2011年01月13日

“くるみ”の解釈

昨年の春に入学した1年生に、なぜか大学にジャージで来る学生がいた。
とてもかわいくてオシャレそうな子だったので、不思議だった。
昔のヤンキーの流れか?と思いながら、

「ジャージは、運動する時や、庭で草むしりをする時に着るものだから、
 ちゃんと洋服を着たほうがよい」と私は言った。
と、そのジャージの学生は、
「ジャージは楽だ」という。
確かに楽だろうが、大学はパブリックの場だ。
よって、会うたびに「あ、またジャージ」「今日もジャージだ」と指摘していた。

少しすると、彼女が普通の服を着ていた。
「あ、ジャージじゃない!」と言うと、

「粟屋先生の授業の時は、洋服を着ることにしました」とのこと。
余程、私の指摘がうざかったのだろう。

「そのほうが、ジャージよりも数段かわいいよ!」と本当に思ったので言った。



さて、その元ジャージの学生が、ひょんなことから皆の前で、
Mr.チルドレンの魅力について語った。
ミスチルは私の贔屓のバンドだ。
どんなことを元ジャージが話すのかと、興味津々で耳を傾けた。

元ジャージは、
まず、自分の世代でミスチルファンというのは異端であることを確認したうえで、
(ミスチルの桜井さんは今年42歳ですからね、今の学生にとっては年が上すぎます)
“くるみ”という歌を聴いたことで、ファンになったと説明した。

ややや、私も“くるみ”でミスチルファンになった口だ。
身を乗り出すようにして、彼女の話の続きを聞いた。

元ジャージ曰く、
「くるみ」というのは、女性の名前だけれども、女性ではない。
「くるみ」は「人生」そのものなのだ。

なるほど、そう解釈したか。
私は、「くるみ」という架空の話し相手を設定したうえで、
人生について自問自答をする歌だと解釈していたので、
その違いが面白かった。

(ちなみにミスチルの“くるみ”とは、
 ♪今以上をいつも欲しがるくせに、変わらない愛を求め歌う、とか、
 ♪希望の数だけ失望は増える、それでも明日に胸は震える、などの
 歌詞が満載の歌です。)

元ジャージは、続けてミスチルの歌の全般的な魅力は、
聞く側の心の状態によって、歌が変化することだ、のようなことを語った。
恋をしているときは、恋の歌に、
他のことで悩んでいるときは、そのように、
どのような歌もメッセージがその都度異なる、というのだ。


このあどけない顔した元ジャージの学生は、
ミスチルの魅力についての分析を理路整然と話し続けた。



後生畏るべし。


元ジャージとは、ゆっくりお茶でも飲みながら、ミスチル談義をしたいものだ。





さて、そんなミスチルファンの私は、
わざわざCDを買ってシリアルナンバーを獲得したうえでコンサートを申し込んだのに、外れた。
ああ、残念だ。
posted by H.A at 20:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 学生 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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