先般訪問した中国経済産業局の方の話を聞きながら、改めて
製造業は今後製造拠点を徐々に海外に移す方向に向かうことを認識した。
海外での生産、販売が今より盛んになれば日本企業も潤うだろう。
しかし、少なくとも製造業においては、日本での採用は今ほど必要なくなるだろう。
経済の活性化が国内の雇用に繋がらないというこの不条理。
うーーん。
ドラッカーは、ポスト資本主義の主要な生産手段は、今後「知識」となると述べている。
そのうえで、
ポスト資本主義社会における経済的な課題は、
知識労働と知識労働者の生産性の問題である。
ポスト資本主義社会における社会的な課題は、
ポスト資本主義社会の第二の階級たる人々、
すなわちサービス労働者の尊厳にかかわる問題であるという。
ドラッカーは、先進国においても労働者の多数を占めるサービス労働者は、
知識労働者となるための必要な教育が欠けているとする。
(『ポスト資本主義社会 21世紀の組織と人間はどう変わるか』(1993)ダイヤモンド社
P.F.ドラッカー、訳:上田惇生・佐々木実智男・田代正美、pp.32−33)
というか、知識労働者自体が希少な存在で、だからこそ価値創出の源泉となるとドラッカーは考えているようだ。
過去には、その質の差はあるとしても、多くの若者はサービス労働者として社会に出た。
(私もそうだった)
社会環境の変化で、サービス労働者としての活躍の場が少なくなる目の前の学生たちに,
生きる力、つまり働く力を養成するためには,どうすべきなのでしょうね!?
2010年09月19日
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