2010年04月30日

既得権

著名な有識者が書く本に,?と思うことが時おりあって,
しまった,読むほどのものではなかった,と(生意気ながら感じる)いうモノが多い中で,
先般読んだコレは非常に面白くて,納得しながら読んだ。

『なぜ若者は保守化するのか―反転する現実と願望―』(2009)
山田昌弘 東洋経済新報社

この本を読みながら,ずっと頭に残った言葉が「既得権」。

既得権とは,Yahoo辞書によれば,
「一たび獲得した権利。法的根拠に基づき、すでに獲得している権利。 」

これにもっとつけ足せば,
現在ではそれを獲得するだけの力もないのに,
過去の栄光の利子のみで持ち続けている,という含意があると思われる。

見渡してみると,既得権が社会を横行している。
私自身も既得権を持っている一方で,
何か新しいことをしたい場合には,他の既得権に阻まれる場合もある。

最近,あちこちで既得権が目につく。
これは主体によって、メリット、デメリットになるかが異なる。

ほら,あなたの目の前にも既得権が!!!
posted by H.A at 06:11| Comment(6) | TrackBack(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
正社員であることすら、今や既得権??

それで、グローバル市場で勝てるだろう
か???
Posted by たかにぃ at 2010年05月02日 22:42
たかにいさん
正規採用であることは、既得権の最たるものと思いますよ。
正社員よりも能力の高い人が非正規雇用であるがゆえに、その正社員につかわれるという不条理は、あることかと・・・
ただ、なったもん勝ち、であることは真実なので、それをどうのこうのと私のように述べるのは、「負け犬の遠吠え」でしかないなあとも思います(泣)
Posted by H.A at 2010年05月04日 08:52
久しぶりに、納得のいく本を読みました!
考えさせられました。

現実を踏まえたうえで、(空虚な理想や正義を振りかざすのではなく)可能性を探ろうとしているのがよかったです。 多くの人に読んでいただきた一冊です。
Posted by がんちゃん at 2010年05月04日 11:30
がんちゃん
賛同いただき、光栄です!
今は、あらためて中根千枝氏の「タテ社会の人間関係」を読み直しています。
Posted by H.A at 2010年05月04日 18:22
個人的には日本はあらゆる物の流動性が低いのが課題だと思っています。人材も既得権益がもの言うのではなく、能力がある人にはいくらでもチャンスが与えられる環境になればいいと思うのですが、残念な事に現政権はその流れと逆な事をしていて、外資企業が拠点をシンガポールやし香港に移転しているのが悩ましいです。高度成長期の「家族的経営」というのもいいですが、国際競争力を考えないとダメかと。
Posted by Jose at 2010年05月05日 21:13
Joseさん
先にも書きましたけど、やはり「タテ社会」という日本の社会背景が要因かと。
タテの枠に入りきれなかった人材を生かす何らかの社会システムや、そのシステムを容認する風土が必要ですよね。
Posted by H.A at 2010年05月06日 19:54
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