2007年09月15日

『残虐記』

日常において、一見温厚そうな人が、
信じられないよう冷たい言葉を吐く場面に時折遭遇する。
どんな人でも冷酷で残虐な面を持っていて、
普通は理性や良心でそれらを覆っているのだろう。

残虐記.jpg

桐野夏生氏の小説は、どれもダイレクトに普段は覆われている人間の汚い面を描くから、
読んでいて辛い。
この『残虐記』も然り。

アメリカのドラマ「24」も裏切りの連続で、
誰を何を信じていいのかわからなくなって、
パート2まで見たけど、それ以降は見るのをやめた。


しかし、辛いのをわかっていて桐野夏生氏の小説は気になる。
小説の中の人も頑張っているのだから、
私もがんばらなきゃ、と思うからかなあ。


『残虐記』 桐野夏生/著
新潮社  2007年8月
posted by H.A at 16:21| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年09月17日

「現象」の対義語

日テレのドラマ「受験の神様」は来週最終回。
http://www.ntv.co.jp/juken/index.html


過去のドラマ「女王の教室」の二番煎じっぽくもあるが、
小学生をとりまく親子たちが爽やかで、録画して欠かさずみている。

受験の神様と呼ばれる菅原道子が、最後の授業で小学生達に、
「これから、貴方達は様々なうらぎりにあいます。
 しかし勉強だけは貴方達をうらぎりません。
 勉強して身につけたことが、貴方達を守ってくれます」
と淡々と言う。


そうだよなあ。
そうだよ、そうだよ。
勉強しなくちゃなあ、と私も反省。

それにしても、このドラマの中心となる父子家庭。
数年前に奥さんが家を出て行った、という設定なんだけど、
これは無理がある。
出て行かれるような夫ではないくらい、お父さん役は人間的にいい男に描かれているのですよ。

さて、ドラマに出てきた問題。
「現象」の対義語は、何でしょう?

























答えは、「本質」でした。ちゃんちゃん。
posted by H.A at 20:32| Comment(4) | TrackBack(0) | テレビ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年09月20日

嬉しい知らせ

昨年の卒業生からメールがきました。

契約扱いだった就職先の銀行で認められ、この秋から正行員になれるとのこと。
彼女はお母様を助けるために、
お給料を随分家に入れ、大学に通う弟にも工面していると聞いていました。
ちゃんと正社員としてどこかに就職口を見つけてあげたほうがよかったかなあ、と実はずっと心にひっかかっていたのです。

本来なら3年かかるところを1年半での正行員登用に、
彼女の努力がうかがえます。
持ち前の明るさとガッツで、周囲の方に認められたのでしょう。

よかった、よかった。
歳をとるごろに涙もろくなる私。
パソコンの前で一人号泣してしまいました。




また、かわいい後輩からメールがきました。

大学院に合格したとのこと。

合格発表の時刻から、落ち着かなくて、ずっと研究室の中を熊のように歩いていた私。
彼女ならゆうゆうと合格だと思いつつも、不安なものです。
が、勝てば官軍。
心配していたのが嘘のように「あなたが合格しないわけがない!」

よかったよかった。


平凡な毎日にふわっと咲いた、喜びのメールでした。
posted by H.A at 22:46| Comment(2) | TrackBack(0) | 学生 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年09月23日

親切は天下の回りモノ

羽田から広島空港に降り立ち、広島駅に向かうリムジンバスに乗った。
私の横には女性が座った。
通路を挟んだ席に座っている男性と二人で
ハングル語で書かれた広島の地図を見ていることより
広島に観光旅行に来たようだ。

ハングル語で話していた女性が、私にふいに日本語で話しかけてきた。
広島駅ではなく広島バスセンター行きのリムジンバスに乗りたかったらしい。
終着点でどうしたらよいか、とのこと。

ちょっと考えた。
広島駅からタクシーで広島国際会議場に向かう予定だった私。
韓国人のカップルが行きたいホテルはその途中にある。

「近くまでタクシーで行くので、ご一緒にどうぞ」と声をかけた。

男性は日本自体が初めてらしいが、
女性は留学して東京に住んだこともあり、
今で貿易の仕事で東京や大阪によくいらしているらしい。
広島は初めてらしい。

タクシー代は半分払うとおっしゃる。
しかし、
資生堂のCMではないが「ようこそ日本へ」の気持ちもあるし、
どうせ一人でタクシーに乗るつもりだったから、
ここは甘えてください、と私。
すると、韓国人の彼女が、

では、韓国に観光にいらした日本人に、その分親切にします、とのこと。

名前も教えあわない短い交流だったけど、
なんだか、いい気持ちになった秋の日曜日。
posted by H.A at 18:34| Comment(3) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年09月24日

『愛妻日記』

愛妻家の男性というのは、女性から見てポイント高い。
(程度にもよりますが)

羽田空港の本屋で大好きな重松 清の
文庫本『愛妻日記』が平積みしてあった。

『愛妻日記』(2007) 重松清/[著] 講談社


家族愛や夫婦愛を描き、教科書や入試問題にも引用される重松氏が「愛妻」をいかに表現するかワクワクしながら買った。



愛妻日記.JPG



うーーん、うーーーん、うーーーん。
今までと違う。
とてもここには紹介できないような、夫婦の性愛が6編。
あとがきで、直木賞作家でもある著者は、「これは官能小説だ」とのこと。

うーーん、うーーーん、うーーーん。
暴力だとか、流血だとか、痛いとかそういうのはなくて、
重松氏らしい優しい夫婦の愛情が根底にあるのが救われるのだけど、
どうかなあ。

単行本としては2003年に出版されているらしい。
重松ファンで、これを読まれた方いらしたら、感想を教えていただきたい。(ここのコメント欄が難しければ、メールで)

世の「夫」といわれる人たちには、女として読ませたくない一冊。
posted by H.A at 06:55| Comment(2) | TrackBack(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年09月30日

師匠

私の師匠である、立教大学の亀川雅人教授。
私にとっては、神様みたいな存在です。
その亀川先生が、若かりし頃、著された書籍。
(今でも十分若々しいし、かっこいいですが)

亀川先生の著書.jpg

ようやく入手しました。
『日本型企業金融システム 日本的経営の深淵 』(1996)学文社
『企業財務の物語 ロビンソン・クルーソーの道案内 』(1996)中央経済社
両方とも亀川雅人/著

まずは『日本型企業金融システム 日本的経営の深淵 』から読みはじめています。
1ページ読むのに3分から5分くらいかかる。
先生が、さらっと書かれている言葉やセンテンスの奥には、
先生の膨大な知識と思慮があるだけに、
私如きが、どこまで理解できるか、挑戦です ( ̄‥ ̄)。
posted by H.A at 12:06| Comment(3) | TrackBack(0) | 尊敬する人 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする