高田郁さんにしては珍しい現代小説『ふるさと銀河線」(2013、双葉文庫)。
タイトルにあるようにいろんな故郷を描いた短編集。
進学時に故郷に残るか、可能性を求めて別の地に行くか悩む少女に対し、
大人が言う言葉。
故郷って、人間にとっての心棒なんだと思うんだ。
その人の精神を貫く、一本の棒なんだよ(p.134)。
先般のNHK「ブラタモリ」は、タモリさんが広島県は呉市をぶらぶら。
「呉〜“戦艦大和のふるさと”呉はどうできた?〜」
お父さんが生きていたら、喜んで同番組を見ていたなと思いつつ、
懐かしい故郷の呉の様子をテレビ越しに眺め、
知らなかった地理や歴史を学ぶ。
心棒なんだな。
「辛抱」を教えてくれてるのかも。
2021年01月25日
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