環境ビジネスを研究する私は、
ヨーロッパが環境先進国と言われることが、何とも疑問だった。
ヨーロッパに住んだ経験のある友人知人に、
その理由を聞いて回ったが、
わかったのは、国によって違う、ということだった。
そりゃそーだ。
と、先日、著者の一人である友人より
『SDGsが問いかける経営の未来』(2018)日本経済新聞出版社
をいただいた。
ポストイットだらけになるほど、気になる箇所が多々あった。
その中で、先の疑問に対する解が述べられていた。
抜粋し、以下にまとめたい(pp.176-179)。
・欧州では、秩序やビジネス環境は「選択し、形成するもの」
日本では、それらは所与
・EUの経済体制の大枠は資本主義を土台、
しかし、市場と社会の具体的な考え方は、
アングロサクソン的な市場万能主義から、
北欧に典型的な社会民主主義モデルまで、多様な考え方がある
・市場万能主義のアメリカ、その模倣をした日本と比べ、多様性あり
・加えて欧州では、
政府、産業界、宗教界、科学・アカデミア、市民社会などによる
クロス・セクターの議論・対話の習慣が深く根付いている
・社会が抱える長期的な課題や、国家や国際社会として採るべき戦略的方向性も
セクターを超えた議論をする公式・非公式な場が数多く設定されている
なるほど。
アダム・スミスのイギリスから
豊かな福祉政策の北欧と、
ヨーロッパと言っても、いろいろあるが、
いろいろあって、それでよい、の多様性を受容する寛大さが
環境対策を促進する要因の一つなのでしょう。
あーーー、ヨーロッパ―行きたいわーーー。
とりあえず、スペインのバスク行きたいわーーー。
イタリアも行きたいわーーー。
そういえば、昨年の今頃はドイツにいたわーーー。
ヨーロッパ大寒波で超寒かったわーーー。
・・・日本でいっか。