
公開中の映画、気になって、本を読んでみた。
『象の背中』秋元 康著 扶桑社文庫(2007)
アマゾンの書評で、酷評もあったので、どんなもんかいと楽しみだった。
家族愛中心の泣ける内容であろうと想像していたとおりの箇所もあったが、
全体的に、オトコの理想が描かれた内容だった。。。
だから男性にはいいかも。
女性的には、久々の
主人公、来い!
奥さんも、愛人も、兄弟も、子どもも、友人も、会社の人も、
皆、包容力のある人でよかったね、という内容。
ただ、死んでゆく主人公が、父として、
息子や娘に生きる術を時折語るのだけど、そこは、
さすが秋元 康!だった。
一方、上野千鶴子の弟子の遥 洋子の『いいとこどりの女』講談社文庫(2006)
(以前、彼女は『東大で上野千鶴子にケンカを学ぶ』を書いている
http://books.yahoo.co.jp/book_detail/31452584 )
上野千鶴子は「一人はさびしくない」と何度も書くから、
?だったという内容をブログに書いたが、
http://bouchukan.seesaa.net/article/62474030.html
遥 洋子は、
「死ぬほどの孤独を味わってもなかなか死なないことや、
気が変になりそうなくらいの寂しさを経験しても
めったに気が変にならないことを、
実際に体験することをお勧めする。
(中略)
一人では生きられないと思っても、
生きている自分に気づけるはずだ。
自分の強さに、自分で出会うことだ。」(p.28)
で、いや、なるほど!とおでこをポンと叩きたくなった。
また、彼女は女性の生き方が多様になったが、
どの道を選んでも限界があると主張。
全くもって同感で、
やはり私は生まれ変わったら、オトコに生まれたい。