でわかるベンチャーファイナンス入門』(2013)中央経済社

物語でわかるベンチャーファイナンス入門.jpg

会社を興した卒業生が、大学の先生に相談をするという会話で話が進みます。
届いたその日に、ぱらぱらとめくり始めたが最後、読みふけってしまったほど、
読みやすくわかりやすい。

本書の趣旨が「はじめに」で、真面目に書かれてあるのですが、
本論では中井先生のユーモアあふれるお人柄があふれ出る面白さ。

特に冒頭、卒業生が先生を訪ねた場面。
「相変わらずの若作りで、お元気そうで何よりです」

「お若いですね」ではなく「若作りですね」がシュールで爆笑。
確かに、大学の先生は「若作り」の人が多い。

なお、この「物語」あえて終章はなし。
まだまだ続いて行くから、とのこと。

物語の中の先生は、
「ほんのり甘いヘーゼルナッツフレーバーのコーヒー」と「ジャズ」がお好みとのこと。
ヘーゼルナッツフレーバーのコーヒー、気になります。
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2013年03月17日

いまあらためて、市場の意味を考える

3月16日に明治学院大学で行われた経営哲学学会関東部会に参加。
シンポジウムのタイトルは「いまあらためて、市場の意味を考える」。

まずは、横浜国立大学の三戸 浩先生が、
市場をもてはやす声に疑問を呈し、
次に、(私の指導教授でもある)立教大学の亀川雅人先生が、
そもそも市場とは何かを取引コストを使って明らかにし、
続いて、明治大学の折谷吉治先生が、
金融市場の特性について述べられ、
最後に、首都大学の小泉 徹先生が、
実学のマーケティング視点より市場について検討された、

というシンポジウムであったと私は解釈しました。

つい、日ごろの雑務に流されがちになりますが、
こうした学会にちゃんと足を運ぶことで、
研究の醍醐味を改めて感じることができます。

経営学は、楽しい。

平成24年度経営哲学学会関東部会.jpg
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2013年03月16日

ビジネスの最初

森作りにいそしむボランティア団体、「もりメイト倶楽部」の山本さんと
久しぶりに会った。
http://www.morimate-ch.com/1/index.html
相変わらず、話し上手で元気で精力的で素敵なお姉さま。

もりメイト.jpg

今後は、同クラブ組織を制度にのっとってNPO法人化し、
盤石な体制にするようだ。

それにしても、森の手入れは社会的に必要でありながら、
ボランティア活動で賄われるというのは、いささか問題がある。
こうした活動は、市場化できる可能性があると思う。

日本では、「NPO活動で飯が食える」というのは難しいようだが、
米国では資本家からの寄付により可能であるようだ。
寄付でというのも他力本願的で、誰かに依存することになり、怖い。

やはり、活動に応じた対価をいただいて、社会に貢献する、というのが正しい姿だろう。
そもそも、ビジネスというのは、誰かのために何かをし、その対価をもらうことである。
誰かのための財・サービスが、市場で貨幣と交換される。
すべてのボランティア活動が市場化に値するわけではないが、
森の整備や手入れは、十分市場化の可能性がある。

最近は、「社会的企業」なんて言葉もあるようだが、
企業は、社会に必要とされることをして利益を得ているのだから、
私は、すべての企業が「社会的企業」であり、その言葉の存在自体がナンセンスだと思っていた。

ただ、最初はボランティア団体として活動しはじめた「もりメイト倶楽部」さんが、
正当な報酬をいただき、そこそこ「食える」スタッフが出てくれば、
それは所謂「社会的企業」としての位置づけになるのかな、
と山本さんとコーヒーを飲みながら気づいた。

そのうち、「もりメイト倶楽部」さんが、将来に投資できるだけの利益をストックでき、
人材も集めることができるようになれば、「企業」として自立するのだろう。
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2013年03月12日

ロータリークラブの理念とCSR概念の共通項

少し前の話になりますが、2月に呉ロータリークラブで、
卓話をさせていただく機会がありました。
テーマは、職業奉仕をするロータリークラブに関することが良いとのご所望でしたので、
ロータリークラブとCSR概念の関係性というか共通項について話をさせていただきました。
(CSRとは、Corporate Social Responsibilityの略。
 訳すと、企業の社会的責任 となります。)

その際、ロータリークラブについて学ばせていただいたのですが、国際的な団体ですね。
調べると、世界初の奉仕クラブ団体であり、
200以上の国と地域に33000近くのクラブがあり、会員数は120万人以上とのこと。
日本では、2000を超えるクラブがあり、会員数も9万人弱。

CSRの考え方は「奉仕」ではなくて、
社会に必要とされる財サービスを生み出すことであり、そういった仕事をすることですけれど、
社会が必要とするという点は、同じ。

またロータリークラブの会員の方は経営者が多いですが、資本家でもある。
よって、利益の再配分としての機能も、ロータリークラブが有しているのではないか、
ということなどを、早口で話させていただきました。

私自身、良い学びの機会となりました。
ありがとうございました。

呉ロータリークラブ.jpg
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2013年02月26日

機会損失

通勤途中にパン屋さんがある。
こだわりのパンを提供してくれる美味しいパン屋さんだ。
このお店の開店時間は9時。
これを7時にしたらどうか!と、毎朝思う。

付近はマンションや住宅があり、そこそこの経済レベルの人が住んでいると思われる地域だ。
なので、7時開店にすれば、朝食用に焼き立てパンを買いに来る人がいるだろう。
また、通学や通勤途中の人が、昼食用に買っていくこともできる。

パン屋さんは、現状より2時間程、早起きをしなければならないが、
早起きの価値はあると思う。

と、そこのパン屋さんから意見を求められたら、意見を述べたい。
というか、私が通勤途中に買えるようにしてほしいものだ。
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2012年12月06日

持続可能な社会

広島修道大学で行ってる講義「企業の社会的責任論」も、いよいよ大詰めを迎えている。
先週、今週、来週が、学生による各企業のCSRのケーススタディの発表だ。
昨日、2回目であったが、これがとても面白い。

なぜならば、ケース対象を情報獲得の容易な東証一部上場企業に限定したとはいえ、
私なら選ばないような企業を学生が選ぶことで、新しい発見があるからだ。
もちろん、誰もが知っている日本の代表的企業がケースとなる場合もあるが、
学生の新鮮な視点にかかると、そこに着目したか!というような驚きがある。

2回目ともなると、学生からの質疑応答もそこそこ活発に行われ、
これまた聞いてて楽しい。

それにしても、あれだけ研究した(している)CSRだけれど、
結局は企業が経営理念を全うできるかどうか、ということになる。
ちょうど選挙時だが、各政党がマニフェストを作ったはいいが、実行できるかどうかは別問題だ。
まさに政府の責任をいかに問うかが、選挙する側に求められている。

話がそれたので、閑話休題。
CSRの共通的な理念として「持続可能な社会」「持続可能な企業」の実現がある。
これは、経済学的コストで考えれば、今使うコストが、将来の収益となることを意味する。
将来の収益になるためには、
企業は消費者を持続可能にするための財・サービスにコストをかけなければならない。
「持続可能な社会」と、経済学的コストの関係を、
学生の発表を聴きながら改めて認識した。
(指導教授の亀川先生からしたら、何をいまさら、とお思いだろうが)

腑に落ちたと、感激して講義終了。
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2012年09月06日

経営哲学学会第29回全国大会

経営哲学学会第29回全国大会に参加してきました。
開催場所は、秋の初めも変わらず美しい立教大学。

初秋の立教大学.jpg

今回の学会の統一論題は、「市場の生成と経営哲学」。
初日のシンポジウムは、「市場」とは何か、という本質の議論が行われました。

経営哲学学会シンポジウム.jpg

二日目の午前中は、統一論題報告その1。
テーマは「市場と企業に関する多様性」。
3名の先生がご報告なさり、そのうちのお一人の代表質問を私が行いました。
昨年の全国大会では自由論題で報告をしたのですが、こうして代表質問をするという大役は、
持ち時間5分とは言え、自分の報告とはまた別のプレッシャーがありました。

経営哲学学会統一論題1.jpg

午後は、統一論題その2。
テーマは「グローバル化、インターネット、情報コスト」。

経営哲学学会統一論題2.jpg

学会は、知的好奇心をくすぐられてとても楽しいですね。
同時に、自分の勉強不足も実感できて、これがまた心地よい。
さあ、また頑張りましょう。
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2012年08月07日

良いことがいっぱいありますように

赤坂にあるNINJA AKASAKAが好きで、リピート。
http://www.ninjaakasaka.com/index.html

NINJYA AKASAKA入り口.jpg

サービスをしてくれるのは、皆、忍者。
くノ一(くのいち)もいて、「かたじけない」などの言葉を使うので面白い。
お店の入り口から席までには、お客は忍者修行をすることになっているし、
食事の途中には、忍者がテーブルまで来てマジックショーを見せてくれる。
お料理もヘルシーだし、美味しい。

食事後お店の外に出て帰ろうとすると、
「姫君、待たれい!」と背中から呼び止められる。
(何歳でも、女子を皆「姫君」と呼ぶのですよ、このお店では!)
















ふと、振り向くと、かわいいくノ一さん。

良いことがいっぱいありますように.jpg

嬉しいねえ。

ところで、広島在住の私が東京都心のお店の紹介をするのにはわけがある。
実はこの忍者たち、開店前にはお店の周囲を掃除している。

企業が社会貢献の一つとして、会社回りを掃除するというのはよく聞くこと。
(会社の掃除は当たり前だけれど、近所も、というところが貢献なのでしょう)
掃除を「貢献」としてPRするのはいかがなものかと、常々思っていたのだけれど、
忍者が周囲を掃除をするのは、「貢献」しながら、お店のPRになるし、何より見てて面白い。
一石三鳥ね。

あなたにも私にも、良いことがいっぱいありますように!
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2012年05月02日

大人の事情ではなく『大人の経営学』

敬愛する恩師、亀川雅人先生の最新著書です。
一般向けに書かれた、経営学学問の深淵の解説というところでしょうか。
『大人の経営学-MBAの本質に迫る-』(2012)創成社

大人の経営学.jpg

前半がMBAの必要性、後半が経営学の意義とか位置づけと、二分できます。

小説風にしてあるので、さらさら読めるのですが、
後半の経済学・経営学の叙述は専門的な言葉を駆使した深い内容。
この領域は、先生によく教えていただいたことであり、
懐かしくもあると同時に、曖昧だった点の理解が深まりました。
亀川先生の著書を初めて読まれる方には、この経営学理論は他に無い視点が盛り込まれていて、新鮮に感じられるでしょう。

私にとっては、前半が新鮮で興味深く感じました。
社会人大学院が必要とされる要因には、社会の停滞があるという点、
これは、内田樹先生が提示している最近の教育の課題を生み出した社会の混沌の延長線上にあるものと思われます。
亀川先生には、この社会の変化や停滞の分析で一冊書いていただきたいものです。



ところで、本書の一行目は、主人公が所有していたJALの株が紙切れになった、というもの。
古傷が痛むね(笑)
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2012年04月06日

いいことばかりではないけれど、時にはサクラサクこともあって、よかったなと思う

北島康介選手が、100mと200mでオリンピック出場を決めた。
カープのマエケンが、ノーヒット・ノーランを成し遂げた。
私も、ちょっといいことがあった。

でも、
北島選手もマエケンもこれから。
私もこれから。

どちらかというと「けっ」と思うことの方が多いけれども、
100年前や1000年前の遺伝子に褒めてもらえ、
100年後の遺伝子に感謝されるように、頑張りたい、な。
(福山雅治の「生きてる生きてく」いいね、と思うので、使ってみました)

2012我が家の桜.jpg
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2012年03月26日

おすすめは「序」と「あとがき」

初めての単著『CSRと市場−市場機能におけるCSRの意義―』が,
2012年3月25日に立教大学出版会より発刊されました。
作ってくださったのは,有斐閣。

『CSRと市場』(2012)有斐閣,粟屋仁美.jpg

これは,博士論文を加筆修正したものですが,
趣旨は,資本主義社会はそもそも皆が幸せになる制度であり,
社会の一員である企業が,そのために何をすればよいのか,ということを書いたものです。

考え方も文言も稚拙なところがあり,まだまだで,今後も勉強の余地が多々あります。
しかし,こうして出版できたことに喜びを感じています。

社会科学の書籍ではめったにないのですが,
指導教授の亀川雅人先生に「序」を書いていただきました。
(人文科学では時おりあります)
その文章を,帯にも掲載させていただきました。

「CSRと市場」帯文章(亀川雅人先生).jpg

いろいろな方に感謝の気持ちでいっぱいです。
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2012年01月12日

地球表面上のパラサイト

先日参加した日本ディスクロージャー研究学会では,
午後から,
「東日本大震災後の企業のディスクロージャーの変化と日本経済の再生を考える」
を統一論題として,議論が行われた。

その司会をなさった慶應義塾大学の黒川行治先生が,以前書かれた寄稿文を配布された。
http://www.gispri.or.jp/newsletter/2009/0904-1.html

そこには,温室効果ガス削減を含む地球環境保全問題には、
「環境問題をめぐる3つの対立軸」,
すなわち,地域間,世代間,文明に対する価値観,があると提起されている。
こうした対立をいかに解決していくか,人間の英知が試されていると述べられている。

最後のあたりの文章が,とても面白い。
少し,引用したい。

「地球の半径は6378キロメートル、
 人類を含む生物はその表面10キロメートル、地球の薄皮に生息している。
 地球の寿命や変遷を思えば、
 人類の危機と思える100年の大気の成分変化や化石燃料の埋蔵量減少は、
 存在するものとしての地球にとっては瞬きの中で生じることであり、死活問題ではない。」

そして,そこで我々人間は,「地球表面上のパラサイト」であり,
「大騒ぎをしつつ、解決できないでいるのを『神』は俯瞰していることであろう」。

確かに。
(そこにおける,各個人の悩みなんて,物質として認識もされないであろう。)

とはいえ,その超マクロ的な把握の中で,
各企業がどうすればよいのか,超ミクロな経営行動も試されている。
posted by H.A at 05:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 研究:経営学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年12月26日

『経営哲学の授業』

経営哲学の授業.jpg

クリスマスに,上記の書籍が出版されました。
経営哲学学会著で,PHP研究所から出版です。
一般の方に,わかりやすく経営哲学を学んでいただこうという書籍です。

不肖ながら私も,
「ミルトン・フリードマンと経営哲学」の箇所を書かせていただいています。
そうそうたる先生方の中で,身に余る光栄の執筆でした。

この本は2000円でおつりがくる程度の値段ですが,中身が濃い。
野仲郁次郎先生と菊澤研宗先生の対談や,
企業家の経営哲学,他の理論と経営哲学の関係,学術的な見解と,
中身がとても充実しています。
経営哲学学会の重鎮の先生方のお力はすごい!

そうした中での本書の執筆は,私に書けるのかというプレッシャーと,
生みの苦しみを味わいましたが,
フリードマンと対話しながら書いているような,そんな楽しい時間でした。

よければ,どうぞご一読下さい。







今回は,「けっ」とか「なんぼのもんじゃい」ではなく,真面目なお話でした。
posted by H.A at 11:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 研究:経営学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年10月02日

商店街に対する所感

2009年夏に、三井不動産からの受託研究で、商業施設について調査し考察をまとめた。
http://bouchukan.seesaa.net/article/127023952.html
その時、面白かったのは、大学生にとって必須なお店は以下。

マック、スタバ、ユニクロ。

これが、いいとか悪いとかではなく、現在の若者にとって上記のお店は、
物心ついたころからある商業文化だ。
だから行った先に、これらがあると安心する。

他方で、先日、私が歩いた尾道の商店街は、そうしたチェーン店はなかった。
http://bouchukan.seesaa.net/article/227531261.html
尾道の昔ながらのお店が、洋装品も食器も文房具屋も健在だった。
尾道駅にミスドを見かけたくらいだ。

尾道の商店街には、尾道の文化があった。


また、呉の商店街のことについて書いたが、
http://bouchukan.seesaa.net/article/228426439.html
呉でしか買えない食べられないブツがある。
巴屋やメロンパンは呉市内にお店をいくつか出しているが、
手広くチェーン店化していない。
だから、私はフライケーキ等を、わざわざ呉市まで買いに行く。

そこには、蓄積されてきた呉の文化がある。


ただ、呉の商店街にはマックとタリーズコーヒーがある。
マックに長蛇の列ができていた。
そりゃ、小さい子には、マックのポテトがいいさ。


各お店が,どの程度の利潤規模を目的とするかによって、
各お店の戦略が変わってくる。

マック、スタバ、ユニクロのような多店舗展開をする市場拡大戦略か、
フライケーキのように、そこでしか買えないという特色を生かした差別化戦略か。
あるいは、三原の八天堂のように、
地元を離れ東京に市場を求めた「木綿のハンカチーフ戦略*」か。

(*1「木綿のハンカチーフ戦略」は、経営用語にありません。
  私が作りました。そのうち一般的に認められるかもしれませんが・・・!)

(*2 八天堂は地元を離れたわけではなく、本社は今でも三原ですが、
  広島市では販売個所が無く、広島県在住の私が、同社のパンを買うのは、品川駅です)


どちらにしても、各お店である企業が、自社の経営哲学を確認して、
それを軸として戦略立てることになる。
こうしたことは、私が、しったげに書かなくても、すでにどこもなさっている(と思う)。



さて、少し違うけど、類似の話。

後期の講義「マーケティング論」では、昨年同様に、
広島の大型商業施設「アルパーク」にご協力いただき、学生がフィールド調査を行う。
この様子は、おいおいブログで書いていきたいと思うが、
昨年度の講義経験より、研究ノート「大型商業施設(アルパーク)の市場創造*」を今夏に書いた。

(*1 論文にするには、先行研究のレビューが不足と判断し、研究ノートにした。
    先行研究についていえば、大型商業施設を対象とした研究は少ない。)

(*2 査読で通れば、来春発行の『比治山大学短期大学部紀要』に掲載される)

大型商業施設の戦略と、商店街の戦略は、似て非なるものであり、
非のようで本質は同様ともいえる。
のようなことを、モリスのラーメンを食べながら、考えた次第。

そのあたりも明確にしながら、論文にします。
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2011年09月10日

費用(経済学的コスト)と市場創造

たまには真面目な話。

先日、経営哲学学会の全国大会で
「社会的課題の市場化・事業化」というタイトルで学会報告をしました。

これはこれまで存在しなかった市場を、自ら創造し利潤につなげる企業の戦略性を
コストの視点から考察したものです。

事例として考察したのは潟Gフピコ。
ここの環境対策室の松尾室長様には、本当にお世話になりました。
8月に、事実確認のために、再度訪問したいと突然に言ったときにも、快諾してくださり、
「できる限り協力しますからね」と熱く語ってくださったのには感激しました。
ありがとうございます。

もとい。
現在の私の研究テーマは、
市場創造、戦略、そして経済学的コストというキーワードで示すことができます。
なんとなく、自分のスタイルも固まりつつあります。

経済学的コストは、博論執筆の際に指導教授の亀川先生から頂いたテーマですが、
今になってこの概念の深さが、しみじみと分かってきました。
コストが無ければ、企業には収益はない、利潤にも至らない、
しかし、コストは、その使い方如何で、冗費にも投資にもなる。
ダイナミズムも絡む。
非常に興味深い概念です。

今回の報告では、新制度経済学派の所有権理論を援用し、
所有権の分散によるコストの分散が戦略であるということを論じました。

博論執筆後の、博論の研究を発展させてのオリジナルで新たなテーマだっただけに、
他の先生方から、どういった意見をいただけるか楽しみでした。
他の先生方からのご意見を総括すれば、
方向性としては間違っていないようですし、
今後の発展に通じるさまざまな示唆をいただきました。

報告終了後の安堵感も落ち着き、改めて持論を振り返れば、
まだまだ稚拙だし、詰めの甘いところもある。
ささ、思考熟考の波をまた泳ぎましょう。
(これが苦しいのよ、でも楽しいのよ)
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2011年08月06日

石鹸−あきらめないで〜

今朝、8:15にテレビの前で黙とうをし、
その後、甲子園の開会式をテレビで観た。
あっつい中での選手たちの一斉行進は、
日本の底力が感じられ、私は体が熱くなって、汗だくになった。
仕方がないので、保冷剤を挟んだタオルを首に巻いている。


さて、今日の本題。
ゴミとして捨てられているものを、
他に活用しようという企業のビジネス戦略は、
あちこちで見られるようになった。

特によく耳にするのが、石鹸化。
例えば、竹、牡蠣の殻、植物(ハーブね)など。
すでに茶葉や火山灰や炭、酒などは商品化されて、
「あきらめないで〜」とCMで流れている。

となると、今以上に石鹸の需要はあるのだろうか。
気になって調べてみた。

日本石鹸洗剤工業会 (JSDA)のデータ。

http://jsda.org/w/00_jsda/5toukei_c.html

固形石鹸の需要は減少しているようだが、
シャンプーなどの液体も含めると増加している。
今後は、アジア・アフリカ方面への輸出も視野に入れれば、
石鹸類の生産は増加するかもしれない。

ちなみに、インドではアーユルベーダの石鹸がホテルに置いてあったので、
日本技術の特色を生かしたブツが良いかも。



気づくと、私の手元にも、試供品としてこれだけ石鹸がある。

石鹸たち.jpg

左上はハーブ、左下は茶葉、
右の黒いのは「炭」と「泥」と「茶」と三種混合だ。
女性の美への執着が、需要となり、こうして商品化されている。
あきらめないで、がんばろう日本。











【蛇足】
わざわざ加筆することもないのですが、念のため。
最後の「がんばろう」は、
・日本の技術を駆使した石鹸類を活用して美しくなるのを頑張ろう!
・唯一の被爆国として平和の実現を頑張ろう!
・甲子園で頑張っている球児たち、この夏を頑張ろう!
・そして、あっつい中、このブログを読んでくださっているあなた、
 目の前のいろいろを頑張ろう!
など、いろいろな頑張ろうが含まれています。


*ご助言により、すでに日本酒も石鹸化されていることを付記しました!
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2011年04月15日

ふりかけ

朝、お弁当を作っていて、以前もらったふりかけのことを思い出した。
同じ学科の先生が、田中食品株式会社とふりかけを共同研究していることから、
おすそ分けしてもらったものを、おさめたままだった。

よく見てみると、じゃん。

戦艦大和ふりかけ.jpg

私の好きな、戦艦大和が!
その他にも船好きにはたまらない赤城、長門、陸奥、武蔵。
裏面には其々の性能まで記載されてある。

戦艦大和が好きなのは、決して戦争賛美をしているわけではなく、
当時の英知が結集している戦艦に、
当時の日本で最も賢かったであろう人の集まりである海軍の悲哀が感じられるという矛盾が、
気になるからなのです。

わかりやすいところでいえば、何しろ戦艦大和には、
エレベーターもクーラーもついていたというのですから。
(今では当たり前の技術ですが、当時の日本では最先端です)

そうした賢い人たちが、なぜ戦争をしたのか。

技術と知識(知能)の矛盾、この理論的な分析については、
慶應義塾大学の菊澤研宗先生が、
「組織の不合理」として多くの書籍に書かれています。
完全合理性ではなく限定合理性を持つ人間が、
自分に降りかかる取引コストを最小限にしようとする、
いたって合理的な判断により結果的にもたらされる「不合理」ということ。

菊澤先生は上記の矛盾を「不合理」と称され、
立教大学の亀川雅人先生は、「市場の失敗」を援用し「組織の失敗」と称されます。
こうした相違も面白い。

現在、毎日のようにニュースで報道される某企業のことも、
同様の不合理や失敗や矛盾が存在しているのかもしれません。
(真実がわかりませんので、推測です)




ふりかけの話から、組織経済学の話になりました。

ちなみに、ふりかけは、
大和、赤城、長門、陸奥、武蔵、どれも同じ味です(笑)
posted by H.A at 21:06| Comment(2) | TrackBack(0) | 研究:経営学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年12月07日

『経済古典は役に立つ』は役に立つ

『経済古典は役に立つ』(2010)光文社新書 竹中平蔵著

メッツ駒込朝食と新書.jpg
(先日の出張の朝食と共に)

著者が,「あの人は〇〇派の人だ」とレッテル貼りに終始する一般的な社会風潮に疑問を持ち,
アダム・スミスはじめ経済古典を書いた研究者たちが,
なぜそういう主張をしたかの理由を
研究者の人生や考え方,理論と共に説いた本。
研究者たちは,当時の社会問題を解決するために理論を主張した,ということを述べている。

よって,その時の理論をそのまま,現在に当てはめるということは不適切である,
しかし,賢い人は,その理論を適宜応用できる,ということを竹中先生は書かれている。

この本は経済学的に深いのに,非常に読みやすいし,わかりやすいし,面白い。
各人の研究を経済学研究の全体の流れで把握した上で、
各人の主張を述べているからだ。

取り上げられている研究者は,
アダム・スミス,
マルサス,
リカード,
マルクス,
ケインズ,
シュムペーター,
ハイエク,
(私の好きな)フリードマン,
ブキャナン。


お勧めです。
亀川先生がよく引用なさるシュムペーターが気になりながら,きちんと学んでいなかったことを後悔。
シュムペーター,勉強してみよう!



ここで,竹中先生の「おわりに」の文章を引用しておきます。

 経済運営の基本は,スミスの指摘のように,やはり市場の“見えざる手”を活用することである。
 これなくして,経済運営はありえない。
 同時に,ときにケインズの言うような大胆な政府介入が必要な場合がある。
 これをためらってはならない。
 そしてその背後で,つねにイノベーションが必要であり,企業も一国経済も「成功のゆえに失敗する」という教訓を忘れてはならない。
 まさにシュムペーターの指摘である。
 また,あくまで自由を基本に,政府が肥大化するリスクを避けるための絶えざる工夫が必要だ。  ハイエク,フリードマン,ブキャナンの警告である(p.222)。
 


新大和朝食と新書.jpg
(無茶苦茶空腹で食べたきつねそばと共に)
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2010年11月13日

食べて、学んで、歩いて

今回の記事のタイトルは、
ジュリア・ロバーツの映画「食べて、祈って、恋をして」をもじってみました。
http://bouchukan.seesaa.net/category/658356-1.html


今日の午前中は、どうも頭が痛い、体中がこりこりだと、
体調の悪さを家族に訴えながら、ごろごろ。
しかし、「よっこいしょういち」と準備をし、外出。

まずは、
【食べて】
先般、S田姉さんが連れて行ってくれたお店のパスタが忘れられず、ランチをしに、再訪。
http://r.gnavi.co.jp/y021000/

ランチで再訪.jpg

家で真似て作っても、どうもうまくいかない。
パスタが粉っぽくなる。
やっぱ、ここのパスタはおいしいと、満足、満足とお腹をさすりながら、平和公園へ歩いて移動。

平和記念公園.jpg

この時期、修学旅行の若者が多い。

【学んで】
実は、平和公園内にある広島国際会議場で、
広島大学大学院社会科学研究科マネジメント専攻の創立10周年の
記念講演会及びパネルディスカッションが開催されるので、
部外者ながら参加申し込みをし、聴講しに来たわけです。
催しのテーマは、「アジア市場にどう挑む、日本企業」。

最初に、神戸大学大学院経営学研究科 教授 加護野忠男先生より、
基調講演「グローバル化の中での日本企業の復興ー日本企業、復活の手がかりを探るー」
がありました。

加護野先生は、日本企業が元気を失った理由として以下の6点をあげられました。
 @会社統治制度改革の失敗
 A金融制度改革の誤算
 B使命感を失った理由
 C新しい競争相手の出現
 D主力市場の成熟化
 E経営(マーケティング)軽視

議論の前提となる企業観が、加護野先生と、私が師事した亀川先生の論とは異なるため、
解釈の異なる点もあったのですが、
やはり日本を代表する経営学者のお一人である加護野先生のお話は、
含蓄があり、引き込まれてしまいました。

続いて、東レ株式会社 専務取締役 斉藤典彦氏より、
「東レのグローバル戦略」、
マツダ株式会社 常務執行役員 山田憲昭氏より、
「急拡大を続ける中国自動車市場の分析とマツダの中国戦略」
の講演。

特に興味深かったのは、以下のマツダの説明です。
 中国自動車市場の自動車の購入年齢は、平均34歳であること。
 これは、米国だと50歳、日本では48歳であること。
 中国の自動車購入最多年齢層は30歳から34歳であり、その次は25歳から29歳であること。
自動車購入にあまり興味のない日本の若者とは、違いますね。


広島大学マネジメント専攻10周年記念.jpg

パネルディスカッションの前には、失礼したのですが、
有意義な時間を過ごせたからか、体の奥底からエネルギーがわいてきて、
そのエネルギーの持って行き場がなくて、広島国際会議場から広島駅まで、
【歩いて】

朝の体調の悪さがウソのようです。

そして、
TBS のドラマ「SPEC(スペック) 〜警視庁公安部公安第五課 未詳事件特別対策係事件簿〜」 の録画を見ながら、餃子を
【食べて】
と振り出しに戻るわけです。
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2010年10月17日

マツダとフォード

柔ちゃんが、引退を表明し、フォードがマツダ株を売却することを決めた。
(柔ちゃんには、長い間、元気をくれてありがとう、と言いたい。)


1979年にフォードはマツダに25%出資し、
1996年にはその比率を33.4%に引き上げ、筆頭株主となった。
当時のマツダ内の空気は、動揺、期待、不安の入り混じった何とも言えないものだった。
受け止め方は、年代や立場によっても違った。
それでも、寄らば大樹ではないが、企業の存続の安心というものは根底にあったと思う。

今回の売却方針の公表はどうだろう。
株の売却先にもより、提携先もかわってくるだろう。
環境対策車開発が必須の今、マツダ一社だけで、研究開発を進めれることは難しいだろうし。

今回の一件で、日々状況が変化することを改めて認識させられた。
企業も、ワーカーも、自立・自律で、何があっても揺るがない体力を持っておかないといけない。


今回の一件を株式会社制度から見てみると・・・
株式会社制度においては、株主は経営者を監視する役割を持つ。
マツダ(特に経営者)から見れば、その株主が去るというのは、どういう意味を持つのだろう。
フォードとしては、自らの株主に報いるために、投資先を吟味した上での決断だろう。
この場合、投資先だけではなく、提携先でもある。
???
わからなくなってきた。
これは、視座(株式会社論か、戦略論か)を明らかにしたうえで考えないと、混乱する。
ゆっくりと考えてみたい。


それにしても、株式会社は資本を集めるのに、非常に効率的な制度であるがために、
資本を集めるだけの企業の能力が求められる。
今回の一件は、マツダ株がどこに売却されるのか、動向を見守りたい。
posted by H.A at 09:55| Comment(3) | TrackBack(0) | 研究:経営学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年09月19日

製造業と雇用

先般訪問した中国経済産業局の方の話を聞きながら、改めて
製造業は今後製造拠点を徐々に海外に移す方向に向かうことを認識した。
海外での生産、販売が今より盛んになれば日本企業も潤うだろう。
しかし、少なくとも製造業においては、日本での採用は今ほど必要なくなるだろう。
経済の活性化が国内の雇用に繋がらないというこの不条理。

うーーん。

ドラッカーは、ポスト資本主義の主要な生産手段は、今後「知識」となると述べている。
そのうえで、
ポスト資本主義社会における経済的な課題は、
知識労働と知識労働者の生産性の問題である。
ポスト資本主義社会における社会的な課題は、
ポスト資本主義社会の第二の階級たる人々、
すなわちサービス労働者の尊厳にかかわる問題であるという。

ドラッカーは、先進国においても労働者の多数を占めるサービス労働者は、
知識労働者となるための必要な教育が欠けているとする。
(『ポスト資本主義社会 21世紀の組織と人間はどう変わるか』(1993)ダイヤモンド社
 P.F.ドラッカー、訳:上田惇生・佐々木実智男・田代正美、pp.32−33)


というか、知識労働者自体が希少な存在で、だからこそ価値創出の源泉となるとドラッカーは考えているようだ。


過去には、その質の差はあるとしても、多くの若者はサービス労働者として社会に出た。
(私もそうだった)
社会環境の変化で、サービス労働者としての活躍の場が少なくなる目の前の学生たちに,
生きる力、つまり働く力を養成するためには,どうすべきなのでしょうね!?
posted by H.A at 18:31| Comment(0) | TrackBack(0) | 研究:経営学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年09月18日

ISO26000勉強会

広島市企業等社会貢献員会が主催するISO26000のガイダンスにゼミ生と一緒に参加した。
講師は,産業界代表としてISO26000策定に関わっておられる損害保険ジャパン 理事CSR部長 関 正雄氏。

学生にとってはまだ夏休みなのに,よく参加した!えらい!(教員バカですみません)

ISO26000ガイダンス.JPG

2時間に及ぶ講演が終了した後,
場を変え,関氏と同委員会に所属する企業のCSR担当者とで情報交換会が行われた。
私もオブザーバーとして参加し,意見や質問をさせてもらった。

企業の方からもCSRに関する現在の取り組み状況など情報提供がなされたが,
その中で次のような意見があった。
ようやくCSRブームがおさまり,
企業独自のやり方でCSRに携わることができるようになったこの時期(2010年12月)に,
こうした規範が発行されると,また考え直さなければならないのではないか。

関氏はその意見に対し,このISO26000は,活動の検証に活用すればよいのであり,
そう難しく受け止める必要はない,
企業がCSR経営を行っていることを慢心しないツールとして使えばよいのですよ,と答えられた。



その会合に参加している企業は,大企業であり,CSR経営に熱心な企業ばかりだ。
よって,ISO26000の項目と現在の活動を照合しても,遜色ないことをしていると思う。
ただ,CSRの定義が曖昧であるがために,企業の担当者の方も不安に思われるのであろう。

CSRとは,当たり前のことを当たり前にして,利潤を求めることだ。
ISO26000のような規範は,何が当たり前を明確にするために存在するのだと思う。
ただ,そうした活動を明文化し,情報開示しないといけないところが企業にとっては,工夫が必要なところだ。
一部の最適が,他では不都合になり,全体最適につながらないこともあるからだ。
だから,ステークホルダー議論が生じる。
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2010年09月17日

医工連携の研究

先般、ある事柄のヒアリングに、中国経済産業局を訪ねた。
応対してくださった参事官の方が、産業クラスターが専門ということで、
自動車クラスターについて話が及んだ。
中国地方には、広島と防府にマツダの工場、岡山に三菱自動車の工場がある。
全国に占める中国地方の自動車産業の出荷額は2007年時点で7.3%、従業員数は7.2%と、
1割にも満たないところが、ちょっと寂しい。
中部地域はそれぞれ47.4%、39.2%だから、企業の規模の違いは推して知るべしだ。

そうした差がある中で、中国地方もがんばっていて、がんばりの一つとして、
平成22年度より、広島大学を中心とした医工連携・先進医療イノベーションの拠点ができるとのこと。
人間工学研究のテーマとして進行中のものとしては、
視認性の良いコクピットや、快適音響空間、最適姿勢シートなどがあるらしい。
こうした過去の研究をもっと発展させ,
例えば運転中に居眠りしそうになったら起こす機能など、
開発課題や実現可能なテーマに取り組むらしい。
http://www.chugoku.meti.go.jp/

というようなお話を伺いながら、大学の講義室にも、この人間工学を応用できないかと思った。
授業を聞いてて、眠たくなったら起こす機能が椅子についていたら便利だろうなあ。
また、講義内容以外のことを脳が考えないようにする機能や、
私語が不可能な空気作りとかあれば、静かで学びに適した空間を持てるだろう。

ということを考えていたのだが、ちょっと待てよと考え直した。
学生の皆様に、そこまでして勉強していただく必要はない。
学生の学びたい意欲と意識が当人にあれば、学びに適した空間はおのずと作られるはずだ。


















(などということを自分の大学時代は棚に上げて言ってみる。)
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2010年08月28日

学会報告の準備

9月冒頭に石巻で行われる日本経営学会で報告をするため、準備をしている。
報告内容は、昨冬提出した博士論文の一部であり、
テーマは、
「市場におけるCSRの意義 −市場別 社会的費用の私的費用化の視点より−」とした。

3月のビジネスクリエーター学会ではCSRを戦略的に行うことによる利潤実現への貢献に着眼したが、
http://bouchukan.seesaa.net/article/145375687.html
今回は市場原理におけるCSR概念の考察に焦点を当てている。

CSR研究は活発であるが、統一したCSRの定義や解釈はない。
しかし、多様な論者が主張するCSRの本質はほぼ同一であると思われる。
論者の立場や論じた時の社会背景の相違などで、論点や切り口、そして表現方法が異なっているのであろう。
よって、今回の報告は、そうしたCSRとはいったい何なのかを、市場原理より接近し、
CSRがどのような機能を有し、どのような意義があるのかに言及するものだ。



昨日は広島大学の大学院後期課程で学ぶSさんに報告内容を聴いてもらった。
小心者なので、不安で仕方ないからだ。
Sさんとの時間により、曖昧な個所が明らかになり、表現を考えなおしたりした。

博論の焼き直しであはあるが、今回の準備により、
指導教授の亀川雅人先生が提示してくださった理論への理解が、改めて深まったように思う。
というか、自分自身が理解しきれないまま書いていた個所があった(おそらくたくさん)ことに、これまた改めて恐縮してしまう。
また、この博論は我が博論ながら、今後まだまだ研究できる理論や材料の宝庫だと思う(指導教授のおかげで)。
今回の報告の準備の最中にも、着手したい論点が明確になった。
報告終了後は(比治山大学の紀要論文を書いた上で)、その研究を進めたいと思う。


暗黙知(ここでは「頭の中でぐじゃぐじゃ考えること」の意味)を
形式知(ここでは「他人に伝えることができるように論理的に文字や口頭表現でまとめること」の意味)にすることは、
労力を要し難しい。
訓練と慣れしかないのだろうな。
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2010年07月30日

自分の仕事の話をするということ

自らが,リスク負担をし,責任を負う覚悟をして仕事に取り組んでいる人の仕事の話は,聞きごたえがある。
なぜなら,溢れんばかりの情熱が感じられるからだ。


そうした仕事の仕方をする人が,共通して必ず使う言葉がある。


それは,「提案」。


「提案」をするためには,関連知識や技術に精通し,情報を収集し,目的と手段を明確にし,何をするべきかを考えた上での発想力と実行力が必要だろう。

シュンペーターはイノベーションを
「社会的に大きな変化をもたらす自発的な人・組織・社会の幅広い変革」
と定義している。

上記の「提案」そのものが小さなイノベーションであり,
この小さな提案の積み重ねが,
シュンペーターの言うイノベーションにつながるのだろう。



















私は無駄にさめた人間なので,
熱く語る人の話を聞きながら,感銘を受ける。
同時に,不平不満ばかり言って,おまえは何をしているのだ!と
深く反省をする7月の終わり。
posted by H.A at 05:13| Comment(0) | TrackBack(0) | 研究:経営学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年05月19日

思考を深める

今更のようで恐縮だが,
最近,社会人類学者で東大名誉教授の中根千枝先生が気になって仕方がない。
膨大な数の書籍や論文を書かれており,
それらをすべて読むことは無理だ。
だけどちょっと気になって,次の論文をとりよせてみた。

「私の生き方(348)"思考"を深める--FAXやEメールは研究の邪魔」
『公研』 37巻2号(1999), pp.38-53, 公益産業研究調査会

これは「私の生き方」とテーマづけられたインタビュー記事であり,
(とりよせてわかった)
中根先生の人となりが,少し伺える。

お父様が北京で弁護士をなさっていたため,
小学校6年から北京に数年住んでいたこと。
中央アジアの勉強をしたいと思って東大に入学なさったこと。
インドでの調査の方法はインド人の研究者から学んだから,インド式であったこと。
(つまり,調査にはサーバントが何名も帯同され,テント張りやクッキングはしてもらえて快適)
その他,ロンドンやらローマやらで研究なさったこと・・・

読めば読むほど,THE 研究者 だ。

最後に,自宅ではFAXやメールは受け取らない(設備を整えていない)と書かれている。
(もちろん,この記事は1999年なので,今はどうかわかりませんが。お年もお年なので,何とも言えませんが。)
なぜなら,研究の邪魔だと。
情報のやり取りよりも,思考を深めることに時間を費やしたい,と。




確かに。
私も,こんなブログを書いてちゃいかんな。
posted by H.A at 05:22| Comment(0) | TrackBack(0) | 研究:経営学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年04月02日

ビジネスクリエーター研究学会での報告

先般,標記の学会で博論の一部を発表した。

http://wwwsoc.nii.ac.jp/bcs/taikai.htm

タイトルは,
「費用の視点におけるCSR概念−動態的CSR,静態的CSR−」

今回の発表の準備において,
論文執筆時には盲目的になっていて見えなかったものが,
いくつか見えてきた。
また,肩の力を抜いて理論を見返すことで,
改めて理解できた概念もあった。
コメンテータからも非常に湯意義な質問や意見を多々いただき,
考察の曖昧な箇所が浮き彫りになったこともありがたかった。

そういった意味で新たな発見満載の学会発表だった。

タイトルを
「超過利潤とCSR」とか「ビジネスクリエーターに寄与するCSR」
あたりにしたほうが良かったかなとも思う。

にしても「CSR」の有するイメージが強すぎて,
自分の理論を他者に真に理解してもらうのが,なかなか難しい。
(ということも再認識した)
理解してもらうためには,
口述の説明ではなく,数式モデルで理論を表すことも解決策の一つであろう。

また,利潤概念や利潤と費用の均衡についても,もっと研究したい。

ゆっくり考えたり勉強したりしたいのだけど,
あれから新年度の準備に時間がとられ,
そうこうしているうちに4月になり,昨日から新年度のオリエンテーションも始まった。
今日は入学式だ。

再来週あたりには落ち着くだろうから,またウンウン唸ってみよう。
posted by H.A at 06:11| Comment(0) | TrackBack(0) | 研究:経営学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年12月22日

クリスマス・ツリーと富士山

先日,日本経営学会のシンポジウムを拝聴した。
シンポジウムのテーマは,
 「環境の世紀、グリーン・ニューディールと企業経営」。

まずはじめに,
立教大学の大久保隆弘先生が,
「エンジンのないクルマ」が変える世界」,
次に,
東海学園大学の下川浩一先生が,
「日本における環境政策と日本自動車メーカーの環境戦略」と題し
ご報告された。

自動車の動向は非常に気になるところであり,
興味深く拝聴した。

学会が開催されたのは,明治大学だったのだけど,
帰り際,ふと見るとロビーには大きなツリーが!

明治大学クリスマスツリー2009.JPG

立教大学の正門の2つの大きなツリーも圧巻ですが,
こうした屋内のツリーもいいものだ。



翌朝の羽田空港からは,富士山。
きーんと冷たい朝の空気の中で,
2009年の見おさめであろう富士山を眺める。

人間が創造した自動車が,その様相を変容する一方で,
自然は泰然としている。

羽田空港から富士山.JPG
posted by H.A at 20:53| Comment(2) | TrackBack(0) | 研究:経営学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年03月09日

第2回ビジネスクリエイター研究学会

先般第2回ビジネスクリエイター研究学会が立教大学で開催され,
私も参加してきました。

http://bcs01.hp.infoseek.co.jp/taikai.htm

北海道大学の北見幸一先生が
「経営者の不作為による企業価値の毀損」と題した報告をなさり,
不詳私がコメンテーターを務めました。

同研究は,社会と企業の関係を社会関係資本からアプローチしたもので,
資本市場が企業を評価する際の企業資本のフレームワークを提示しています。
それらを踏まえて,社会関係資本が企業不祥事により毀損されることをイベントスタディで実証された研究です。

北見氏の社会と企業に着目した研究は,私の研究とも領域が類似しており,
大変興味深く,割り当てられた時間だけでは時間が足りず,
ランチ時も懇親会時も,唾をとばしながらイロイロ議論しました。

例えば,
社会関係資本のマイナス面は?
経営者と組織の社会関係資本の構築との関係性は?
資本というからには資本コストは?
など今後の研究が楽しみです。

加えて,頓挫している私の研究についても,
多々助言をいただき,
最終的には海先生からご教授いただき,
脳がフル回転した有意義な学会でした。
posted by H.A at 20:52| Comment(2) | TrackBack(0) | 研究:経営学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする