戦争のない江戸時代、武士の話。
幼少のころから憧れだった、将来を嘱望された友人の不遇の死の理由が、
年取ってわかって、ああ、そうだったのか、なんということだ!というような話。
百田さんの本は2冊目ですが、面白い。
GW始まって、天気も良くて、様々なステークホルダーとのつき合いもある中、
(草抜きもしたし)
時間を作って、没頭して読み上げた。
文庫の解説には「男の生き様」と開いてあるが、
もう少し上手な生き方もできたであろうに、とも思う。
驕らず、威張らず、自分の手柄だと自慢せず、
「男は黙ってサッポロビール」のような友人。
さて私の読書の伴は、
江戸・延宝年間に堺市少林寺町においてけし餅の製造をはじめたという小島屋のけし餅。
http://keshimochi.com/
そうそう、文庫の最後に袋とじがある。
小説現代の連載の最終章が、単行本には未収録だったらしい、その箇所。
びりびりと切り取って読むこの章は、泣けますよ。
達者でな。