第二次世界大戦後の香港が舞台。
夫は戦死してしまった中国人と英国人の両親を持つ勤務医の女性ハン・スーインと
シンガポールに妻のいるアメリカ人特派員マーク・エリオットとの恋の話。
中国の政治的問題、朝鮮戦争の勃発などの時代背景があり、悲しい結末。
そうしたストーリーをエンターテイメントとして楽しみつつも、
ハン・スーインの自伝(実際はベルギー人と中国人のハーフ)をもとに映画化されたとのことで、
当時の価値観を推察。
ハーフで生まれるというのは、当時は節操がないと思われていたらしい。
また中国の家族制度、香港をめぐる中国とイギリスの関係、マスコミや医者の社会的地位の高さなども
なるほど!と。
どこの国で生まれたかのアイデンティティの模索は、
島国日本で生まれて育って長く生きてきた私には想像できない重さがあるようだ。
それにしても、現在の香港も大変そうで、
香港の美しい風景の中に、我々が参るのはコロナもあるし、難しい。
大学生の頃、イギリス統治の間にと友人と香港へ買い物旅行したことが、
遠い昔ながら思いだされる。
2018年3月に出張もしているね。
このころの映画は、観ているだけで美しい。
おススメ
☆☆☆☆