早稲女(早稲田大学に通う女子)をとりまくこもごも。
主人公の早稲女の妹は学習院大学。
彼氏を取り合うサークル仲間はポン女(日本女子大学)。
内定先の先輩は慶応大学。
主人公の早稲女に、そろそろ「早稲女」の鎧を脱いだらどうかと戒めるのが早稲田の後輩女子。
そして早稲女の友人は立教大学、という設定。
極端に書いているのだろうし、大学だけでキャラが決まるものでもない。
個人差もあると思うので、そのあたりは割り引いて読みたい。
そうしたことを踏まえて読めば、エンターテイメント性あふれる面白い小説。
以下が気に入った表現。
「・・・の自虐トークには辟易してしまう。
必要以上に自分を貶めて、うれしがっているのだ。
エリートの屈折した自己アピールとしか思えない。」(p.98)
「評価される前に、自分で自分にレッテル貼って、
声高に商品名を叫んでるっで感じ。」(p.225)
これらは、頑張っている女性に、当てはまる表現だと思う。
女性の書く女性っていうのは、同性だけに鋭くて遠慮が無い。
ちなみに、著者は立教大学出身。
小説の登場人物で、一番そつなくオシャレに書かれているのが立教生(笑)
書いた人の特権ね。
以下は、そうした立教大学の裏手にあるカフェまいん家のコーヒー。
1センチだけ飲んだ絵。
