2021年01月08日

小夜しぐれ

最近、楽しみに読んでいる小説『みをつくし料理帖』。
 第2巻 「花散らしの雨」
 第4巻 「今朝の春」

第5巻は「小夜しぐれ」。
江戸時代に、季節の移り変わりを大事にし、
その季節のものを愛しみながら食していたありさまが、読み取れて、
夢中になって読んでいます。

ドラマや映画の動画も良いけれど、
活字の言葉や、行間から、想像をたくましくしながら読み進めるのも、なかなか楽しい。

主人公 澪ちゃんと同じ「みお」の美緒ちゃんが、
恋心を諦めて、親の薦める人と結婚した夜の雨の様子が以下。

 弱く、強く、時に止み、また降り出す。
 それは思い切りのよい通り雨ではなく、
 寒中に聞く時雨の音に聞こえた。
 迷いながら、躊躇いながら、新たな道を選んだ美緒の零す涙のような、小夜しぐれだ(p.238)。

雨の叙述に、美緒ちゃんの切ない気持ちと、
美緒ちゃんを慮る澪ちゃんの優しさを感じるのですよ。

で、小説に出てくる魚で、時折読めない漢字があるのは内緒。
posted by H.A at 19:00| Comment(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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