2017年05月07日

『現代の二都物語―なぜシリコンバレーは復活し、ボストン・ルート128は沈んだか』

自動車産業(使用済後ですが)を研究対象にしている私は、
今後の自動車の動向が気になる。
動向といううのは、素材はもちろん、その概念そのものだ。

なので、シリコンバレーが気になってしょうがない。
という話を、隣の研究室のK先生に立ち話でしたら、
『現代の二都物語―なぜシリコンバレーは復活し、ボストン・ルート128は沈んだか』
(1995)Annalee Saxenian 著、大前 研一翻訳 講談社
の書籍を勧めてくださった。

同書、1995年に出版されたが、なぜか重刷されず、古本にプレミア価格
その後、2009年に日経BPから別訳(山形 浩生, 柏木 亮二) で出版されながら、
これもプレミアム価格状態。

勤務先の図書館には無かったので、非常勤で行っている立教大学で、まずは講談社のそれを借りた。
明治学院大学には日経BP社のもあるようなので、
次はそれを借りてみよう。

さて、内容は、アマゾンの要約が的を得ているので、拝借。
「シリコンバレーの真価は、ときに競合企業同士でも平気で協力する非公式ネットワークにある。
 アナリー・サクセニアン教授は、1994年の著書でこう結論づけた。
 本書は、ライバルだったボストン・ルート128地域と徹底的に対比させることで、
 シリコンバレーの強みを生き生きと描き出す。
 高い転職率、非公式な情報共有、提携企業との親密な関係。
 企業の境界があいまいになり、繰り返しイノベーションが起きた秘訣を探る。」というもの。

同じ企業に勤め続けて、転勤を伴うよりは、
シリコンバレーにある別の企業に転職するほうが、
転居も転校も伴わず、同じ暮らしを続けることができる、といったくだりは、
なるほどね、と。

それだけ、シリコンバレーの産業集積地は、キャリアの考え方も変革させたということ。
出版された1994年から、すでに20年以上経ったが、
今もなおシリコンバレーは進化し、他地域(日本も含め)では同様のことは起こりにくい。

ささ、携帯電話がスマホ(持ち歩くPC)になったように、
今後も自動車の概念がどのように、自動車だけでなくそのほかの既存概念もどう変わるか、
楽しみ。
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2017年04月07日

実は鎖国状態の面もあると感じている

まじめな話。

自動車の再資源化の研究をしている。
再資源化するビジネスは、製造してくれる企業と消費してくれる消費者があってこそのビジネスだ。
ということは、どんなものが製造されるかにより、ビジネスが変わってくる。
製造は、消費者が何を望むかで、ブツも変わってくる。

今後の自動車は、きっと劇的な変化があると私は考えている。
早くこの情報をゲットして、それに見越して先んじて設備投資するなり、業態を変えるなりの
意思決定が、競争優位に繋がると思っている。

という問題意識があり、経産省が主催するとあるセミナーに参加した。
非常にセンセーショナルな内容だった。
僭越ながら私が考えていたことが、やはり現実にシリコンバレーでは起こっていて、
日本企業は後れを取っている。
これは、携帯電話からスマホとなったような、ブツの概念そのものが変化するという
まさにイノベーションが、自動車業界でも起こっている。

家電、IT,半導体と敗けが続いている日本企業。
今後、自動車メーカーもそうなるやもしれない。

ちなみに、そのセミナーは経産省主催ながら、プレゼン者は
問題意識を持った有志の方々とのこと。
まだ、パブリックに認められているものではないということが、
日本のゆっくりさを示している。

日本は豊かで、物価が安い。
資源や食料を輸入に頼っているなど通常生活しているとわからないまま、
快適な生活を送ることができている。

私は見えない鎖国が進んでいると思う。
もしかしたら、我々が当たり前にしていることが、キリシタン対策のような
異文化を排除していることかもしれない。
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2017年01月20日

終わる時

ひょんなことから、破綻した某都銀に勤務していた人の話を聞いた。
働き始めて3年目くらいの出来事だったらしい。

倒産関連の書籍は多々出ていて、私も何冊も読んでいたが、
第三者の視点で書かれているので、
事態の大変さは活字としてはわかっても、腹の底に響くほどの理解ではない。
ということを、彼の話を聞きながら認識した。

私も所有者の変わった企業の社員だったので、
類似の経験をしているが、少なくとも企業は継続した。

勤務していた企業が無くなる、というこもごもは、年数の経った今から話せることだろう。

その人は、今は銀行とは業態の異なる企業で、
信念を持ってバリバリと働かれている。
辛い経験をしたことのある人は、
働き方にも重みと深みと達観した思い切りがある、
な、と感じた次第。
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2017年01月08日

言われ続ける「企業と社会の利益のベクトルを一致」

研究者の末席に位置する私が、CSR論(企業の社会的責任論)で博士論文を書き、
学位をもらったのは2010年春だ。
我が国でCSR元年と言われたのは、2003年だ。
遡れば、1970年代の公害問題で、企業の経営行動による社会の影響の大きさは
わかっていたはずだ。

なのにも関わらず、今日(2017.01.08)の日経新聞の社説は、
昨年の企業不祥事を振り返ることより
「企業と社会の利益のベクトルを一致させる。今年はそんな年にしないといけない。」
の一文から始まっていた。

なぜ企業は、
企業の経済性の追求は、社会性を担保することが手段であることを、理解できないのか?
私は、それが理解ができない。
企業の非社会的な行動の要因については、経営学系の学会では、しばしばテーマにあげられ、
多様な観点から分析され、提言される。
そうはいえ、企業の経済性と社会性の共存必須は、
冒頭述べたように、過去よりずーーーと言われていることなのだ。

さて、昨年、我がゼミ生が千葉市のCSR事業の一環で、経営者の方を訪問した。
株式会社トライワープの虎岩社長。

CSR活動についてゼミ生が質問すると、
企業が社会のためになることを事業としてするのは当然で、
CSRの有無を問うこと自体がおかしいよね、のようなことをおっしゃったらしい。
(表現は、違うのですが、趣旨はこんな感じ)

全くもって同感!
社長さん、良い顔をしておられる!(中央が虎岩様)
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ゼミ生も、虎岩様のお話を聞いて、良い面構えをしている!

当たり前のことをわざわざ社説で書かなくてもよいような、
そんな世の中であってほしい!ね。
posted by H.A at 15:34| Comment(0) | TrackBack(0) | 研究:経営学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年12月08日

『ビジネスデザインと経営学』

『ビジネスデザインと経営学』(2016)創成社

母校、立教のビジネススクールの15周年記念の書籍。
濱田先生から頂戴しました。

亀川先生の書かれた序章は、校正段階で読ませていただき、
当該ビジネススクールの設立意図を改めて知った次第。

濱田先生は最終章で不正にみる経営者の役割について
書かれています。

じっくり拝読したいと思います。
ありがとうございます。

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posted by H.A at 19:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 研究:経営学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年12月05日

メルカリ体験記

メルカリにはまっていることは、ここでも何度も書いてきた。
私は捨てるよりは活用という資源循環を意図としているので、
サイズアウトや嗜好の合わなくなったことを要因として、
まだ他人様に差し上げても十分快適に使用可能な洋服を
安価で出品するを主義としている。
なので、全く儲からない。
送料差し引くとプラス250円とかの、全く経営戦略論を教えている人間とは思えない状態だ。

他方で購入もできれば安価でと思っている。
これは試着せずに購入するので、半分はしまった!と思うものをゲットしてしまう。
そこで、再度、買い取り価格より安く出品して、結局マイナスとなる。
重ね重ね、我が仕事を疑ってしまう。

どーも私は商売人には向かないようだ。

他のメルカリ出品者を眺めれば、
私のような自宅不用品の資源循環派と、
これを生業にしている業者派に二分される。
前者は値下げ希望にも応じるが、後者は頑としてそれをしないし、
自らルールを設定して、それに則って進めてくれ、といった居丈高な姿勢だ。
それくらいしないと、ビジネスにはならないのだろう。

といったことを講義でも事例として用いながら
需要と供給のバランスや戦略的価格設定など説明している。
と、授業後に男子学生がメルカリについて話しかけてきた。
なんと彼は、中国のメルカリ的サイトで安価に仕入れたものを、
日本のメルカリで10倍くらいの価格にして売っているらしい。
奢ってもらいたいものだ。
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2016年10月09日

一番前の席

今の職場は以前と比べて、研究の時間がそこそことれる。
(だから転職したのだが)

そこで、可能であれば、先輩先生の講義を極力拝聴するようにしている。
学会報告は最先端のとんがった議論になるので、それはそれで勉強する箇所満載であるが、
体系的に学ぶならば、やはり講義を聴くに限る。

昨年度は指導教授の講義を半年拝聴した。
今年も、他の尊敬する先生のご講義を機会あればあつかましく拝聴したいとお願いしている。

その際は、やはり一番前の先が良い。
先生から伝わるものが、後ろの席とは異なる。
伝達される情報は同じだろうが、魂というか熱意というか、そうしたスピリチュアルなものを感じることができる、ような気がする。
この差異は、実はとても大きい。

と、私の講義も、必ず1番前で聴いてくれる学生さんが何人かいる。

私に先輩先生方のような、スピリチュアルなものを出せているか、甚だ疑問であり、まだまだ修行しなくちゃね!と、思う次第。
posted by H.A at 12:23| Comment(0) | TrackBack(0) | 研究:経営学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年03月26日

利益の意味

PHPの月刊誌『PHP松下幸之助塾(2016年 1・2月)』(pp.48−53)に、
明治学院大学の大平浩二先生が、
日本酒メーカー 勇心酒造の徳山 孝社長の経営哲学について書かれている。
大平浩二先生は、経営史や経営哲学の分野において権威の先生だ。

その中に、1億円の利益が上がっても、その1億円は
「生かされている」という想いで行ったビジネスの結果の利益か、
そうでないかには違いがある、と書かれてある。

規範論だといわれても、やはり企業経営(だけではなく森羅万象において)には
哲学や思想や心が反映される。
これを何とか、見える化したいものだ。
企業の財務諸表から、特に支出面から、
こうしたことを読み取ることができれば、いいなと。

勉強したいことが多々あるのに、
時間が風のように過ぎる。
いかん!
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2016年02月25日

一ツ橋大学:M社つながりの先生

友人に誘われ、一ツ橋大学で行われるイノベーションの研究会に参加した。
若手の先生が報告の担当で、約1時間半。
報告途中でも、先生方からガンガン質問され、理論詰めの弱いところを
バシバシ指摘される。
これが研究の醍醐味だな、と久しぶりにこの緊張した空気を感じた。
(私が報告しているわけではないが(笑))

研究は一人でもできるが、こうして人に意見をもらって、より良いものにしていく、ということの
重要性を改めて認識した次第。
友人のおかげで有意義な時間を持たせてもらった。

さて、この研究会で、お会いしたかった延岡先生に初めてお会いできた。
http://hitotsubashiiir.blogspot.jp/2012/08/blog-post_1463.html
先生はM社勤務のご経験があり、ちょうど私が入社した年に退職されているという
すれ違いのM社つながり。
鋭い発言ながら、イントネーションに広島弁の名残があり、緊張の空気の中でなんだか嬉しかった。

延岡先生は、ものづくり、つまり動脈の研究をなさっている。
私はリサイクル面の静脈系統。
もっとちゃんと研究して、動脈静脈の接点を議論できるようになりたいものだ。

今年はとにかく基本に立ち返り、地道に研究する年にする。
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2016年02月21日

酒造りの哲学

とある酒造企業にヒアリング&見学をした。

基本は米と水の質で、最終的な日本酒の出来が決まる。
しかし、その間の手のかけ方で、味がぐっと変わってくる。

話を聴いていると、酒造りは子育てに似ている。
酒や水の質、というのは人にとっては遺伝であろう。
酒造りにおける手のかけ方は、
麹を温かくして甘やかすだけでなく、冷やしてぴりっとさせながら、
しかし目を離さない、といったところ。
子育ても同じで、子供を慈しみ、時に野に放ち、
自立を見守る、となる。

ある程度出来上がると、人間ができることは温度管理。
まさに子育ても一緒。
冬場の受験期の子どもに親ができるのは、暖かい部屋と温かい食事の準備だろう。

火を入れるもの、入れないもの、濁ったままのもの、透明のもの、
酒は多種多様となる。
瓶詰され、ラベルを貼って、日本酒は市場に出ていく。

子どもも多種多様。
身なりを整えて、社会に出ていく。

話を聴きながら、酒造りの奥深さを学んだ。
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2016年02月16日

生活圏の移動から考える その2

引っ越しに際し、引っ越し先を探すのに、昨秋はリクルートのスーモをよく見ていました。
連日、往復の通勤電車で食い入るようにスーモを眺めるというか、
読んでいると、ひどい眼精疲労になったのです。
やれやれです。

ところで、このスーモは便利なツールですが、そこに登録している不動産屋さんが、
誘いの物件を出している場合が多々あります。
これは実際の不動産屋さんの前に貼付してある取り扱い不動産情報も同じ。

すでに買い手や借り手がついているけれども、
人集めのためにウリの物件をそのまま出しているのです。
意図してか、外すのを忘れてかはわかりませんが。

何度も騙されました(笑)
なので、信頼のおける不動産屋さんにお願いをすることになります。

住まいにあまり拘りのない人であれば、
面倒な仕組みをシンプルにした不動産ビジネスモデルでOK。
他方で、私のような細かいことに気になるタイプは、
人力が必要となってくる。
と不動産をめぐるビジネスも将来は二極化されるのでしょう。
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2016年02月14日

生活圏の移動から考える その1

引っ越しは、自らの生活を見直す良い機会と書きましたが、
なにぶん、お金がかかります。

家を借りようと思うと、
家を探すコストも必要ですが、実質的にも
仲介の不動産屋さんに支払う礼金、
そして念のための敷金、
当初二か月分の家賃と、
多くの福沢諭吉さんが手元から離れていきます。

いつだったかな、日経の夕刊に、日本の不動産賃貸は、
そうした費用面はもちろん、保証人(いなければ保険会社で)制度が面倒なので、
特に外国人の方が住むに困る。
だから、もっと容易に借りることができるシステムを作った人が取り上げられていました。

また、ホリエモンが、そのうちアマゾンが不動産を扱うようになれば、
現在の礼金の額より低くなり、もっとシンプルになる、のようなことを
言っていたと何かで見ました。
(うろ覚えです)

確かに!
面倒な仕組みをシンプルにしたビジネスモデルが今は頑張っているのですから
(ネット販売とか宅配とか古本システムとか)
不動産売買や賃貸もその対象になる日も近いかもしれません。
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2016年02月03日

映画「みんなのための資本論」

同僚の先生に薦めていただいた ロバート・ライシュ先生の
映画「みんなのための資本論」。

資本論と言うとマルクスっぽいですが、
原題は Inequality for All.

映画の内容から察するに、すべては不平等 という意味かと思われます。

アメリカの経済社会を分析したものだけど、
中間層が消費の中心なのに、中間層が弱い、上位1%が強すぎ、
ということをデータを用いて、トレンドを追いながら解説していてわかりやすい。

それにしても、日本も皆が自分のことを「中流」と思う中流社会だけど、
アメリカも同じなのですね。

私は、日本における中流は、
目に見えない階層がいくつかあって、皆自分のいる階層の中で「中流」と思っている、
と考えているのですけどね。

ところで、ロバート・ライシュ先生の著書『暴走する資本主義』、
シドニーの出張時に読もうと持参したことを思い出しました。
http://bouchukan.seesaa.net/article/289288908.html
(プールサイドでも飛行機でも、まったく読めませんでした。)
再度、本棚から引っ張り出して、読んでみようと思います。
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2015年12月19日

2015年最後の公式な研究活動終了

日本マネジメント学会の関東部会での報告を、本日してきました。
タイトルは「自動車解体事業の戦略に関する一考察」。
質疑応答併せて1時間と言う長丁場。

今できることは詰め込み、
今後のやるべきことも明らかになり、
報告内容の質はどうあれ、自分なりに達成感でいっぱいです。
金曜日、懇親会を遠慮した甲斐もありました。

終了後は、指導教授の先生と一献傾け、
最近の疑問事項をご指導いただき、
楽しく歓談し、
私の公の研究の部2015年は、終了です。
指導教授には感謝感謝です。

さて、本日配布されたプログラム、
私の名前も、アオブチ先生の漢字も間違っていて、
それもご愛敬。
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楽しかった2015年が、そろそろクロージングに向かいます。
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2015年08月09日

2015夏の大仕事

中央学院大学で開催された三日間にわたつ第25回全国大会 経営行動研究学会が
終了しました。
統一論題の報告も無事終え、
最終日のシンポジウムもミッション遂行。
場を与えてくださった指導教授や諸先輩方に感謝です。

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研究上の課題はありますから、今後頑張るとして、
2015一番大きな仕事終了で、ちょっとほっ。
お疲れ様、私。

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2015年07月15日

区切りその1

今年の4月から昨日まで、火曜日の夜は毎週勉強に行っていました。
18時半から21時40分までビッチリ。
毎週楽しみだったのですが、
ただ仕事で火曜日は毎朝6時に家を出、勉強して帰宅すると23時前。
翌日の水曜日も6時前には起床し、という毎週だったので、
身体的にはハードでした。

なので、火曜日にはいつもこれ。
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そうはいえ、知的好奇心を満たされた楽しい3か月でした。
posted by H.A at 21:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 研究:経営学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年07月11日

眼鏡

スニーカーを買いに行って、つい眼鏡を買ってしまいました。
あ、近眼用ですよ!!!
初めて立寄ったJINSショップ。

とにかくフレームが軽いのがよくてと、ふと店頭の眼鏡を持ちあげたら、軽いこと!
おまけにリーズナブル。
加えて店員さんが非常に感じよい。
さらに、すぐできた!

これまでは別のメガネチェーン店で数個購入しており、
(中途半端な近眼なので、あちこちに眼鏡を置いておくのです。
 車や職場、リビング、鞄の中など)
出来あがりに一週間要するとか、基本料金に必ずプラスされるというのが
当たり前だと思ていた私は、あまりの価格破壊にびっくり!

ここまで JINSショップがあちこちにあって、
何をいまさら。。。という感じではありますが。

せっかくだからとPCメガネ(パソコン用メガネ)JINS PCも購入。
私はPCを見るときは、近眼用メガネは不要なのです。
これで頭痛が解決するならば、また職場用のPCメガネも購入せねばなりません。

それにしても、同社のHPによると
「企画・生産・流通・販売までを自社で一貫して行う独自のSPA方式でコストカットを徹底し、
 大量販売によるスケールメリットと併せることで、
 これまでになかった低価格・高品質を実現」
とのこと。

いまさらながら、興味深い企業です。
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2015年07月10日

「教職員専用エレベーター」に関するエッセイ

面白いエッセイを読んだ。
中条 潮先生の書かれた「『教職員専用』エレベーター」。

そのエッセイの内容は以下。
 
 大学内の「教職員専用エレベーター」。
 顧客より従業員を優遇するのはおかしいとする意見もある。
 しかしこれには理由が2つある。
 @教員には年寄りが多いので、EVから得られる効用が学生より大きい
 A教員が優先されないと外部不経済が発生する。
  授業に学生が5分遅れたら、損失は5分×人数。
  教員が遅れると、損失は5分×受講生数
 よって教員を優先するのは資源配分上の根拠がある。

 ただ、上記は混雑時間帯にのみ該当し、原価費用がゼロの閑散時には学生の使用も望ましい。
 しかし、こうした規制は見張りがいる。
 その管理コストは規制による資源配分是正効果よりも明らかに大きいであろう。
 
 よって、「教職員専用」という張り紙が落としどころだ。

という内容。
公平不公平というのは、立場により意見が相違するが、
こうして理屈で考えれば、納得し溜飲も下がるというものだ。

経済学・経営学の面白味は、こういうところにある。
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2015年06月30日

技術開発のススメ その2

何度も書いて恐縮だが、相変わらず電車は寒い。
食事に入ったお店も寒い。
私が体温を上げる機能がマヒしているのだろうか。。。

できることならば、弱冷車をスタンダードにしてほしい。
数両のうち一両のみというのは、探すのにくたびれる。

これでも私は、暑がりの人の迷惑になってはいけないと
裏地付のジャケットか、ウールのカーデガンを持ち歩き、
適宜羽織るようにしている。
(外は暑いので脱ぐ。)

それでも、まだ寒いと感じることがしばしばある。
そのうち、半纏でも持ち歩くかな。

我々の社会が、原子力発電を使わないようにしようとしている社会ながら、
冷房を使わないことができないのであれば、
人により温度をコントロールするエアコンを開発してもらえないだろうか。
暑い人には涼しいように、普通の人にはそれなりにと。

技術者の皆さん、期待しています。
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2015年06月29日

技術開発のススメ

日経株価が下がったとニュース。
ギリシャの影響とかあるのだろうけれど、
そもそも、日本の真骨頂、モノづくりの成果があって
株価が上がったわけではないのだから、仕方ない。

しかし、ゴパン以来、日本のモノづくりの画期的な面は見えていないのではないか。
その前はプリウスくらいか・・・

我が家の家族となっているルンバも他国の成果だし、
お布団をごーっとやる(名前忘れた)あれも他国だし。

ゴパンを作ったSANYOはすでに無いし
日本国よ、しゃっとせー。

技術者の皆様、まだまだ開発する余地はありますよ。
例えば、
神奈川から千葉まで、すぐに行ける「どこでもドア」。
「たけこぷたー」でも我慢しよう。
雨の日は傘をさすことは甘んじよう。
それでも神奈川―千葉間を15分くらいで移動できるようにしてくれないか。

それから、飲めば飲むほど健康になる、イタリアワイン バローロ。
他国とのコラボや。

それから、5分つかっても1時間くらいつかったような効能のあるお風呂。
時は金なりや。

その他にもまだまだ実現したいミラクルはある。
いざ書くとなると忘れてしまった。

技術者の皆さん、期待してます!
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2015年06月14日

多様性の受容とは何か

昨日行われた経営哲学学会関東部会、
テーマはざっくりいえば、今後の企業の課題。
報告者もコメンテータも司会も全員女性研究者。

非常に面白い議論となりました。

今後の企業に必要なことは多様性を受容すること、という方向に話が行ったところで、
主催のK澤先生より、
「多様性は効率性ではなく、公正性の追求だ」と。
すると別の先生からそうではなく「多様性は区別だ」と。

企業の利益追求という使命の中で、どう多様性を受容するのか、
興味深いところです。
必要でなければ、勇気をもって受容しない、という意思決定もあるかもしれません。
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2015年06月08日

豊島廃棄物処理事業のフィールド調査

先般、豊島廃棄物処理事業のフィールド調査に行ってきました。

私は、使用済自動車を再資源化している企業の研究をしています。
最初は一人で細々と研究をしていましたが、
縁あって、二つの研究会に入れていただきました。

大河ドラマではないですが、「志」をもって集まっている
産官学の皆様との研究会はとても有意義。
その研究会でのフィールド調査です。

豊島には参加企業のご配慮で高松から海上タクシーで移動。
海上タクシーと言っても、小さな漁船。
二隻に分乗して移動です。
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私は屋内におりましたが、甲板にいた人は、雨と波しぶきでびしょびしょ。
それも笑い話にして楽しむ皆様。

豊島に到着後は、皆でお金を出し合ってバスを借り上げ移動。
道はこんな細い道。
悪徳産廃業者は、こうして道なき道を通って、廃棄物を不法に捨てに行っていたわけです。
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現在は香川県主導(費用は香川県と国の負担)で、
不法に投棄された廃棄物の処理と資源化がなされています。
その見学。

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地球資源を地球から掘り出すのも大規模施設が必要ですが、
廃棄物という資源の塊を、それぞれの素材に分類するにも
技術と大規模施設が必要ですね。

地球資源の学びは地球のロマンの学び、
再資源化の学びは人間の品格の学びだと感じています。
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2015年05月04日

日経新聞「ConsumerX 2」に物申す

5月4日日経新聞朝刊の一面下のあたりの
「ConsumerX 2」。
バブル世代の娘息子は、親と買い物に行く、とのこと。

おっしゃる通りだと思う。
が、最後の「マーケティングライター」の女性の方のコメントは信憑性を疑う。
コメントでは「「バブル世代の女性は寿退社が当たり前」
ここまでは良しとしよう。

「夫は仕事に忙しく、愛情の向け先は子供だけだった」
とのこと。
この根拠は何か?

仕事に忙しい夫は、高度経済成長時代からの常だろう。
バブル世代に青春を迎えた世代は、その後のバブル崩壊も経験し、
ファミリーでキャンプが楽しいね♪というお金を使わずに
家族で楽しむ時代も味わってきた。
よって、「マーケティングライター」の女性の方のコメントは
疑問だらけだ。

文章量での制約もあるだろうから、言葉足らずの側面があることも理解できるが、
少なくとも、経済面では影響力の大きい新聞なだけに、
コメントをいただく相手や、
その根拠性には十分気を付けていただきたい。
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2015年02月05日

『ガバナンスと利潤の経済学―利益至上主義とは何か―』

指導教授の亀川雅人先生の新著です。
『ガバナンスと利潤の経済学―利益至上主義とは何か―』(2015)創成社

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これは社会の「あるべき姿」のために、経営学よりも広い経済学的視点で
組織だけでなく国やあらゆる集団のガバナンスについて言及した書籍。
学術書なので、ちょっと難しいですが、時にはこういった書籍を読むのも
脳を指圧してもらうようで良いかもしれません。

ちなみに、ありがたいことに私の書籍も引用してくださっており、
師匠として舎弟への配慮を感じます。
また、推敲の段階で読ませていただいたので私なりに感想を述べたのですが、
つたない感想にも拘らず、まえがきで謝意を書いてくださっており、
これまたありがたいことです。
バチが当たらないように、精進したいと思います。

そして、そろそろ私も新たな本を出したいなあ。。。
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2014年09月10日

ようやく夏休み・・・の気分

この夏の間、私の頭を悩ませていたビッグイベントがようやく終わった。
9月8日、9日と東京富士大学で開催された第31回経営哲学学会全国大会。

私は統一論題の論者としての重責を拝命。
統一論題のテーマは「経営哲学の論理的基礎」。
3名の若手・中堅研究者が報告をし、それに対して重鎮の先生3名様からコメントをいただき、
そのほかの先生方からもご意見ご質問を賜るというスタイル。

私はその「3名の若手・中堅研究者」として登壇させていただいたのです。
こういう場をいただけるというのは、指導教授の存在、
そして私を推薦してくださった学会トップの先生方のおかげと、日々感謝。

よって、浅い議論はできない。
話をいただいたのは6月半ば、そこから自分との闘い。
研究報告内容とにらめっこをし、眉間にしわをよせる毎日。

お陰様で、なんとか昨日任務完了しましたので、安堵・・・
ここ3カ月、読む気になれなかった大好きな小説を読んだり、
ここ3カ月、観に行く気になれなかった映画を観たり、
ここ3カ月、行く気になれなかった旅行に近場でいいから行ってみたり、
したい。

そうはいえ、後回しにしていた仕事がたまっているし、
そろそろ後期も始まるしで、そうはゆっくりできないよう。
それも中年の青春かな。
とにかく皆様に感謝。
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2014年07月22日

チョイモビ体験

自動車をめぐる社会環境は大きく変化していて、
その過渡期にある今は、なかなか楽しい。
その一環であるが、先日、チョイモビなるものに乗ってみた。

チョイモビとは、
「日産と横浜市の"環境と共存できる未来をつくる"という思いから生まれた
新しい移動のカタチ。
 100%電気自動車NISSAN New Mobility CONCEPTをちょこっと 借りて、
 さくっと好きな場所で返せる"ワンウェイ型カーシェアリング"です」らしい。
http://www.choi-mobi.com/

チョイモビとは、100%電気自動車NISSAN New Mobility CONCEPTのこと。

国土交通省の認定制度により、横浜市内でのみ走行が許可されているとのこと。
このチョイモビは昨秋より一年間期間限定で、現在横浜市で実証実験中。
無料の会員登録と講習会が必要。

チョイモビの駐車場が何か所があり、1分20円で乗車可能。
IMG_2999.JPG

レンタカーを借りるほどの距離でもない時、
レンタル自転車の要領で気軽に借りれるチョイモビはなかなか便利。
乗車人数は2名で、後ろは狭いから、大柄な方は乗れないかな。
あと前かがみで乗り込む形なので、腰痛の人も辛いかも。
また窓がないので、雨の日は雨が入るし、暑いときは暑いし、寒いときは寒い。
という注意点はあるが、なかなか楽しい。

車を持たないという選択が、交通インフラの整った都会では可能。
こうした移動手段があると、移動も楽でよいね。

車でないと移動手段のない地方都市では、車は絶対必需品なのですよね。
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2014年02月17日

「広島を訪れる観光者の動向〜宮島・大和ミュージアムでの調査を中心に〜」

時には、仕事の話を。

『中国電力潟Gネルギア総合研究所 エネルギア地域経済レポート No.475 2014年2月』に
寄稿文が掲載されました。

タイトルは
広島を訪れる観光者の動向〜宮島・大和ミュージアムでの調査を中心に〜」。

ご興味とお時間があれば、ご一読くださいませ♪
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2013年08月25日

ご興味があれば、お目通しください。

こちらに、私の研究報告書が掲載されています。
タイトルは、『中小企業の連携によるインテリジェント・デザイン型環境ビジネスの調査』 
(立教大学ビジネスクリエーター創出センター)
http://www.rikkyo.ac.jp/research/laboratory/CBCP/houkoku/2012_awaya_chusho.pdf
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2013年08月09日

人情も大事&一部の機械化も楽しむ、というハイブリッドな生活

いつも車がいっぱいのくら寿司、行ったことあります?
私は、ようやく行ってきました。
(行って初めて知ったのですが)一皿100円が基本の回転寿司なのですね。

入り口で席札を渡され自分で移動、カラオケボックスのようです。

流れているお寿司をピックアップしても良いのですが、
オーダーはタッチパネル方式。
下の写真、ピンクの⇒のとこです。
IMG_0844.JPG

オーダーしてしばらくすると、すごい勢いで商品が流れてきました。
お寿司屋で、天ぷらかい!
IMG_0846.JPG

生魚が食べられない私は、ひたすらガリを食べるか、
生魚以外のものをいただくのですが、
アサリ汁はアサリの量も多く美味しゅうございました。
180円くらいで、これはすごい!
IMG_0845.JPG

さて、食事終了後、どうしたもんかい?と思っていたら、
タッチパネルに「おあいそ」の文字がある。
しぶがき隊もびっくりでしょう。
加えて、取り込み口が!
IMG_0847.JPG

ここにお皿を入れるのですよ。
するとお皿をカウントしてくれる。
食べ終わらなくても、お皿がテーブルの上に並んで邪魔な場合は、どんどん入れていけばよいよう。
IMG_0848.JPG

そうはいえ、スタッフの方が来てくれて、寿司皿以外をカウントされ、レジでお支払。
店内は子供連れの大家族でいっぱい、賑わっていました。
愉しゅうございました。
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2013年06月25日

ターメリック

久しぶりにハウス「ウコンの力」を買おうとコンビニに行ったら、
ウコン系の品数が増えててビックリした。
悩んだあげく、
「ウコン飲料売上高No.1商品と比較し、クルクミン吸収量が3倍。」と
缶の横に書いてあるサントリーの「超ウコン」を買ってみた。

超ウコン.JPG

競合製品との比較広告を、横並びを重んじる日本で行うとは、サントリーもやる〜♪


さて、超効果があったかどうかは、わからない・・・
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2013年05月09日

第5章独立取締役と企業不正リスク管理

共に学位論文を書いた戦友の濱田眞樹人先生からいただいた書籍
『独立取締役の基礎知識』(2012)中央経済社 日本取締役協会編
濱田先生は第5章の独立取締役と企業不正リスク管理 を執筆。

冬に贈っていただいていたのですが、せっかくなのでゆっくり読もうと思っているうちに初夏。
しかし、ゆっくり読んだ甲斐があるというか、ゆっくり読んで面白い本です。

面白いというと語弊がありますが、濱田先生執筆の第5章は、
米国と日本のガバナンス構造の差異を述べ、
正しい企業経営をするために何をすべきか、わかりやすく書かれています。

その対策の一つに、ニュートラルで当たり前の社外の視点の重要性をあげ、
独立取締役の必要性を説いているもの。

独立取締役の議論には、人材が不足だ!とか、外の者にわかるか!
という典型的な反論もあるけれども、
「独立取締役に期待されているのは、コンサルティングではなく、経営者の監視である」
というもの。
なので、「候補者に欠くことはない」(p.150)

おススメ。

さて、読書のお供は、京都土産の茶団子。
独立取締役の基礎知識.jpg
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2013年04月23日

ビジネスの種

NPOというのは、ベンチャーの一つの形だと考えている。
最初はボランティア精神から始まった事業でも、
市場があれば、つまり需要と供給があれば、ビジネス化できると思う。
という私の考えを裏付けてくれる本が以下。

『社会をよくしてお金も稼げるしくみのつくりかた
 ――マッキンゼーでは気づけなかった世界を動かすビジネスモデル「Winの累乗」』
(2012)小暮 真久

とはいえ、著者は今行っているNPO活動は、NPOとして継続するようだ。
こうした書籍の印税で、ご本人はいくばくかの収入があるから、経済的には充足されているのだろう。

さて、著者は楽しい仕事の仕方について、NPOのスタッフを例に挙げながら述べている。
そのポイントは3つ。
@全体感をもって仕事をすること
A誰かのために役立つという実感を持ちながら仕事をすること
B自ら課題を設定し、解決する能力を発揮すること(p.94)
確かになと。
毎日面白くないとうじうじと仕事をしていた20代のころの自分に教えてあげたいものだ。
その頃は、言われても理解できなかっただろうけど。

また著者は日本の企業が世界で意義深い仕事をしていることも、述べている。
アフリカに行けば、一番頼りにされているのは日本の技術と製品。
つまり本業で十分社会貢献をしていると。
ただ、自社が世の中でどう見られているか、
世の中に対してなにができるかを真剣に考えている企業は少ないのではないかと(p.221)。

私の研究しているCSR,これはそもそも特別な概念ではなく、
企業が事業を全うに行うことをさすものであり、
まさにこのことだと思う。
ただ、社会環境は変化し、既存の市場は衰退する。
だから事業を遂行するためにも、新しい市場を開拓し創造しなければならない。
その着手が、人によって方法や表現が異なる。
ブルーオーシャン戦略であり、NPOであり、マーケティングであり、CSRであると。

どこに市場の種があるかは、オフィスにいてはわからない。
やはり、外を出てうろうろして、自分と文化の異なる人と会って、情報を得る、
こうした一見お金にならない活動が、種の発見につながるのでしょうね。
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2013年04月22日

書評書きました

大阪経済大学の論集(第63巻第6号2013年3月)に、書評を書かせていただきました。
http://www.osaka-ue.ac.jp/keidaigakkai/journal/63_1/63_6/

下の方にドラッグすると、私の名前が出てきます。
お時間あれば、お目通しくださいな。
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2013年04月07日

『物語でわかるベンチャーファイナンス入門』

京都産業大学 中井 透先生の、ファイナンスについて易しくわかりやすく書かれた著書。
『物語でわかるベンチャーファイナンス入門』(2013)中央経済社

物語でわかるベンチャーファイナンス入門.jpg

会社を興した卒業生が、大学の先生に相談をするという会話で話が進みます。
届いたその日に、ぱらぱらとめくり始めたが最後、読みふけってしまったほど、
読みやすくわかりやすい。

本書の趣旨が「はじめに」で、真面目に書かれてあるのですが、
本論では中井先生のユーモアあふれるお人柄があふれ出る面白さ。

特に冒頭、卒業生が先生を訪ねた場面。
「相変わらずの若作りで、お元気そうで何よりです」

「お若いですね」ではなく「若作りですね」がシュールで爆笑。
確かに、大学の先生は「若作り」の人が多い。

なお、この「物語」あえて終章はなし。
まだまだ続いて行くから、とのこと。

物語の中の先生は、
「ほんのり甘いヘーゼルナッツフレーバーのコーヒー」と「ジャズ」がお好みとのこと。
ヘーゼルナッツフレーバーのコーヒー、気になります。
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2013年03月17日

いまあらためて、市場の意味を考える

3月16日に明治学院大学で行われた経営哲学学会関東部会に参加。
シンポジウムのタイトルは「いまあらためて、市場の意味を考える」。

まずは、横浜国立大学の三戸 浩先生が、
市場をもてはやす声に疑問を呈し、
次に、(私の指導教授でもある)立教大学の亀川雅人先生が、
そもそも市場とは何かを取引コストを使って明らかにし、
続いて、明治大学の折谷吉治先生が、
金融市場の特性について述べられ、
最後に、首都大学の小泉 徹先生が、
実学のマーケティング視点より市場について検討された、

というシンポジウムであったと私は解釈しました。

つい、日ごろの雑務に流されがちになりますが、
こうした学会にちゃんと足を運ぶことで、
研究の醍醐味を改めて感じることができます。

経営学は、楽しい。

平成24年度経営哲学学会関東部会.jpg
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2013年03月16日

ビジネスの最初

森作りにいそしむボランティア団体、「もりメイト倶楽部」の山本さんと
久しぶりに会った。
http://www.morimate-ch.com/1/index.html
相変わらず、話し上手で元気で精力的で素敵なお姉さま。

もりメイト.jpg

今後は、同クラブ組織を制度にのっとってNPO法人化し、
盤石な体制にするようだ。

それにしても、森の手入れは社会的に必要でありながら、
ボランティア活動で賄われるというのは、いささか問題がある。
こうした活動は、市場化できる可能性があると思う。

日本では、「NPO活動で飯が食える」というのは難しいようだが、
米国では資本家からの寄付により可能であるようだ。
寄付でというのも他力本願的で、誰かに依存することになり、怖い。

やはり、活動に応じた対価をいただいて、社会に貢献する、というのが正しい姿だろう。
そもそも、ビジネスというのは、誰かのために何かをし、その対価をもらうことである。
誰かのための財・サービスが、市場で貨幣と交換される。
すべてのボランティア活動が市場化に値するわけではないが、
森の整備や手入れは、十分市場化の可能性がある。

最近は、「社会的企業」なんて言葉もあるようだが、
企業は、社会に必要とされることをして利益を得ているのだから、
私は、すべての企業が「社会的企業」であり、その言葉の存在自体がナンセンスだと思っていた。

ただ、最初はボランティア団体として活動しはじめた「もりメイト倶楽部」さんが、
正当な報酬をいただき、そこそこ「食える」スタッフが出てくれば、
それは所謂「社会的企業」としての位置づけになるのかな、
と山本さんとコーヒーを飲みながら気づいた。

そのうち、「もりメイト倶楽部」さんが、将来に投資できるだけの利益をストックでき、
人材も集めることができるようになれば、「企業」として自立するのだろう。
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2013年03月12日

ロータリークラブの理念とCSR概念の共通項

少し前の話になりますが、2月に呉ロータリークラブで、
卓話をさせていただく機会がありました。
テーマは、職業奉仕をするロータリークラブに関することが良いとのご所望でしたので、
ロータリークラブとCSR概念の関係性というか共通項について話をさせていただきました。
(CSRとは、Corporate Social Responsibilityの略。
 訳すと、企業の社会的責任 となります。)

その際、ロータリークラブについて学ばせていただいたのですが、国際的な団体ですね。
調べると、世界初の奉仕クラブ団体であり、
200以上の国と地域に33000近くのクラブがあり、会員数は120万人以上とのこと。
日本では、2000を超えるクラブがあり、会員数も9万人弱。

CSRの考え方は「奉仕」ではなくて、
社会に必要とされる財サービスを生み出すことであり、そういった仕事をすることですけれど、
社会が必要とするという点は、同じ。

またロータリークラブの会員の方は経営者が多いですが、資本家でもある。
よって、利益の再配分としての機能も、ロータリークラブが有しているのではないか、
ということなどを、早口で話させていただきました。

私自身、良い学びの機会となりました。
ありがとうございました。

呉ロータリークラブ.jpg
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2013年02月26日

機会損失

通勤途中にパン屋さんがある。
こだわりのパンを提供してくれる美味しいパン屋さんだ。
このお店の開店時間は9時。
これを7時にしたらどうか!と、毎朝思う。

付近はマンションや住宅があり、そこそこの経済レベルの人が住んでいると思われる地域だ。
なので、7時開店にすれば、朝食用に焼き立てパンを買いに来る人がいるだろう。
また、通学や通勤途中の人が、昼食用に買っていくこともできる。

パン屋さんは、現状より2時間程、早起きをしなければならないが、
早起きの価値はあると思う。

と、そこのパン屋さんから意見を求められたら、意見を述べたい。
というか、私が通勤途中に買えるようにしてほしいものだ。
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2012年12月06日

持続可能な社会

広島修道大学で行ってる講義「企業の社会的責任論」も、いよいよ大詰めを迎えている。
先週、今週、来週が、学生による各企業のCSRのケーススタディの発表だ。
昨日、2回目であったが、これがとても面白い。

なぜならば、ケース対象を情報獲得の容易な東証一部上場企業に限定したとはいえ、
私なら選ばないような企業を学生が選ぶことで、新しい発見があるからだ。
もちろん、誰もが知っている日本の代表的企業がケースとなる場合もあるが、
学生の新鮮な視点にかかると、そこに着目したか!というような驚きがある。

2回目ともなると、学生からの質疑応答もそこそこ活発に行われ、
これまた聞いてて楽しい。

それにしても、あれだけ研究した(している)CSRだけれど、
結局は企業が経営理念を全うできるかどうか、ということになる。
ちょうど選挙時だが、各政党がマニフェストを作ったはいいが、実行できるかどうかは別問題だ。
まさに政府の責任をいかに問うかが、選挙する側に求められている。

話がそれたので、閑話休題。
CSRの共通的な理念として「持続可能な社会」「持続可能な企業」の実現がある。
これは、経済学的コストで考えれば、今使うコストが、将来の収益となることを意味する。
将来の収益になるためには、
企業は消費者を持続可能にするための財・サービスにコストをかけなければならない。
「持続可能な社会」と、経済学的コストの関係を、
学生の発表を聴きながら改めて認識した。
(指導教授の亀川先生からしたら、何をいまさら、とお思いだろうが)

腑に落ちたと、感激して講義終了。
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2012年09月06日

経営哲学学会第29回全国大会

経営哲学学会第29回全国大会に参加してきました。
開催場所は、秋の初めも変わらず美しい立教大学。

初秋の立教大学.jpg

今回の学会の統一論題は、「市場の生成と経営哲学」。
初日のシンポジウムは、「市場」とは何か、という本質の議論が行われました。

経営哲学学会シンポジウム.jpg

二日目の午前中は、統一論題報告その1。
テーマは「市場と企業に関する多様性」。
3名の先生がご報告なさり、そのうちのお一人の代表質問を私が行いました。
昨年の全国大会では自由論題で報告をしたのですが、こうして代表質問をするという大役は、
持ち時間5分とは言え、自分の報告とはまた別のプレッシャーがありました。

経営哲学学会統一論題1.jpg

午後は、統一論題その2。
テーマは「グローバル化、インターネット、情報コスト」。

経営哲学学会統一論題2.jpg

学会は、知的好奇心をくすぐられてとても楽しいですね。
同時に、自分の勉強不足も実感できて、これがまた心地よい。
さあ、また頑張りましょう。
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2012年08月07日

良いことがいっぱいありますように

赤坂にあるNINJA AKASAKAが好きで、リピート。
http://www.ninjaakasaka.com/index.html

NINJYA AKASAKA入り口.jpg

サービスをしてくれるのは、皆、忍者。
くノ一(くのいち)もいて、「かたじけない」などの言葉を使うので面白い。
お店の入り口から席までには、お客は忍者修行をすることになっているし、
食事の途中には、忍者がテーブルまで来てマジックショーを見せてくれる。
お料理もヘルシーだし、美味しい。

食事後お店の外に出て帰ろうとすると、
「姫君、待たれい!」と背中から呼び止められる。
(何歳でも、女子を皆「姫君」と呼ぶのですよ、このお店では!)
















ふと、振り向くと、かわいいくノ一さん。

良いことがいっぱいありますように.jpg

嬉しいねえ。

ところで、広島在住の私が東京都心のお店の紹介をするのにはわけがある。
実はこの忍者たち、開店前にはお店の周囲を掃除している。

企業が社会貢献の一つとして、会社回りを掃除するというのはよく聞くこと。
(会社の掃除は当たり前だけれど、近所も、というところが貢献なのでしょう)
掃除を「貢献」としてPRするのはいかがなものかと、常々思っていたのだけれど、
忍者が周囲を掃除をするのは、「貢献」しながら、お店のPRになるし、何より見てて面白い。
一石三鳥ね。

あなたにも私にも、良いことがいっぱいありますように!
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2012年05月02日

大人の事情ではなく『大人の経営学』

敬愛する恩師、亀川雅人先生の最新著書です。
一般向けに書かれた、経営学学問の深淵の解説というところでしょうか。
『大人の経営学-MBAの本質に迫る-』(2012)創成社

大人の経営学.jpg

前半がMBAの必要性、後半が経営学の意義とか位置づけと、二分できます。

小説風にしてあるので、さらさら読めるのですが、
後半の経済学・経営学の叙述は専門的な言葉を駆使した深い内容。
この領域は、先生によく教えていただいたことであり、
懐かしくもあると同時に、曖昧だった点の理解が深まりました。
亀川先生の著書を初めて読まれる方には、この経営学理論は他に無い視点が盛り込まれていて、新鮮に感じられるでしょう。

私にとっては、前半が新鮮で興味深く感じました。
社会人大学院が必要とされる要因には、社会の停滞があるという点、
これは、内田樹先生が提示している最近の教育の課題を生み出した社会の混沌の延長線上にあるものと思われます。
亀川先生には、この社会の変化や停滞の分析で一冊書いていただきたいものです。



ところで、本書の一行目は、主人公が所有していたJALの株が紙切れになった、というもの。
古傷が痛むね(笑)
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2012年04月06日

いいことばかりではないけれど、時にはサクラサクこともあって、よかったなと思う

北島康介選手が、100mと200mでオリンピック出場を決めた。
カープのマエケンが、ノーヒット・ノーランを成し遂げた。
私も、ちょっといいことがあった。

でも、
北島選手もマエケンもこれから。
私もこれから。

どちらかというと「けっ」と思うことの方が多いけれども、
100年前や1000年前の遺伝子に褒めてもらえ、
100年後の遺伝子に感謝されるように、頑張りたい、な。
(福山雅治の「生きてる生きてく」いいね、と思うので、使ってみました)

2012我が家の桜.jpg
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2012年03月26日

おすすめは「序」と「あとがき」

初めての単著『CSRと市場−市場機能におけるCSRの意義―』が,
2012年3月25日に立教大学出版会より発刊されました。
作ってくださったのは,有斐閣。

『CSRと市場』(2012)有斐閣,粟屋仁美.jpg

これは,博士論文を加筆修正したものですが,
趣旨は,資本主義社会はそもそも皆が幸せになる制度であり,
社会の一員である企業が,そのために何をすればよいのか,ということを書いたものです。

考え方も文言も稚拙なところがあり,まだまだで,今後も勉強の余地が多々あります。
しかし,こうして出版できたことに喜びを感じています。

社会科学の書籍ではめったにないのですが,
指導教授の亀川雅人先生に「序」を書いていただきました。
(人文科学では時おりあります)
その文章を,帯にも掲載させていただきました。

「CSRと市場」帯文章(亀川雅人先生).jpg

いろいろな方に感謝の気持ちでいっぱいです。
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2012年01月12日

地球表面上のパラサイト

先日参加した日本ディスクロージャー研究学会では,
午後から,
「東日本大震災後の企業のディスクロージャーの変化と日本経済の再生を考える」
を統一論題として,議論が行われた。

その司会をなさった慶應義塾大学の黒川行治先生が,以前書かれた寄稿文を配布された。
http://www.gispri.or.jp/newsletter/2009/0904-1.html

そこには,温室効果ガス削減を含む地球環境保全問題には、
「環境問題をめぐる3つの対立軸」,
すなわち,地域間,世代間,文明に対する価値観,があると提起されている。
こうした対立をいかに解決していくか,人間の英知が試されていると述べられている。

最後のあたりの文章が,とても面白い。
少し,引用したい。

「地球の半径は6378キロメートル、
 人類を含む生物はその表面10キロメートル、地球の薄皮に生息している。
 地球の寿命や変遷を思えば、
 人類の危機と思える100年の大気の成分変化や化石燃料の埋蔵量減少は、
 存在するものとしての地球にとっては瞬きの中で生じることであり、死活問題ではない。」

そして,そこで我々人間は,「地球表面上のパラサイト」であり,
「大騒ぎをしつつ、解決できないでいるのを『神』は俯瞰していることであろう」。

確かに。
(そこにおける,各個人の悩みなんて,物質として認識もされないであろう。)

とはいえ,その超マクロ的な把握の中で,
各企業がどうすればよいのか,超ミクロな経営行動も試されている。
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2011年12月26日

『経営哲学の授業』

経営哲学の授業.jpg

クリスマスに,上記の書籍が出版されました。
経営哲学学会著で,PHP研究所から出版です。
一般の方に,わかりやすく経営哲学を学んでいただこうという書籍です。

不肖ながら私も,
「ミルトン・フリードマンと経営哲学」の箇所を書かせていただいています。
そうそうたる先生方の中で,身に余る光栄の執筆でした。

この本は2000円でおつりがくる程度の値段ですが,中身が濃い。
野仲郁次郎先生と菊澤研宗先生の対談や,
企業家の経営哲学,他の理論と経営哲学の関係,学術的な見解と,
中身がとても充実しています。
経営哲学学会の重鎮の先生方のお力はすごい!

そうした中での本書の執筆は,私に書けるのかというプレッシャーと,
生みの苦しみを味わいましたが,
フリードマンと対話しながら書いているような,そんな楽しい時間でした。

よければ,どうぞご一読下さい。







今回は,「けっ」とか「なんぼのもんじゃい」ではなく,真面目なお話でした。
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2011年10月02日

商店街に対する所感

2009年夏に、三井不動産からの受託研究で、商業施設について調査し考察をまとめた。
http://bouchukan.seesaa.net/article/127023952.html
その時、面白かったのは、大学生にとって必須なお店は以下。

マック、スタバ、ユニクロ。

これが、いいとか悪いとかではなく、現在の若者にとって上記のお店は、
物心ついたころからある商業文化だ。
だから行った先に、これらがあると安心する。

他方で、先日、私が歩いた尾道の商店街は、そうしたチェーン店はなかった。
http://bouchukan.seesaa.net/article/227531261.html
尾道の昔ながらのお店が、洋装品も食器も文房具屋も健在だった。
尾道駅にミスドを見かけたくらいだ。

尾道の商店街には、尾道の文化があった。


また、呉の商店街のことについて書いたが、
http://bouchukan.seesaa.net/article/228426439.html
呉でしか買えない食べられないブツがある。
巴屋やメロンパンは呉市内にお店をいくつか出しているが、
手広くチェーン店化していない。
だから、私はフライケーキ等を、わざわざ呉市まで買いに行く。

そこには、蓄積されてきた呉の文化がある。


ただ、呉の商店街にはマックとタリーズコーヒーがある。
マックに長蛇の列ができていた。
そりゃ、小さい子には、マックのポテトがいいさ。


各お店が,どの程度の利潤規模を目的とするかによって、
各お店の戦略が変わってくる。

マック、スタバ、ユニクロのような多店舗展開をする市場拡大戦略か、
フライケーキのように、そこでしか買えないという特色を生かした差別化戦略か。
あるいは、三原の八天堂のように、
地元を離れ東京に市場を求めた「木綿のハンカチーフ戦略*」か。

(*1「木綿のハンカチーフ戦略」は、経営用語にありません。
  私が作りました。そのうち一般的に認められるかもしれませんが・・・!)

(*2 八天堂は地元を離れたわけではなく、本社は今でも三原ですが、
  広島市では販売個所が無く、広島県在住の私が、同社のパンを買うのは、品川駅です)


どちらにしても、各お店である企業が、自社の経営哲学を確認して、
それを軸として戦略立てることになる。
こうしたことは、私が、しったげに書かなくても、すでにどこもなさっている(と思う)。



さて、少し違うけど、類似の話。

後期の講義「マーケティング論」では、昨年同様に、
広島の大型商業施設「アルパーク」にご協力いただき、学生がフィールド調査を行う。
この様子は、おいおいブログで書いていきたいと思うが、
昨年度の講義経験より、研究ノート「大型商業施設(アルパーク)の市場創造*」を今夏に書いた。

(*1 論文にするには、先行研究のレビューが不足と判断し、研究ノートにした。
    先行研究についていえば、大型商業施設を対象とした研究は少ない。)

(*2 査読で通れば、来春発行の『比治山大学短期大学部紀要』に掲載される)

大型商業施設の戦略と、商店街の戦略は、似て非なるものであり、
非のようで本質は同様ともいえる。
のようなことを、モリスのラーメンを食べながら、考えた次第。

そのあたりも明確にしながら、論文にします。
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2011年09月10日

費用(経済学的コスト)と市場創造

たまには真面目な話。

先日、経営哲学学会の全国大会で
「社会的課題の市場化・事業化」というタイトルで学会報告をしました。

これはこれまで存在しなかった市場を、自ら創造し利潤につなげる企業の戦略性を
コストの視点から考察したものです。

事例として考察したのは潟Gフピコ。
ここの環境対策室の松尾室長様には、本当にお世話になりました。
8月に、事実確認のために、再度訪問したいと突然に言ったときにも、快諾してくださり、
「できる限り協力しますからね」と熱く語ってくださったのには感激しました。
ありがとうございます。

もとい。
現在の私の研究テーマは、
市場創造、戦略、そして経済学的コストというキーワードで示すことができます。
なんとなく、自分のスタイルも固まりつつあります。

経済学的コストは、博論執筆の際に指導教授の亀川先生から頂いたテーマですが、
今になってこの概念の深さが、しみじみと分かってきました。
コストが無ければ、企業には収益はない、利潤にも至らない、
しかし、コストは、その使い方如何で、冗費にも投資にもなる。
ダイナミズムも絡む。
非常に興味深い概念です。

今回の報告では、新制度経済学派の所有権理論を援用し、
所有権の分散によるコストの分散が戦略であるということを論じました。

博論執筆後の、博論の研究を発展させてのオリジナルで新たなテーマだっただけに、
他の先生方から、どういった意見をいただけるか楽しみでした。
他の先生方からのご意見を総括すれば、
方向性としては間違っていないようですし、
今後の発展に通じるさまざまな示唆をいただきました。

報告終了後の安堵感も落ち着き、改めて持論を振り返れば、
まだまだ稚拙だし、詰めの甘いところもある。
ささ、思考熟考の波をまた泳ぎましょう。
(これが苦しいのよ、でも楽しいのよ)
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2011年08月06日

石鹸−あきらめないで〜

今朝、8:15にテレビの前で黙とうをし、
その後、甲子園の開会式をテレビで観た。
あっつい中での選手たちの一斉行進は、
日本の底力が感じられ、私は体が熱くなって、汗だくになった。
仕方がないので、保冷剤を挟んだタオルを首に巻いている。


さて、今日の本題。
ゴミとして捨てられているものを、
他に活用しようという企業のビジネス戦略は、
あちこちで見られるようになった。

特によく耳にするのが、石鹸化。
例えば、竹、牡蠣の殻、植物(ハーブね)など。
すでに茶葉や火山灰や炭、酒などは商品化されて、
「あきらめないで〜」とCMで流れている。

となると、今以上に石鹸の需要はあるのだろうか。
気になって調べてみた。

日本石鹸洗剤工業会 (JSDA)のデータ。

http://jsda.org/w/00_jsda/5toukei_c.html

固形石鹸の需要は減少しているようだが、
シャンプーなどの液体も含めると増加している。
今後は、アジア・アフリカ方面への輸出も視野に入れれば、
石鹸類の生産は増加するかもしれない。

ちなみに、インドではアーユルベーダの石鹸がホテルに置いてあったので、
日本技術の特色を生かしたブツが良いかも。



気づくと、私の手元にも、試供品としてこれだけ石鹸がある。

石鹸たち.jpg

左上はハーブ、左下は茶葉、
右の黒いのは「炭」と「泥」と「茶」と三種混合だ。
女性の美への執着が、需要となり、こうして商品化されている。
あきらめないで、がんばろう日本。











【蛇足】
わざわざ加筆することもないのですが、念のため。
最後の「がんばろう」は、
・日本の技術を駆使した石鹸類を活用して美しくなるのを頑張ろう!
・唯一の被爆国として平和の実現を頑張ろう!
・甲子園で頑張っている球児たち、この夏を頑張ろう!
・そして、あっつい中、このブログを読んでくださっているあなた、
 目の前のいろいろを頑張ろう!
など、いろいろな頑張ろうが含まれています。


*ご助言により、すでに日本酒も石鹸化されていることを付記しました!
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2011年04月15日

ふりかけ

朝、お弁当を作っていて、以前もらったふりかけのことを思い出した。
同じ学科の先生が、田中食品株式会社とふりかけを共同研究していることから、
おすそ分けしてもらったものを、おさめたままだった。

よく見てみると、じゃん。

戦艦大和ふりかけ.jpg

私の好きな、戦艦大和が!
その他にも船好きにはたまらない赤城、長門、陸奥、武蔵。
裏面には其々の性能まで記載されてある。

戦艦大和が好きなのは、決して戦争賛美をしているわけではなく、
当時の英知が結集している戦艦に、
当時の日本で最も賢かったであろう人の集まりである海軍の悲哀が感じられるという矛盾が、
気になるからなのです。

わかりやすいところでいえば、何しろ戦艦大和には、
エレベーターもクーラーもついていたというのですから。
(今では当たり前の技術ですが、当時の日本では最先端です)

そうした賢い人たちが、なぜ戦争をしたのか。

技術と知識(知能)の矛盾、この理論的な分析については、
慶應義塾大学の菊澤研宗先生が、
「組織の不合理」として多くの書籍に書かれています。
完全合理性ではなく限定合理性を持つ人間が、
自分に降りかかる取引コストを最小限にしようとする、
いたって合理的な判断により結果的にもたらされる「不合理」ということ。

菊澤先生は上記の矛盾を「不合理」と称され、
立教大学の亀川雅人先生は、「市場の失敗」を援用し「組織の失敗」と称されます。
こうした相違も面白い。

現在、毎日のようにニュースで報道される某企業のことも、
同様の不合理や失敗や矛盾が存在しているのかもしれません。
(真実がわかりませんので、推測です)




ふりかけの話から、組織経済学の話になりました。

ちなみに、ふりかけは、
大和、赤城、長門、陸奥、武蔵、どれも同じ味です(笑)
posted by H.A at 21:06| Comment(2) | TrackBack(0) | 研究:経営学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年12月07日

『経済古典は役に立つ』は役に立つ

『経済古典は役に立つ』(2010)光文社新書 竹中平蔵著

メッツ駒込朝食と新書.jpg
(先日の出張の朝食と共に)

著者が,「あの人は〇〇派の人だ」とレッテル貼りに終始する一般的な社会風潮に疑問を持ち,
アダム・スミスはじめ経済古典を書いた研究者たちが,
なぜそういう主張をしたかの理由を
研究者の人生や考え方,理論と共に説いた本。
研究者たちは,当時の社会問題を解決するために理論を主張した,ということを述べている。

よって,その時の理論をそのまま,現在に当てはめるということは不適切である,
しかし,賢い人は,その理論を適宜応用できる,ということを竹中先生は書かれている。

この本は経済学的に深いのに,非常に読みやすいし,わかりやすいし,面白い。
各人の研究を経済学研究の全体の流れで把握した上で、
各人の主張を述べているからだ。

取り上げられている研究者は,
アダム・スミス,
マルサス,
リカード,
マルクス,
ケインズ,
シュムペーター,
ハイエク,
(私の好きな)フリードマン,
ブキャナン。


お勧めです。
亀川先生がよく引用なさるシュムペーターが気になりながら,きちんと学んでいなかったことを後悔。
シュムペーター,勉強してみよう!



ここで,竹中先生の「おわりに」の文章を引用しておきます。

 経済運営の基本は,スミスの指摘のように,やはり市場の“見えざる手”を活用することである。
 これなくして,経済運営はありえない。
 同時に,ときにケインズの言うような大胆な政府介入が必要な場合がある。
 これをためらってはならない。
 そしてその背後で,つねにイノベーションが必要であり,企業も一国経済も「成功のゆえに失敗する」という教訓を忘れてはならない。
 まさにシュムペーターの指摘である。
 また,あくまで自由を基本に,政府が肥大化するリスクを避けるための絶えざる工夫が必要だ。  ハイエク,フリードマン,ブキャナンの警告である(p.222)。
 


新大和朝食と新書.jpg
(無茶苦茶空腹で食べたきつねそばと共に)
posted by H.A at 18:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 研究:経営学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年11月13日

食べて、学んで、歩いて

今回の記事のタイトルは、
ジュリア・ロバーツの映画「食べて、祈って、恋をして」をもじってみました。
http://bouchukan.seesaa.net/category/658356-1.html


今日の午前中は、どうも頭が痛い、体中がこりこりだと、
体調の悪さを家族に訴えながら、ごろごろ。
しかし、「よっこいしょういち」と準備をし、外出。

まずは、
【食べて】
先般、S田姉さんが連れて行ってくれたお店のパスタが忘れられず、ランチをしに、再訪。
http://r.gnavi.co.jp/y021000/

ランチで再訪.jpg

家で真似て作っても、どうもうまくいかない。
パスタが粉っぽくなる。
やっぱ、ここのパスタはおいしいと、満足、満足とお腹をさすりながら、平和公園へ歩いて移動。

平和記念公園.jpg

この時期、修学旅行の若者が多い。

【学んで】
実は、平和公園内にある広島国際会議場で、
広島大学大学院社会科学研究科マネジメント専攻の創立10周年の
記念講演会及びパネルディスカッションが開催されるので、
部外者ながら参加申し込みをし、聴講しに来たわけです。
催しのテーマは、「アジア市場にどう挑む、日本企業」。

最初に、神戸大学大学院経営学研究科 教授 加護野忠男先生より、
基調講演「グローバル化の中での日本企業の復興ー日本企業、復活の手がかりを探るー」
がありました。

加護野先生は、日本企業が元気を失った理由として以下の6点をあげられました。
 @会社統治制度改革の失敗
 A金融制度改革の誤算
 B使命感を失った理由
 C新しい競争相手の出現
 D主力市場の成熟化
 E経営(マーケティング)軽視

議論の前提となる企業観が、加護野先生と、私が師事した亀川先生の論とは異なるため、
解釈の異なる点もあったのですが、
やはり日本を代表する経営学者のお一人である加護野先生のお話は、
含蓄があり、引き込まれてしまいました。

続いて、東レ株式会社 専務取締役 斉藤典彦氏より、
「東レのグローバル戦略」、
マツダ株式会社 常務執行役員 山田憲昭氏より、
「急拡大を続ける中国自動車市場の分析とマツダの中国戦略」
の講演。

特に興味深かったのは、以下のマツダの説明です。
 中国自動車市場の自動車の購入年齢は、平均34歳であること。
 これは、米国だと50歳、日本では48歳であること。
 中国の自動車購入最多年齢層は30歳から34歳であり、その次は25歳から29歳であること。
自動車購入にあまり興味のない日本の若者とは、違いますね。


広島大学マネジメント専攻10周年記念.jpg

パネルディスカッションの前には、失礼したのですが、
有意義な時間を過ごせたからか、体の奥底からエネルギーがわいてきて、
そのエネルギーの持って行き場がなくて、広島国際会議場から広島駅まで、
【歩いて】

朝の体調の悪さがウソのようです。

そして、
TBS のドラマ「SPEC(スペック) 〜警視庁公安部公安第五課 未詳事件特別対策係事件簿〜」 の録画を見ながら、餃子を
【食べて】
と振り出しに戻るわけです。
posted by H.A at 21:23| Comment(2) | TrackBack(0) | 研究:経営学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年10月17日

マツダとフォード

柔ちゃんが、引退を表明し、フォードがマツダ株を売却することを決めた。
(柔ちゃんには、長い間、元気をくれてありがとう、と言いたい。)


1979年にフォードはマツダに25%出資し、
1996年にはその比率を33.4%に引き上げ、筆頭株主となった。
当時のマツダ内の空気は、動揺、期待、不安の入り混じった何とも言えないものだった。
受け止め方は、年代や立場によっても違った。
それでも、寄らば大樹ではないが、企業の存続の安心というものは根底にあったと思う。

今回の売却方針の公表はどうだろう。
株の売却先にもより、提携先もかわってくるだろう。
環境対策車開発が必須の今、マツダ一社だけで、研究開発を進めれることは難しいだろうし。

今回の一件で、日々状況が変化することを改めて認識させられた。
企業も、ワーカーも、自立・自律で、何があっても揺るがない体力を持っておかないといけない。


今回の一件を株式会社制度から見てみると・・・
株式会社制度においては、株主は経営者を監視する役割を持つ。
マツダ(特に経営者)から見れば、その株主が去るというのは、どういう意味を持つのだろう。
フォードとしては、自らの株主に報いるために、投資先を吟味した上での決断だろう。
この場合、投資先だけではなく、提携先でもある。
???
わからなくなってきた。
これは、視座(株式会社論か、戦略論か)を明らかにしたうえで考えないと、混乱する。
ゆっくりと考えてみたい。


それにしても、株式会社は資本を集めるのに、非常に効率的な制度であるがために、
資本を集めるだけの企業の能力が求められる。
今回の一件は、マツダ株がどこに売却されるのか、動向を見守りたい。
posted by H.A at 09:55| Comment(3) | TrackBack(0) | 研究:経営学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年09月19日

製造業と雇用

先般訪問した中国経済産業局の方の話を聞きながら、改めて
製造業は今後製造拠点を徐々に海外に移す方向に向かうことを認識した。
海外での生産、販売が今より盛んになれば日本企業も潤うだろう。
しかし、少なくとも製造業においては、日本での採用は今ほど必要なくなるだろう。
経済の活性化が国内の雇用に繋がらないというこの不条理。

うーーん。

ドラッカーは、ポスト資本主義の主要な生産手段は、今後「知識」となると述べている。
そのうえで、
ポスト資本主義社会における経済的な課題は、
知識労働と知識労働者の生産性の問題である。
ポスト資本主義社会における社会的な課題は、
ポスト資本主義社会の第二の階級たる人々、
すなわちサービス労働者の尊厳にかかわる問題であるという。

ドラッカーは、先進国においても労働者の多数を占めるサービス労働者は、
知識労働者となるための必要な教育が欠けているとする。
(『ポスト資本主義社会 21世紀の組織と人間はどう変わるか』(1993)ダイヤモンド社
 P.F.ドラッカー、訳:上田惇生・佐々木実智男・田代正美、pp.32−33)


というか、知識労働者自体が希少な存在で、だからこそ価値創出の源泉となるとドラッカーは考えているようだ。


過去には、その質の差はあるとしても、多くの若者はサービス労働者として社会に出た。
(私もそうだった)
社会環境の変化で、サービス労働者としての活躍の場が少なくなる目の前の学生たちに,
生きる力、つまり働く力を養成するためには,どうすべきなのでしょうね!?
posted by H.A at 18:31| Comment(0) | TrackBack(0) | 研究:経営学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年09月18日

ISO26000勉強会

広島市企業等社会貢献員会が主催するISO26000のガイダンスにゼミ生と一緒に参加した。
講師は,産業界代表としてISO26000策定に関わっておられる損害保険ジャパン 理事CSR部長 関 正雄氏。

学生にとってはまだ夏休みなのに,よく参加した!えらい!(教員バカですみません)

ISO26000ガイダンス.JPG

2時間に及ぶ講演が終了した後,
場を変え,関氏と同委員会に所属する企業のCSR担当者とで情報交換会が行われた。
私もオブザーバーとして参加し,意見や質問をさせてもらった。

企業の方からもCSRに関する現在の取り組み状況など情報提供がなされたが,
その中で次のような意見があった。
ようやくCSRブームがおさまり,
企業独自のやり方でCSRに携わることができるようになったこの時期(2010年12月)に,
こうした規範が発行されると,また考え直さなければならないのではないか。

関氏はその意見に対し,このISO26000は,活動の検証に活用すればよいのであり,
そう難しく受け止める必要はない,
企業がCSR経営を行っていることを慢心しないツールとして使えばよいのですよ,と答えられた。



その会合に参加している企業は,大企業であり,CSR経営に熱心な企業ばかりだ。
よって,ISO26000の項目と現在の活動を照合しても,遜色ないことをしていると思う。
ただ,CSRの定義が曖昧であるがために,企業の担当者の方も不安に思われるのであろう。

CSRとは,当たり前のことを当たり前にして,利潤を求めることだ。
ISO26000のような規範は,何が当たり前を明確にするために存在するのだと思う。
ただ,そうした活動を明文化し,情報開示しないといけないところが企業にとっては,工夫が必要なところだ。
一部の最適が,他では不都合になり,全体最適につながらないこともあるからだ。
だから,ステークホルダー議論が生じる。
posted by H.A at 05:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 研究:経営学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年09月17日

医工連携の研究

先般、ある事柄のヒアリングに、中国経済産業局を訪ねた。
応対してくださった参事官の方が、産業クラスターが専門ということで、
自動車クラスターについて話が及んだ。
中国地方には、広島と防府にマツダの工場、岡山に三菱自動車の工場がある。
全国に占める中国地方の自動車産業の出荷額は2007年時点で7.3%、従業員数は7.2%と、
1割にも満たないところが、ちょっと寂しい。
中部地域はそれぞれ47.4%、39.2%だから、企業の規模の違いは推して知るべしだ。

そうした差がある中で、中国地方もがんばっていて、がんばりの一つとして、
平成22年度より、広島大学を中心とした医工連携・先進医療イノベーションの拠点ができるとのこと。
人間工学研究のテーマとして進行中のものとしては、
視認性の良いコクピットや、快適音響空間、最適姿勢シートなどがあるらしい。
こうした過去の研究をもっと発展させ,
例えば運転中に居眠りしそうになったら起こす機能など、
開発課題や実現可能なテーマに取り組むらしい。
http://www.chugoku.meti.go.jp/

というようなお話を伺いながら、大学の講義室にも、この人間工学を応用できないかと思った。
授業を聞いてて、眠たくなったら起こす機能が椅子についていたら便利だろうなあ。
また、講義内容以外のことを脳が考えないようにする機能や、
私語が不可能な空気作りとかあれば、静かで学びに適した空間を持てるだろう。

ということを考えていたのだが、ちょっと待てよと考え直した。
学生の皆様に、そこまでして勉強していただく必要はない。
学生の学びたい意欲と意識が当人にあれば、学びに適した空間はおのずと作られるはずだ。


















(などということを自分の大学時代は棚に上げて言ってみる。)
posted by H.A at 06:03| Comment(0) | TrackBack(0) | 研究:経営学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年08月28日

学会報告の準備

9月冒頭に石巻で行われる日本経営学会で報告をするため、準備をしている。
報告内容は、昨冬提出した博士論文の一部であり、
テーマは、
「市場におけるCSRの意義 −市場別 社会的費用の私的費用化の視点より−」とした。

3月のビジネスクリエーター学会ではCSRを戦略的に行うことによる利潤実現への貢献に着眼したが、
http://bouchukan.seesaa.net/article/145375687.html
今回は市場原理におけるCSR概念の考察に焦点を当てている。

CSR研究は活発であるが、統一したCSRの定義や解釈はない。
しかし、多様な論者が主張するCSRの本質はほぼ同一であると思われる。
論者の立場や論じた時の社会背景の相違などで、論点や切り口、そして表現方法が異なっているのであろう。
よって、今回の報告は、そうしたCSRとはいったい何なのかを、市場原理より接近し、
CSRがどのような機能を有し、どのような意義があるのかに言及するものだ。



昨日は広島大学の大学院後期課程で学ぶSさんに報告内容を聴いてもらった。
小心者なので、不安で仕方ないからだ。
Sさんとの時間により、曖昧な個所が明らかになり、表現を考えなおしたりした。

博論の焼き直しであはあるが、今回の準備により、
指導教授の亀川雅人先生が提示してくださった理論への理解が、改めて深まったように思う。
というか、自分自身が理解しきれないまま書いていた個所があった(おそらくたくさん)ことに、これまた改めて恐縮してしまう。
また、この博論は我が博論ながら、今後まだまだ研究できる理論や材料の宝庫だと思う(指導教授のおかげで)。
今回の報告の準備の最中にも、着手したい論点が明確になった。
報告終了後は(比治山大学の紀要論文を書いた上で)、その研究を進めたいと思う。


暗黙知(ここでは「頭の中でぐじゃぐじゃ考えること」の意味)を
形式知(ここでは「他人に伝えることができるように論理的に文字や口頭表現でまとめること」の意味)にすることは、
労力を要し難しい。
訓練と慣れしかないのだろうな。
posted by H.A at 07:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 研究:経営学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年07月30日

自分の仕事の話をするということ

自らが,リスク負担をし,責任を負う覚悟をして仕事に取り組んでいる人の仕事の話は,聞きごたえがある。
なぜなら,溢れんばかりの情熱が感じられるからだ。


そうした仕事の仕方をする人が,共通して必ず使う言葉がある。


それは,「提案」。


「提案」をするためには,関連知識や技術に精通し,情報を収集し,目的と手段を明確にし,何をするべきかを考えた上での発想力と実行力が必要だろう。

シュンペーターはイノベーションを
「社会的に大きな変化をもたらす自発的な人・組織・社会の幅広い変革」
と定義している。

上記の「提案」そのものが小さなイノベーションであり,
この小さな提案の積み重ねが,
シュンペーターの言うイノベーションにつながるのだろう。



















私は無駄にさめた人間なので,
熱く語る人の話を聞きながら,感銘を受ける。
同時に,不平不満ばかり言って,おまえは何をしているのだ!と
深く反省をする7月の終わり。
posted by H.A at 05:13| Comment(0) | TrackBack(0) | 研究:経営学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年05月19日

思考を深める

今更のようで恐縮だが,
最近,社会人類学者で東大名誉教授の中根千枝先生が気になって仕方がない。
膨大な数の書籍や論文を書かれており,
それらをすべて読むことは無理だ。
だけどちょっと気になって,次の論文をとりよせてみた。

「私の生き方(348)"思考"を深める--FAXやEメールは研究の邪魔」
『公研』 37巻2号(1999), pp.38-53, 公益産業研究調査会

これは「私の生き方」とテーマづけられたインタビュー記事であり,
(とりよせてわかった)
中根先生の人となりが,少し伺える。

お父様が北京で弁護士をなさっていたため,
小学校6年から北京に数年住んでいたこと。
中央アジアの勉強をしたいと思って東大に入学なさったこと。
インドでの調査の方法はインド人の研究者から学んだから,インド式であったこと。
(つまり,調査にはサーバントが何名も帯同され,テント張りやクッキングはしてもらえて快適)
その他,ロンドンやらローマやらで研究なさったこと・・・

読めば読むほど,THE 研究者 だ。

最後に,自宅ではFAXやメールは受け取らない(設備を整えていない)と書かれている。
(もちろん,この記事は1999年なので,今はどうかわかりませんが。お年もお年なので,何とも言えませんが。)
なぜなら,研究の邪魔だと。
情報のやり取りよりも,思考を深めることに時間を費やしたい,と。




確かに。
私も,こんなブログを書いてちゃいかんな。
posted by H.A at 05:22| Comment(0) | TrackBack(0) | 研究:経営学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年04月02日

ビジネスクリエーター研究学会での報告

先般,標記の学会で博論の一部を発表した。

http://wwwsoc.nii.ac.jp/bcs/taikai.htm

タイトルは,
「費用の視点におけるCSR概念−動態的CSR,静態的CSR−」

今回の発表の準備において,
論文執筆時には盲目的になっていて見えなかったものが,
いくつか見えてきた。
また,肩の力を抜いて理論を見返すことで,
改めて理解できた概念もあった。
コメンテータからも非常に湯意義な質問や意見を多々いただき,
考察の曖昧な箇所が浮き彫りになったこともありがたかった。

そういった意味で新たな発見満載の学会発表だった。

タイトルを
「超過利潤とCSR」とか「ビジネスクリエーターに寄与するCSR」
あたりにしたほうが良かったかなとも思う。

にしても「CSR」の有するイメージが強すぎて,
自分の理論を他者に真に理解してもらうのが,なかなか難しい。
(ということも再認識した)
理解してもらうためには,
口述の説明ではなく,数式モデルで理論を表すことも解決策の一つであろう。

また,利潤概念や利潤と費用の均衡についても,もっと研究したい。

ゆっくり考えたり勉強したりしたいのだけど,
あれから新年度の準備に時間がとられ,
そうこうしているうちに4月になり,昨日から新年度のオリエンテーションも始まった。
今日は入学式だ。

再来週あたりには落ち着くだろうから,またウンウン唸ってみよう。
posted by H.A at 06:11| Comment(0) | TrackBack(0) | 研究:経営学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする