2010年07月22日

辛い夏

時間調整にと、マックにコーヒーを飲みに入った。
店内は冷房がキンキンにきいていて、
椅子に座るのが冷たくていやだなと、冬のような感覚を味わうほどだった。

先日、この店をドライブスルーで利用したときに、
紙ナプキンを数枚商品と共に入れておいてほしいと頼んだら、
エコへの配慮により、お一人様につき紙ナプキンは一枚だと強く言われた。


???


紙ナプキンは一枚で、冷房は北極状態と言うのは、理解不能。
むやみにエコを振りかざすのはやめていただきたいものだ。

そうした天下のマック、戦略的閉店を今年度は図るらしい。
広島でも、三越の裏手にあったマックがつい先日、閉店した。
なんだか切ない。
なぜなら、ここのマックには、甘酸っぱい青春の思い出があるからだ。

あれは、私が21歳で、就職活動をしていた頃のこと。
当時は、現在と比較すると断然学生有利と言われていた。
ただ、1986年に男女雇用機会均等法が施行されたとはいえ、
有利なのは男子だった。

高校卒業後進学する女子のほとんどは、短大に進んだ時代で、
女子でも短大生であれば、学校推薦という制度で、
名の知れた一部上場企業にわんさわんさと就職できていた。

モラトリアムの時間を極力長く持ちたい、という理由だけで、
私は4年生大学に進んだのだが、
女子大生達は、孤軍奮闘しながら企業回りをすることになる。

私も同様で、ある日、午前中にどこかの説明会に行き、
午後からも企業訪問をしようと企てていた。
(当時解禁日が8/20だったから、夏だった)
ならば昼食をと、一人でマックに入った私は、チーズバーガーセットを頼んだ。

二階席に向かう階段をあがりながら、
この暑い夏にスーツを着て(と言っても、白の麻のスーツだけど)、
企業回りをしているが、
私を受け入れてくれる企業はどこかにあるのだろうか・・・
このまま就職が決まらないのではないのだろうか・・・と
心の弱い私は、不安で胸がいっぱいだった。
(根拠のない自信もあった)

心だけでなく、足腰も弱い私は、その精神的動揺が運動能力にも表れたようで、
階段でよろめいた。
トレーごとひっくり返るハンバーガーやポテトたち。

おおおっ。
どうしよう(泣)

まだ21歳の私はおろおろした。
と、カウンターから近寄ってくれたマックのお姉さん。
(もしかしたら年下かもしれませんが)

「大丈夫ですか?
 すぐに代わりの品をお作りしますね。」

天使かと思った。

さて、そのハンバーガーやポテトやコーラがひっくり返ると同時に、
私の靴も脱げた。
よろけた私が踏ん張った足の下には、


















熱いポテト。



ストッキング越しに、生で踏んだポテトの感触は、
四半世紀近く経った今でも覚えている。




毎年、就職活動に苦労する学生たちの姿を見る。
毎年どころか、今では年中だ。
学生達を励ましながら、就職活動は辛かったよね、と思いだす。
辛かったから、二度とこういう不安は感じたくない、と思ったはずなのに、
出産と一緒で、痛かったのを忘れる。
だけど、あの熱かったポテトは忘れられない。

青春の辛い夏の思い出。
posted by H.A at 21:26| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
就職活動の思い出は甘酸っぱいです

大人になりかけで、なりきれていない頃、無理やりならなきゃいけないと自分に言い聞かせるから
Posted by おはま at 2010年07月23日 09:08
おはまさん
いまや就職活動も親がかり、と新聞に書かれていましてね。
椅子取りゲームのような現在の状況と比較すれば、私の就職活動なんてかわいいもんです。
Posted by H.A at 2010年07月24日 17:42
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