2018年02月06日

世界の中の日本を考える その4『神と革命』

同僚(読書仲間)のお父様の著書『神と革命』(2017)薩摩書房。
ロシア研究の権威である下斗米伸夫先生の著書。

1973年の修士論文を骨子にされた章もあり、
研究者として、長期にわたり研究対象を地道に考察していらしたことが伺える。
文章も重厚でありながらリズミカルで、こうした叙述ができるようになりたいものだ。

と、非常に興味深い著書でありながら、私のロシア、ソ連はもちろん、
世界史の知識や、それらをとりまく知見が乏しいがために、
読みこなすことができない・・・申し訳ありません。

ご子息曰く、ロシア革命に宗教がいかに関与したかの研究とのこと。

この宗教というのが、日本人は理解しづらい(と私は常々考えている)。
現在NHK教育テレビで「欲望の資本主義2018」が、
5回か6回かにわたって放送されている。
https://www.nhk.or.jp/docudocu/program/2443/2225527/index.html

(この番組が滅茶苦茶面白い。そこらへんのドラマより面白い。)
いかに資本主義が生まれ発達し、どのようなメリットとリスクを生んでいるのかを
まとめたドキュメンタリー番組なのだが、
西洋では、お金とかビジネスとか利子などの考え方に、宗教が大きく絡んだことが描かれている。

翻って
人が亡くなればお経をあげ、
クリスマスにはお祝いをし、
お正月にはニ礼二拍手一礼とお参りをする日本人には、
他国の宗教の重さがわからない。

だからこそ、下斗米先生の書かれた『神と革命』、
読みたいと手に取ったのですが、
力不足で残念・・・
posted by H.A at 19:00| Comment(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

世界の中の日本を考える その3『ハーバード日本史教室』

佐藤智恵 著『ハーバード日本史教室』(2017)中央公論新社
http://www.chuko.co.jp/laclef/2017/10/150599.html

日本について研究するハーバード大学の教員や学生に、
著者がヒアリングしてまとめた書籍。

日本人以外の人が、日本とは異なる地で、アジアの中の日本を学んでいる。
その知識は時に不勉強の私よりも深い。
また解釈も客観的で納得性が高い。

議論に不可欠な第二次世界大戦最後の原爆投下にも触れており、
それが必要だったか、倫理に反してないかの討論が、ハーバードでなされているとのこと。

メモしたい箇所が多々あるが、書ききれないので、参考までに目次↓
序 ハーバード大学と日本人
第1講義 教養としての『源氏物語』と城山三郎
第2講義 『忠臣蔵』に共感する学生たち
第3講義 龍馬、西郷は「脇役」、木戸、大久保こそ「主役」
第4講義 ハーバードの教授が涙する被災地の物語
第5講義 格差を広げないサムライ資本主義
第6講義 渋沢栄一ならトランプにこう忠告する
第7講義 昭和天皇のモラルリーダーシップ
第8講義 築地市場から見えてくる日本の強みと弱み
第9講義 日本は核武装すべきか
第10講義 世界に日本という国があってよかった

第10講義のアマルティア・セン先生へのヒアリングでは、
日本は経済成長を求めるのではなく、
人々が快適で安全に生きることができるよう、良き模範を示す役割を担ってはどうか、
と提言されている。
そもそもこれまで日本が貢献してきたことだと。

どこかの国のトップが書いた「美しい国へ」とは、
この提言の具現化にあるかも。
http://bouchukan.seesaa.net/article/183828831.html

著者の佐藤氏の肩書は「作家・コンサルタント」ということで、
非常に読みやすい。
学術書ではなく、さらさらと読めるので、皆様におすすめです。

ささ、私は読書仲間の同僚にお貸しするとしましょう。
posted by H.A at 05:00| Comment(0) | 研究:経営学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする