2021年01月11日

心星ひとつ

最近、楽しみに読んでいる小説『みをつくし料理帖』。
 第2巻 「花散らしの雨」
 第4巻 「今朝の春」
 第5巻 「小夜しぐれ」

第6巻は 心星ひとつ。

NHK,民放、映画と、同小説は動画化されているようだが、エンタメ好きな私ではあるが一切見ていない。
なぜなら語彙の力を味わっているから。
例えば、

 雨の乏しい梅雨から、境目のないまま夏となり、じりじり煎られながら大暑を過ぎた(p.10)

 月の出の遅い夜だった(p.114)

こうした微妙な時間の流れの描写は、動画では難しい。
色や音で示せないからだ。

また新しい大きなお店を、と二か所から言われて悩む主人公 澪ちゃんに対し、
75歳のりうさんがかける言葉。

 与えられた器が小さければ、自分の手で大きくすりゃあ済むことですよ(p.122)

 精進を続ける人に「ここまで」はないんですよ。
 「ここまで」かどうかは、周りが決めることではなく、自分自身が決めることでしょう(p.123)

こうした言葉も、動画だと、見る側の演者への興味関心で印象が異なる。
活字だけだと、自分の心が受け止めて解釈できる。

そんなこんなで、楽しい読書の『みをつくし料理帖』。
とはいえ、これ、静かな文章ながら泣かせる。
私は、おいおい泣きながら読んでいる。
posted by H.A at 19:00| Comment(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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