『劣化するオッサン社会の処方箋 なぜ一流は三流に牛耳られるのか 』(2018)
山口 周著 光文社新書
キャッチーにしたかったのだろうけど、これはタイトルが中身の濃さを表せてない!!!
面白くてあっという間に読破。
以下気になった点をメモメモ。
・凡人は天才を見抜けないので、三流は二流を選ぶ。
一流ではなく二流がトップになると、以上の連鎖により、徐々にレベルが低くなる。
・日本企業は容易に解雇しないが、それが優しさではない。
40代後半で企業内での自分の天井が見えると、
「自分を拒否する組織に残り、拒否されない人の活躍を見続けることになる(p.76)」
・以前は60歳で定年、今よりも寿命も短いため、それもあきらめもついたが、
就業年数も寿命も延びた今では、40代後半はキャリアの折り返し地にも至っていない可能性がある。
「自分の仕事人生が(中略)続く『旬の時期』の前に、『あなたはここまで』と言われながら、
別のキャリアを探そうにもどうしようもない」人が多数生まれる。
・他方で外資のドラスティックな組織に勤務し、
早々に退職せざるをえなくなっていたら、能力をつけてキャリアチェンジすることができる。
若いうちに。
・予防医学者の石川善樹氏の提唱する4つのステージに当てはめれば、
春 0−25歳 基礎学力や道徳を身に着ける時期
夏 25−50歳 スキルと人脈を磨き、得意・ワクワクするものを見つける時期
秋 50−75歳 立ち位置を定めて実りを返していく時期
冬 75−100歳 余生を過ごす時期(p.79)
・サーバントリーダーシップの発揮が、輝ける道ではないか
ということを巧みな語彙で綴あっれており、興味深く学べました。
おすすめの一冊。