大学進学を機に、広島から上京する娘の、東京での住まい探しをする父娘の話。
ちょーど私の世代には身に迫るテーマ。
どーしても観たくて観たくて、でも上映しているのは全国で今時点では数館いう映画。
やはり、これも「この世界の片隅に」同様で、クラウドファンディング。
若干のネタバレがありますので、今から観る人は、ご遠慮くださいませ。
広島弁がふんだんに使われますが、住まい探しの場所である祖師ヶ谷大蔵の
都内ながら朴訥な空気感に溢れています。
父娘二人で生活をしてきて、外でも家でも娘がいい子だと。
反抗期もなく育ったので、それが心配だと。
娘は父親が心配なので、広島の短大に行くといったけれど、
あえて離すために東京に出すんだ、のようなお父さんのセリフが泣かせます。
いつものように号泣しながら、タオルハンカチで顔を拭き殴るようにして鑑賞。
他方で、
・こんなに親に、特に父親に優しい娘は非現実的でしょ! とか
・広島の短大だったら、それは比治山短大(私の以前の勤務先)でしょ! とか
・駅から遠いところの住まいは、女子には危ないでしょ! とか
いくつかつっこみというか、感想を持ちながら鑑賞。
にもかかわらず、途中、いつものようにシエスタ。
もしかしたらシエスタの間に、もっと感動場面があったやもしれませんが、
1人で観に行ったので、わからず・・・
それにしても、地方に住む親は、子供が進学して地元を離れるということがあるので、寂しいのです。
しかし、進学時にはこうした家探しや引っ越しで、水入らず小旅行ができる、
これは都会に住む親子には経験できない貴重な体験でもあるね、と感じた次第。