2008年08月09日

「けっ」の対極にあるもの

あんな聡明な人が、なぜこのような書籍を出版したのかと、
不思議に思いながら、手に取った文庫本。
読みすすめるうちに、出版した意図が理解できました。

彼は、妻と娘が、むごい事件の被害者だけなのではなく、
普通の人間として生きていたことを、形として残したかったのだと思います。

文庫本化のあとがきで、彼が
覚えていようとしても、二人のことを忘れてしまうことへの無念さや、
申し訳ない気持ちを綴っています。

生きつづけているからこそ、忘れてしまう大事なことを
思い出させてくれた本でした。


天国からのラブレター.JPG

『天国からのラブレター』(2006)新潮文庫
posted by H.A at 22:37| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする