『みをつくし料理帖』を書かれた高田 郁さんの江戸時代小説、
『出世花』(2011)と『蓮花の契り 出世花』(2015)ハルキ文庫。
主人公はお縁ちゃん。
『みをつくし料理帖』と同様、少女から妙齢の女性へと成長する様を描いたもの。
職業は料理人ではなく、
死者の弔いを専門にする「墓寺」で湯灌場を手伝うというもの。
なかなか難しい仕事ながら、真摯に取り組むその姿に周囲が心打たれる。
人生の分かれ道で、私ならこちらを選ぶね、と思う必ず反対をお縁ちゃんは選ぶ。
なんと、我が心の汚れたことよ。
あとがきにの作者の高田さんの言葉が、汚れた心に響きます。
「あなたの悲しみに、この物語が届きますように」
さて、
ここのところ、心はいつも江戸時代。
電気の無い江戸時代の生活を推測しながら、
人の三倍寒がりで、腰が悪くて肩も痛い私は、
資本主義社会の科学技術の進歩に深く深く感謝するのです。
2021年01月25日
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