2017年05月07日

『現代の二都物語―なぜシリコンバレーは復活し、ボストン・ルート128は沈んだか』

自動車産業(使用済後ですが)を研究対象にしている私は、
今後の自動車の動向が気になる。
動向といううのは、素材はもちろん、その概念そのものだ。

なので、シリコンバレーが気になってしょうがない。
という話を、隣の研究室のK先生に立ち話でしたら、
『現代の二都物語―なぜシリコンバレーは復活し、ボストン・ルート128は沈んだか』
(1995)Annalee Saxenian 著、大前 研一翻訳 講談社
の書籍を勧めてくださった。

同書、1995年に出版されたが、なぜか重刷されず、古本にプレミア価格
その後、2009年に日経BPから別訳(山形 浩生, 柏木 亮二) で出版されながら、
これもプレミアム価格状態。

勤務先の図書館には無かったので、非常勤で行っている立教大学で、まずは講談社のそれを借りた。
明治学院大学には日経BP社のもあるようなので、
次はそれを借りてみよう。

さて、内容は、アマゾンの要約が的を得ているので、拝借。
「シリコンバレーの真価は、ときに競合企業同士でも平気で協力する非公式ネットワークにある。
 アナリー・サクセニアン教授は、1994年の著書でこう結論づけた。
 本書は、ライバルだったボストン・ルート128地域と徹底的に対比させることで、
 シリコンバレーの強みを生き生きと描き出す。
 高い転職率、非公式な情報共有、提携企業との親密な関係。
 企業の境界があいまいになり、繰り返しイノベーションが起きた秘訣を探る。」というもの。

同じ企業に勤め続けて、転勤を伴うよりは、
シリコンバレーにある別の企業に転職するほうが、
転居も転校も伴わず、同じ暮らしを続けることができる、といったくだりは、
なるほどね、と。

それだけ、シリコンバレーの産業集積地は、キャリアの考え方も変革させたということ。
出版された1994年から、すでに20年以上経ったが、
今もなおシリコンバレーは進化し、他地域(日本も含め)では同様のことは起こりにくい。

ささ、携帯電話がスマホ(持ち歩くPC)になったように、
今後も自動車の概念がどのように、自動車だけでなくそのほかの既存概念もどう変わるか、
楽しみ。
posted by H.A at 05:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 研究:経営学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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