2007年05月22日

『社会科学における人間』

海先生に薦められて読んだ『社会科学における人間』(1977)。
大塚久雄著 岩波新書

小学生みたいな感想で恐縮だが面白かった。

デフォウの「ロビンソン物語」に、合理的に行動する人間類型を見出した著者が、
マルクスの『資本論』やウェーバーの「プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神」を通して確認しようとしたもの。
資本主義社会の成り立ちや、その進化の方法がわかりやすくまとめられていた。
日ごろ海先生が発せられる言葉には、このような意味があったのか、という発見が何箇所かあった。

またウェーバー論を批判したブレンターノ論では、
「担い手」の解釈が相違しているから批判にならない、などのくだりは、
現在の私の研究手法にとりこめそうだ。

最近読む本は、1970年代以前がほとんど。
でも現在に通じる。古く感じない。
世の中は変わっているようで、変わっていないのかも。
posted by H.A at 18:53| Comment(2) | TrackBack(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
若かりし頃に読んだ本ですが、名著はいつの時代にも魅力がありますね。
大塚久雄の『株式会社発生史論』中央公論社は、企業論の古典であり、名著です。時間があれば読んで貰いたい本ですね。
また、86年に発刊されたハイエクの『市場・知識・自由』ミネルヴァ書房も読みやすく、かつ奥の深いお薦めの1冊。個人主義についての考え方や市場競争が意味するものについて語っています。
いずれも、経済学を知らなくとも読めるものです。
Posted by 海 at 2007年05月25日 13:31
海先生
早速その二冊取り寄せます。フリードマンの見解が実は巷で言われているものとは違うことがわかってきて、私的には大変面白くなっています。よってフリードマンの師匠のハイエクの考え方にも興味があります。
Posted by 仁美 at 2007年05月26日 09:13
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