書き上げた原稿を上司に見せたら、
「こんな下手くそな文章を読むと、目が腐る」と
そのまま、ゴミ箱に捨てられたらしい。
新聞記者として活躍する先輩も、若い頃、
上司から罵倒されるのは日常茶飯事だったらしい。
モノを書いて、人に読んでもらって、なんぼの職業の人たちは、
そうやって鍛えられ、大きくなるのだなあ。
地元の新聞社 中国新聞の文化欄に、
今日から8回ほど、私のコラムが掲載されます。
題して「学ぶ門には福来る」。
我が首を自ら絞めるようなタイトルですが・・・
3月中旬に、Sデスクから、書いてね、とご依頼をいただき、
660字×8回分なので、分量はたいしたことない、と安請け合いをし、
S氏が気を使って、締め切りはご都合に合わせますよ、とおっしゃってくださったのに、
3月末締め切りで、と無謀にも自分から言い、
よく考えたら、教務委員という係りをしていて、
年度末年度初めは、髪の毛が逆立つほど業務に追い立てられ、
他方、4月12日締め切りの論文執筆に眉間のしわも濃くなるなか、
這うようにして書いて、3月末に送信した8回分コラム。
S氏はプロなので、読む目も厳しく、
文部科学省の数値を並べたれ、などと、ちょっとごまかそうとしたところは、
必ず指摘され、
考えがまとまらないまま書いた回は、
論旨が通っていない、と再考をうながされ、
他の回とだぶってくどいところは、書き直しと言われ、
桜咲く季節、本当に勉強させていただきました。
もちろん、S氏は紳士なので、
上記のような高圧的なモノイイをなさったわけではない。
(賢い人ほど、低姿勢なのは世の常ですから)
“ご相談ですが”とか、
“ここが、ちょっとわかりにくいんですよね”などと、
丁重にご意見をおっしゃる。
きっとS氏は、私が若造で彼の部下だったら、
「ばかたれが!」と原稿をゴミ箱に捨てたかったに違いない。
Sさん、ご面倒をおかけしました。
学ぶ門には福来る。
おかげさまで、幸先のよい20年度の始まりの春です。
よければ、読んでください。