日々いろいろなことを考える。
特に,自分自身が「勉強」をすべき年代に勉強を怠り,
「学問」に触れる学部生時代には,ちゃらちゃらし,
社会に入ってツケが回ってきて,後悔したものだから,
特にいろいろ考えるのだと思う。
「勉強」と「学問」の違いはおいておいて,
どちらにしても自ら取り組み,発展させるという自主性,自発性が必須だ。
強いられて,言われてする範囲には限界がある。
自主性,自発性を持つに至るまでには,ハードルは高いし,
仮にもてたとして,それを維持するのは困難が伴う。
自主性・自発性につながる日常的な行為は,
幼い頃からの読書量に左右されると思うから,
読書の必要性を若い人たちに言うけれども,
読書好きで,情報交換できるような人は,
若い人はもとより,大人でもそうそういない。
(ですから読書好きな人は,私の大事な宝物です)
そんなことを考えながら,タラタラと毎日を過ごしていたところ,
比治山大学の高等教育研究所が発行するニューズレターに
同研究所の客員研究員である京都大学の溝上慎一先生が
大変興味深い内容を連載で寄稿されていた。

あまりに面白いので,溝上先生のHPをチェックし,
著書を何冊か読んでみた。
大学で学ぶこと,その学び方など,私が稚拙に考えていたことが,
もっと高度に広範囲に
アカデミックに論理的に体系的にまとめられていて,感激した。
また,「教育」なんて雲を掴むような研究対象は,
私の「社会の中の企業」という,これまた漠としたものと性格が似ているともいえる。
こういうブツへのアプローチの仕方も参考になる。