2011年05月14日

ゴミを焼却するのではなく、炭化して炭にする技術

2011年度粟屋ゼミの調査テーマは2つ。
1つは、レジ袋の有料化(無料配布中止とも言うらしい)への一考察。
2つ目は、企業の環境ビジネスです。

企業の環境ビジネスは、昨年に引き続き行うもので、
今年も、数社の企業訪問を予定しています。
共通テーマは、企業の既存技術を活用した新たな事業展開(環境ビジネスの)です。

ということで、先日(5/11)に、広島ガステクノ株式会社に訪問してきました。
広島ガステクノ株式会社は、広島ガス株式会社のグループ会社です。
原子力発電所問題で、にわかに天然ガスが見直されつつあるようですから、
結果的に、時機を得た訪問となりました。
とはいえ、ガス事業とは関係ない事業についての学びなのですが。



訪問の手配をしてくださり、
引率してくださったのは、中国経済産業局 小川泰宏氏。

小川泰宏氏.JPG

まずは小川氏が、環境ビジネスの現状を、マクロな視点で説明してくださいました。

続いて、今回の調査対象、広島ガステクノ株式会社と
同社が製造するアントラーキルンについて、
建設事業部 営業部 営業開発課 横田 暁氏より説明を受けます。

横田 暁氏.JPG


アントラーキルンとは、
企業でゴミとして焼却されていた廃棄物を炭化する大きな装置のこと。
たとえば、製紙会社の製紙汚泥、くずゴム、廃プラ、漁業系廃棄物を
アントラーキルンで炭にするのです。
アントラーキルンで廃棄物を炭にした企業は、
その炭を、炭を必要とする製鉄会社に売るわけです。


廃棄物は焼却、もしくは埋めたてるしかなかったわけです。
しかし埋め立てる場所は年々少なくなるし、
焼却したらしたで、CO2が出る。
そうした廃棄物を、環境汚染することなく、商品としての炭にするのが、
アントラーキルンなのですね。

横田氏の言によれば、
国内に類似の装置を作っている企業はあるそうです。
しかし、ガス抜きパイプのついたアントラーキルンで10年以上実績があるのは
広島ガステクノのみ。
また同社のような、総合的な技術を持つ企業はない,
だからガス抜きパイプのついたアントラーキルンを作る企業は今後出てこないだろう、
とのこと。



炭.JPG

上の写真は、アントラーキルンにより炭となったもの。
(銅として抽出されたものも、あります)


廃棄物により、できる炭も質や形状が異なるそうです。
ですから、雑多な家庭ごみなどは技術上不可能だそうです。
もちろん、家庭ごみは自治体が処理しないといけないという法制度上でも
無理だそうです。
(自治体がアントラーキルンを買えばよいのでしょうが、
となるとゴミの分別が今以上に複雑になりますよね)


話を戻しまして、アントラーキルンを効率的に活用するためには、
生産活動上でどうしても出る廃棄物を持つ企業、
廃棄物を炭化する装置を提供する企業(広島ガステクノですね)、
炭を必要とする製鉄会社、
この3者がうまく機能することが課題でしょう。

この点についてが、企業側も努力しているし、
中国経済産業局の方もコーディネートされているとのこと。


アントラーキルン設備.JPG

お世話になりました。
ありがとうございました。
posted by H.A at 06:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 学生 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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