
東大の社会学者の上野先生の著書。
配偶者がいても、子どもがいても、
配偶者と離別(死別とか離婚とか)し、子どもも巣立つと、
結局一人になる。
その時に、所謂「負け犬」(除:パラサイトシングル)の一人暮らしのテクが役立つよ、という趣旨で書かれた本。
興味があって、読み始めたのだけど、私にはまだ随分早いな、と感じ、
制度などが書かれている途中あたりは読み飛ばした。
「一人の(老後は)淋しくない」としきりに書かれている。
何度も繰り返してあるので、
淋しいよ、という悲鳴が行間から読み取れるように感じた。
なので、読んでて辛かった。
という感想を、もしご本人に言ったとしたら、
本意を読み取れていない、とご立腹なさるだろうが、仕方ない。
ただ、この本を読みながら、自分が「死ぬ」ということについてちょっと考えた。
あの世にいったときに、
私を待っていてくれるであろう先に逝った人に、
この世の話を面白おかしく話せる土産話をストックしとこう。
あの世では、あとから来るであろう優しい人のために、
住む家を調達しとかなきゃ、
とか考えていると、
どちらの世も忙しい。。。